3 / 74
Ⅰ‐翡翠の環
置き場所
しおりを挟む
椅子に座らされ髪を切られた。今朝のように適当に切り落とされるのではなく、理髪師が丁寧に鋏を入れた。美人でもない、どころか虫食いな俺の顔を見て不思議そうにはしたが、何も言わずに主人の希望どおりになるべく短くならぬようにと整えて櫛を入れた。その間に召使の一人が、手も足も、すべての爪を切り揃えてやすりをかけて、丁寧に丸くした。
それだけが他人の手で行われ、他は全部主人の手がやった。召使に用意された服から下着と上下――首元が見える物を選んで着せるのも、模様が織られた綺麗な緑色の帯を締めるのも全部。靴を履かせるのも。赤子のように扱われるのは恥ずかしかったし、久しぶりの靴は大きさは合っていたが窮屈だ。
「いいな、これで横に置いていても文句は出ないだろう」
俺を前に立たせて主人は満足気に目を細めた。胸のあたりがざわざわした。
加護の光が強すぎる。龍だろうか、鸞だろうか。強い力の持ち主がこの人か祖先の誰かを好いた。幸福になれるようにと加護を与えた。
「……横に置きたいならもっと上等なのにすべきでした。伽に、使うのも」
もっと強くてもっと綺麗な、よい妖精憑きにすればよかったのに。そのほうが似合う。
つい、言葉が口を突く。召使たちが揃ってこっちを見た。本当なら奴隷が口答えなどいけないのに、この主人の声は言葉を引き出すようだ。
「お前はそればかりだな。私が気に入ったんだ、それでいいだろう」
「俺は……性奴隷として買われたんですか」
「そうとも言うのだろうな。白の仕事もしてもらう。なんでも、私の望んだことをやればいい」
その感覚が正しいのか、主人から鞭や叱責は飛んでこない。むしろ会話を楽しむようだった。また手を引いて、歩けるようになった俺を連れて部屋を出ていく。召使たちはついてこなくて、また主人と二人きりだ。風呂のことを思い出して心配になる間にも、歩幅に気遣わず主人は先へ先へと進んだ。
長い回廊の途中で、柱の間を抜けて外に出た。綺麗な庭は先程のものとは違って見える、多分中庭というやつだ。広すぎてそんな気もしないが、おそらく。
広い庭の中にまた建物が見えた。屋敷と同じ石造りの、小さな建物。敷石を踏んで近づくと小さいといっても一つの家くらいの大きさだと分かった。扉を開けて中へと引きこまれると薄布が揺れた。
いくつもある窓から注ぐ光を柔らかく調節する為に、何重にも薄いカーテンがかかっている。広い部屋にもかかわらず質の良さそうな、厚みのある敷物が床の半分以上を覆っていた。
テーブルや椅子などの家具が揃って、大きな机もある。ついたてがある向こうの壁の窪みがベッドになっていて布団やクッションが詰まれている。入ってきた以外に出入り口が一つあり、淡く水の気配が分かる。そこはまた、さっきのものとは別の小さな風呂に続いているようだった。
本当に、これだけで立派な家だ。此処で何日だって過ごして眠れるだろう。玻璃球のランプもいくつも吊るされていた。夜も明るくできる、裕福な人の贅沢な家。それがまた一つ別に、屋敷の只中にあった。
行き止まりだ。四方囲まれた場所で、俺は再び手を離して向き直った主人を見上げた。金の瞳が既にこちらを見ていた。
「お前、名前はあるのか」
名を聞かれたことなど今までほとんどなかった。胸に見える鍵が、こっちを見る金色の目が、俺の口を開かせる。
「ハツカと、いいます、ご主人様」
「私はアルフだ。覚えておけ。呼び方はそれでいい。悪くない」
久しぶりの名乗りは案外すらりと声になった。名乗られるのも珍しい。主人――アルフ様は頷いて、続けた。
「ハツカ、お前は此処で暮らす……違うな、此処で生きる。此処は私の部屋だ。私が不在のときは此処で待っていろ」
ここが俺の、今回の仕事場。俺はこの部屋の冷房――兼、主人の性の捌け口というところだろうか。
建物自体は大きいし風通しもいいが、広さとしては問題がない。これくらいなら俺一人でも十分に冷やせる。やろうと思えば氷室のようにすることだってできるだろう。ずっとは、相当疲れるけど。
「はい、分かりました」
「いい子だ。たまには外にも出してやる。……何か欲しいものはあるか?」
