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「私との約束で偉くならなくてもいいですよ。
ちゃんと自分の為に偉くなってください。」
私の言葉に元気さんはもっと下を向いてしまった。
「約束・・・もうそれだけしか残ってないから・・・。
他の約束、何1つ守れなかったから・・・。
これだけは守りたい・・・。
これだけはちゃんと守りたいから・・・。」
そんなことを小さな小さな声で呟き、両手をポケットから出した。
そして片手を後ろに回したかと思ったらお財布を取り出し、そのお財布を開きお金を出そうとしている。
「神様にお願いしてくるよ。」
そんなことを言ってお財布を後ろポケットに仕舞い、私のことを優しい笑顔で笑いながら見詰めた。
「美鼓ちゃんが次に進めるように。
会社でモテモテで選びたい放題なのに、誰のことも選んでないから。」
「私、モテモテなんですか?
それは今年1番の驚きなんですけど。」
「今年始まってまだ3日だしね!」
元気さんが爆笑しながら私のことを見詰め続け、それから嬉しそうな顔になった。
「今日、来てくれてありがとう。
ずっと待ってたから・・・。
俺、ここで美鼓ちゃんのこと待ってたから・・・。
最後に会えてよかった・・・。」
そんなことを言ってから、元気さんは拝殿の方へ歩いていった。
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ちゃんと自分の為に偉くなってください。」
私の言葉に元気さんはもっと下を向いてしまった。
「約束・・・もうそれだけしか残ってないから・・・。
他の約束、何1つ守れなかったから・・・。
これだけは守りたい・・・。
これだけはちゃんと守りたいから・・・。」
そんなことを小さな小さな声で呟き、両手をポケットから出した。
そして片手を後ろに回したかと思ったらお財布を取り出し、そのお財布を開きお金を出そうとしている。
「神様にお願いしてくるよ。」
そんなことを言ってお財布を後ろポケットに仕舞い、私のことを優しい笑顔で笑いながら見詰めた。
「美鼓ちゃんが次に進めるように。
会社でモテモテで選びたい放題なのに、誰のことも選んでないから。」
「私、モテモテなんですか?
それは今年1番の驚きなんですけど。」
「今年始まってまだ3日だしね!」
元気さんが爆笑しながら私のことを見詰め続け、それから嬉しそうな顔になった。
「今日、来てくれてありがとう。
ずっと待ってたから・・・。
俺、ここで美鼓ちゃんのこと待ってたから・・・。
最後に会えてよかった・・・。」
そんなことを言ってから、元気さんは拝殿の方へ歩いていった。
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