47 / 236
4
4-5
しおりを挟む
そう伝えた。
気分良く、そう伝えられた。
そんな朝の時間があったのに・・・
「美鼓ちゃん、お昼一緒に行こう。」
そんな言葉には固まってしまった。
「私ですか・・・?」
「うん。」
元気さんが真剣な顔で私のことを見てきて、それには苦笑いをした。
「一平さんも誘いますか?」
「いや、2人で。
社食じゃなくて外にご飯食べに行こう。」
「どうしたんですか、急に。
心配しなくても元気さんの“好きな女の子”には何も言いませんから。」
「そうじゃなくて・・・。
そういうことじゃなくて、美鼓ちゃんと2人でご飯に行きたいから。
1年前に約束したし・・・。」
「昨日まではなかったことにしてたのに、どうしたんですか?」
私の質問に元気さんは私の顔をジッと見てきて、それから少しだけ下を向いた。
「ごめん、ちょっと事情があって・・・。」
「増田財閥の御曹司ですからね、色んな事情があるんでしょうね。」
そう言ってから私はビニール袋を持ち上げた。
「今日はなんとなくコンビニの気分だったので、既にお昼は買ってあります。
私はコンビニでも社員食堂でも美味しく感じる女なので、玉の輿とか全然興味ないんですよね。」
何も言わない元気さんを置いて、私はビニール袋を持って休憩が出来るエリアに歩いていった。
気分良く、そう伝えられた。
そんな朝の時間があったのに・・・
「美鼓ちゃん、お昼一緒に行こう。」
そんな言葉には固まってしまった。
「私ですか・・・?」
「うん。」
元気さんが真剣な顔で私のことを見てきて、それには苦笑いをした。
「一平さんも誘いますか?」
「いや、2人で。
社食じゃなくて外にご飯食べに行こう。」
「どうしたんですか、急に。
心配しなくても元気さんの“好きな女の子”には何も言いませんから。」
「そうじゃなくて・・・。
そういうことじゃなくて、美鼓ちゃんと2人でご飯に行きたいから。
1年前に約束したし・・・。」
「昨日まではなかったことにしてたのに、どうしたんですか?」
私の質問に元気さんは私の顔をジッと見てきて、それから少しだけ下を向いた。
「ごめん、ちょっと事情があって・・・。」
「増田財閥の御曹司ですからね、色んな事情があるんでしょうね。」
そう言ってから私はビニール袋を持ち上げた。
「今日はなんとなくコンビニの気分だったので、既にお昼は買ってあります。
私はコンビニでも社員食堂でも美味しく感じる女なので、玉の輿とか全然興味ないんですよね。」
何も言わない元気さんを置いて、私はビニール袋を持って休憩が出来るエリアに歩いていった。
0
お気に入りに追加
25
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる