【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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筑前煮を食べながら、考える・・・。



「あのさ・・・普通、全員と面接しないの？」



「当たり前だろ。」



「そうなの！？社長そんなこと教えてくれなかった！！」



「うちの社長だからな。」



小太郎君が平然とした顔でそんなことを言う。
今年に入って入社したばかりの小太郎君が、そんなことを言ってくる。



それくらい、うちの会社の社長は・・・なんというか・・・そういう人だから。
私みたいな女を入れてくれたような人だから、それはそういう人で・・・。



「私、今回なんで藤岡ホールディングスに派遣されたんだろう？」



「真知子が面接するの得意だからだろ？」



「得意じゃないよ・・・。」



「そうだな、得意ではないだろうな。
あの面接、どうやって考えたんだよ？」



「あの面接って？」



「うちの会社の面接。
普通じゃなさすぎるだろ。」



「だって、社長も教えてくれなかったし・・・。
あと、調べても私には出来るような内容じゃなかったから。
私は・・・人と接するのが苦手だし、喋るのも苦手だから・・・。」