【完】約束したでしょ？忘れちゃった？(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

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元気さんが戻ってくることはないまま定時となったので私は家に帰った。
私のああいう発言に皆が寛容なのはお父さんがいたからだとは思うけど、お父さんが天気予報しかしていなかったのには何度も首を傾げてしまう。
お父さんは私以上にそういう所があるのに・・・。



そう思いながらリビングに入るとお母さんとカヤが先に夜ご飯を食べていた。
2人に「ただいま」と言ってからキッチンへ入ると・・・



入ると・・・



よく見える所にあるソレを見て私は叫んでしまった。



それからソレを持ってダイニングテーブルでご飯を食べているお母さんとカヤの方に向かって聞いた。



「“元気”、なんでここにあるの！？」



信じられないことに今朝捨てたはずの“元気”の一升瓶が、中身が満杯になって戻ってきている。



大慌ての私とは対照的にお母さんもカヤも冷静な様子でご飯を食べていて、カヤがチラッとこっちを見てから言ってきた。



「私がさっき買ってきたんだよね。」



「なんで！？
カヤお酒飲まないじゃん！！」



「うん、だからお姉ちゃんにあげようかと思って。
泣いて目が腫れたとか言ってたから。」



「だからって何でお酒！？
私普段あんまりお酒飲んでないよね！？
しかもなんで“元気”！？」



叫び続ける私にカヤは少しだけ考えた様子になった後・・・



「なんとなく？」



その言葉を聞いてガックリと項垂れた。



「カヤもそういう所があるよね・・・。
流石に2日連続は飲めない・・・。」



そう言いながらも“元気”を持ってダイニングテーブルに着いた。
手にはグラス3つを持って。



「お母さんとカヤも手伝って。
これ全部空っぽにしたい。」



「「え！！！？」」



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