嫌と言っても通らないだろう。応じると頭に手が置かれた。一瞬は殴られるかと思って身構えてしまったが、違う。子供のように撫でられたらしかった。
手の重み。風呂場で感じたほどの恐怖はなくて、ただ困惑する。
「……水を頂けませんか」
問いかけにも少し悩んだが、緊張からか酷く喉が乾いていたので素直に言ってみる。と、主人はテーブルの上から玻璃の水差しと揃いのグラスを手に取り、水を注いで俺に差し出した。軽い所作だが、金の細工もついている透明な薄いグラスは多分高価な品だ。昔飲み物を冷やす為にと渡されたポットを割ってしまって折檻された記憶が甦る。
中身だって、ミントとライムが入った香りのよい水だ。普通なら奴隷には与えられない。主人の為に用意された物に違いないが。
「なんだ、飲まんのか」
「いえ、ありがとうございます……」
不審そうな顔に急いで礼を言ってしっかりと受け取ったグラスにそっと口につけた。含んだ水は冷たくて、とてもおいしい、すんなりと体に沁みる感じがした。止められなかったのでつい一杯飲みきると、主人はグラスを取り上げて自分も一杯飲んで、壁際へと向かった。ベッドに腰掛け、手招きする。
「寝るからこちらに来い。少し涼しくしろ」
そこで俺はようやく、氷精の力を使った。部屋に籠っている熱気を払って薄く冷気を満たす。カーテンが少し揺れるのを視界端にベッドへと近寄ると手を引っ張られ――ぎゅうと抱え込まれた。そのまま横になる。急なことに驚いて声も出なかった。
「軽いな、丁度いい」
俺の体は主人の体の上でうつぶせになっていた。広い胸に押しつけられている。
主人は俺が纏う冷たさを感じているだろうが、俺は主人の熱を感じた。体温、感触、匂いも。俺と違ってしっかりと肉のついた体は何か植物のような、少し甘くて少し苦い匂いがした。
「あの――」
別にこんな風にしなくても、横に立って主人に冷気を送ればいいはずだった。扇でも持ってあおぎながら。むしろ目障りだから部屋の隅に居ろと命じられることも多い。それで十分だから今まではそうしていた。奴隷に触れたがる人間はあまりいないのだ。主人は変わり者だから別なのかもしれないが……
――ああ、そうか、性奴隷だから? 寝る、ってそういう意味か?
後で広げてやる、と風呂場で言われたことが頭を過ぎった。
「起きていてもいいが騒ぐな」
けれど、動いた手は尻ではなく再び頭に乗った。切りたての髪を混ぜて、耳を摘ままれたので顔を上げると今度は頬を掴まれた。
細くなった金の目が近い。口に柔らかいものが触れる。飲んだ水と同じ味と香り。
接吻された。
唇と、鼻を辿り頬にも。
離れた主人は笑って目を閉じ、驚いて固まる俺の頭を再び胸へと押しつけた。
そういうこともするのか、そうか。性奴隷は他には何をするのだろう。などと考えて動けずにいる間も、主人の手は尻には伸びてこなかった。そのうちに呼吸が深く規則的になって、寝息になる。呼吸と共に腹が上下するのを己の腹で感じる。
寝る、のが眠るの意味ならそれはそれでこの後どうしたらいいのか分からず、俺は主人を起こさぬようゆっくりと動いて、間近の顔を見遣った。目を閉じていると見やすくて、ようやくまじまじと顔を見ることができた。さっきの笑みも思い出す。
奴隷の趣味は悪いし変わり者だけど、この人自体は顔も整っていて綺麗な人だ。俺みたいな顔の斑はなくて、肌にも髪にも潤った生気がある。
加護つきだし、この土地も脈が通っているから王宮の近くだろう。成金の商人などではなく貴人だろうが、俺にはそれくらいしか知れない。やっぱり俺よりいい奴隷を買えただろうっていうのは、確かだけど。
自分を―――主人の周りを冷やしながら、俺はぼんやりと主人と部屋の景色を眺めていた。綺麗なところだ。先程まで居た市場とは大違いで楽園のようだ。同じなのは動けないことくらいか。
こんな場所でも相変わらずこれからの扱いのことを考えると気が重いが、しかたない。
俺は奴隷だ。好き勝手にされるのは毎年のことと言えば毎年のことだ。今年もそのうち慣れるだろう。……そう思いたい。
尻を広げられるのは怖いので、主人の気が変わってくれるといいのだが。
