57 / 248
3
3-15
しおりを挟む
お兄ちゃんと友達だったオーシャンとは、あたしが中学1年生、オーシャンが高校1年生の頃から知り合いだった。
中学1年生の頃は“アヤメ”の弟4人はまだ小学生だったから、あたしが弟4人を連れて友達と遊んだり、お兄ちゃんが友達を連れて家で遊んでくれていた。
“アヤメ”は、“アヤメ”を救いだした時にたまたま手助けをしてくれた“極上に良い女”であるオバサンの協力で、私立の中学校に通っていた。
元々成績優秀だったけど勉強も大変になり、毎日は会えなくなった。
放課後は“毎日のように”会っていたけど、“毎日”は会えなくなった。
“アヤメ”が我が家に来ない時は、お兄ちゃんがよく友達を連れてきて弟4人も一緒に遊んでいた。
あたしが“アヤメ”と雷の家に行かない時はそこにあたしも。
その時からオーシャンとあたしは知り合いだった。
「“取締役”、そんなことまで話してたんだ?」
「懐かしいね、その呼び方。
社長、女社長、秘書、取締役、平社員だよね。」
「そう、“アヤメ”に“お兄ちゃん”とか呼ばせないように“社長”が咄嗟に考えたの。
うちはとにかくぐちゃぐちゃだったからね。
名前も年齢も性別も、それで9人もきょうだいがいたから。
そんな理由にして、“社長”は“アヤメ”の心を守ろうとしてた。」
「“社長”は本当に優しくて強くて良い人だからね。」
オーシャンが急にそんなことを言い出してのでそれには首を傾げた。
「オーシャン、“社長”に会ったことあったんだ?
“社長”は歳が離れてたし家にはほとんどいなかったから会ってないかと思ってた!」
「たまたま会ったことがあってね・・・。」
オーシャンは苦笑いをしてから、空を見上げた。
中学1年生の頃は“アヤメ”の弟4人はまだ小学生だったから、あたしが弟4人を連れて友達と遊んだり、お兄ちゃんが友達を連れて家で遊んでくれていた。
“アヤメ”は、“アヤメ”を救いだした時にたまたま手助けをしてくれた“極上に良い女”であるオバサンの協力で、私立の中学校に通っていた。
元々成績優秀だったけど勉強も大変になり、毎日は会えなくなった。
放課後は“毎日のように”会っていたけど、“毎日”は会えなくなった。
“アヤメ”が我が家に来ない時は、お兄ちゃんがよく友達を連れてきて弟4人も一緒に遊んでいた。
あたしが“アヤメ”と雷の家に行かない時はそこにあたしも。
その時からオーシャンとあたしは知り合いだった。
「“取締役”、そんなことまで話してたんだ?」
「懐かしいね、その呼び方。
社長、女社長、秘書、取締役、平社員だよね。」
「そう、“アヤメ”に“お兄ちゃん”とか呼ばせないように“社長”が咄嗟に考えたの。
うちはとにかくぐちゃぐちゃだったからね。
名前も年齢も性別も、それで9人もきょうだいがいたから。
そんな理由にして、“社長”は“アヤメ”の心を守ろうとしてた。」
「“社長”は本当に優しくて強くて良い人だからね。」
オーシャンが急にそんなことを言い出してのでそれには首を傾げた。
「オーシャン、“社長”に会ったことあったんだ?
“社長”は歳が離れてたし家にはほとんどいなかったから会ってないかと思ってた!」
「たまたま会ったことがあってね・・・。」
オーシャンは苦笑いをしてから、空を見上げた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる