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「あの人、元気さんのお兄さんだったんですね。
お正月に会いました。」



お互いに烏龍茶で乾杯をした後に元気さんに言った。



「やっぱり会ってた!?
俺の兄ちゃんだって知らなかったんだ?
そういえば、増田ホールディングスの社長の1人が俺の兄ちゃんだって知らなかったもんね!!」



「そうですね。
お正月は奥さんと2人で初詣に来て、破魔矢とかを私から受け取った時に結子さんの旦那さんということしか言っていませんでした。」



「兄ちゃん、結子ちゃんと結婚出来たことが嬉しすぎてそんな自己紹介になったのかもね!!」



爆笑しながらそう言っている。
その姿は何でもないような姿に見える。
結子さんとのことはもう何でもないような・・・。



凄く可愛い結子さんの姿を思い浮かべながら、笑いながら聞いた。



「結子さんって凄く可愛いですよね?」



「うん、それに性格も良いよ!!
結子ちゃんと喋ったことある?」



何でもないような感じで元気さんが聞いてくる。



「結子さんって、元気さんと私のこと何か知ってるんですか?」



「どうだろう・・・。
今はもしかしたら知ってるかもね。
兄ちゃんも増田の整理の為に動き出してくれてて、的場製菓の仕事だけじゃなくなってるし。
結子ちゃって的場製菓の受付で働いてるんだよね。」



「受付ですか。
結子さんって凄く可愛いですしね。」



「うん、それに何ヵ国語もペラペラ!!
永家財閥の本家の長女だからね!!」
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