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そう伝えた。



気分良く、そう伝えられた。



そんな朝の時間があったのに・・・



「美鼓ちゃん、お昼一緒に行こう。」



そんな言葉には固まってしまった。



「私ですか・・・?」



「うん。」



元気さんが真剣な顔で私のことを見てきて、それには苦笑いをした。



「一平さんも誘いますか?」



「いや、2人で。
社食じゃなくて外にご飯食べに行こう。」



「どうしたんですか、急に。
心配しなくても元気さんの“好きな女の子”には何も言いませんから。」



「そうじゃなくて・・・。
そういうことじゃなくて、美鼓ちゃんと2人でご飯に行きたいから。
1年前に約束したし・・・。」



「昨日まではなかったことにしてたのに、どうしたんですか?」



私の質問に元気さんは私の顔をジッと見てきて、それから少しだけ下を向いた。



「ごめん、ちょっと事情があって・・・。」



「増田財閥の御曹司ですからね、色んな事情があるんでしょうね。」



そう言ってから私はビニール袋を持ち上げた。



「今日はなんとなくコンビニの気分だったので、既にお昼は買ってあります。
私はコンビニでも社員食堂でも美味しく感じる女なので、玉の輿とか全然興味ないんですよね。」



何も言わない元気さんを置いて、私はビニール袋を持って休憩が出来るエリアに歩いていった。
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