【完】この夏、人生で初めて海にいく(カットページ掲載済2023.5.30)

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「明先輩、顔赤いですね。
先にお酒呑んだんですか？」



温泉を出てから浴衣を着て、みんなで男の人達の部屋の方へ。
入ったらすぐに若い男の子に笑いながら聞かれた。
あたしがやりそうなことなので、笑いながら答える。



「まだ呑んでないよ～！！！
海に入ったら顔まで焼けた～！！」



お化粧はしていたけど、海水や汗で殆んど取れていたようで・・・。
それくらい女の子達の中では、あたしだけが特に大はしゃぎしていたから・・・。



若い男の子とそんな会話をしている隙に、他の女の子2人はすぐに真坂部長の両隣に座った。



椅子取りゲームかのような速さには驚きながら笑った。
今からあたしもあそこに行ける空気ではないので、こっちの部屋の冷蔵庫に入れてくれていたお酒を取りに行く。



「お酒飲む人～！？」



聞いてみると、当たり前だけど全員が呑む。
全員分のオーダーを聞き・・・
女にしては大きな手だけど、缶のお酒8本は流石に持てないと思っていたら・・・



今日何度も何度も見た大きな手があたしの視界に・・・。



「持っていくよ。」



そう言って・・・



真坂部長が大きな大きな男らしい手で、缶のお酒を8本全て持って行ってくれた・・・。



イケメン過ぎて、心の中で悶絶し・・・



「明、大丈夫か！？」



また、鼻血を出した・・・。