【完】約束したでしょ？忘れちゃった？(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

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それには苦笑いをしながらも突っ伏したままでいた。



昨日しつこくされたので会社の下まで一緒に帰った国光ちゃん。
じいちゃんが俺の相手に見付けたであろう国光ちゃん。



兄ちゃんの婚約者候補の時にじいちゃんは目が良いと兄ちゃんから聞いていた。
兄ちゃんから「出来る女の子だった」と言われるくらい出来る女の子を婚約者候補として見付けることが出来ていたらしい。



そんなじいちゃんが俺の相手として選んだであろうあの女の子。



「この会社、潰れますよ。」



あまりにも大きな大きな声なので俺の身体中が震えた。



それによって心まで震えてきた。



ミコちゃん以外の女の子になんて震えたくないのに震えてきた。



国光ちゃんはたまにこんな声を出す。



こんな声を出してくる。



俺の心を奪えとじいちゃんから言われたのだと思う。



俺の心にミコちゃんがいることを調べられているのかもしれない。
俺の心からミコちゃんを奪うように言われているのかもしれない。



怖かった・・・。



死ぬほど怖かった・・・。



「総務部に普通じゃない女の子がいるんだけど、マジでヤバい！！」



社長室のデスクで仕事をしている父さんに、国光ちゃんが天気予報をした資料を叩き付けながら叫んだ。