それだけが他人の手で行われ、他は全部主人の手がやった。召使に用意された服から下着と上下――首元が見える物を選んで着せるのも、模様が織られた綺麗な緑色の帯を締めるのも全部。靴を履かせるのも。赤子のように扱われるのは恥ずかしかったし、久しぶりの靴は大きさは合っていたが窮屈だ。
「いいな、これで横に置いていても文句は出ないだろう」
俺を前に立たせて主人は満足気に目を細めた。胸のあたりがざわざわした。
加護の光が強すぎる。龍だろうか、鸞だろうか。強い力の持ち主がこの人か祖先の誰かを好いた。幸福になれるようにと加護を与えた。
「……横に置きたいならもっと上等なのにすべきでした。伽に、使うのも」
もっと強くてもっと綺麗な、よい妖精憑きにすればよかったのに。そのほうが似合う。
つい、言葉が口を突く。召使たちが揃ってこっちを見た。本当なら奴隷が口答えなどいけないのに、この主人の声は言葉を引き出すようだ。
「お前はそればかりだな。私が気に入ったんだ、それでいいだろう」
「俺は……性奴隷として買われたんですか」
「そうとも言うのだろうな。白の仕事もしてもらう。なんでも、私の望んだことをやればいい」
その感覚が正しいのか、主人から鞭や叱責は飛んでこない。むしろ会話を楽しむようだった。また手を引いて、歩けるようになった俺を連れて部屋を出ていく。召使たちはついてこなくて、また主人と二人きりだ。風呂のことを思い出して心配になる間にも、歩幅に気遣わず主人は先へ先へと進んだ。
長い回廊の途中で、柱の間を抜けて外に出た。綺麗な庭は先程のものとは違って見える、多分中庭というやつだ。広すぎてそんな気もしないが、おそらく。
広い庭の中にまた建物が見えた。屋敷と同じ石造りの、小さな建物。敷石を踏んで近づくと小さいといっても一つの家くらいの大きさだと分かった。扉を開けて中へと引きこまれると薄布が揺れた。
いくつもある窓から注ぐ光を柔らかく調節する為に、何重にも薄いカーテンがかかっている。広い部屋にもかかわらず質の良さそうな、厚みのある敷物が床の半分以上を覆っていた。
テーブルや椅子などの家具が揃って、大きな机もある。ついたてがある向こうの壁の窪みがベッドになっていて布団やクッションが詰まれている。入ってきた以外に出入り口が一つあり、淡く水の気配が分かる。そこはまた、さっきのものとは別の小さな風呂に続いているようだった。
本当に、これだけで立派な家だ。此処で何日だって過ごして眠れるだろう。玻璃球のランプもいくつも吊るされていた。夜も明るくできる、裕福な人の贅沢な家。それがまた一つ別に、屋敷の只中にあった。
行き止まりだ。四方囲まれた場所で、俺は再び手を離して向き直った主人を見上げた。金の瞳が既にこちらを見ていた。
「お前、名前はあるのか」
名を聞かれたことなど今までほとんどなかった。胸に見える鍵が、こっちを見る金色の目が、俺の口を開かせる。
「ハツカと、いいます、ご主人様」
「私はアルフだ。覚えておけ。呼び方はそれでいい。悪くない」
久しぶりの名乗りは案外すらりと声になった。名乗られるのも珍しい。主人――アルフ様は頷いて、続けた。
「ハツカ、お前は此処で暮らす……違うな、此処で生きる。此処は私の部屋だ。私が不在のときは此処で待っていろ」
ここが俺の、今回の仕事場。俺はこの部屋の冷房――兼、主人の性の捌け口というところだろうか。
建物自体は大きいし風通しもいいが、広さとしては問題がない。これくらいなら俺一人でも十分に冷やせる。やろうと思えば氷室のようにすることだってできるだろう。ずっとは、相当疲れるけど。
「はい、分かりました」
「いい子だ。たまには外にも出してやる。……何か欲しいものはあるか?」
嫌と言っても通らないだろう。応じると頭に手が置かれた。一瞬は殴られるかと思って身構えてしまったが、違う。子供のように撫でられたらしかった。
手の重み。風呂場で感じたほどの恐怖はなくて、ただ困惑する。
「……水を頂けませんか」
問いかけにも少し悩んだが、緊張からか酷く喉が乾いていたので素直に言ってみる。と、主人はテーブルの上から玻璃の水差しと揃いのグラスを手に取り、水を注いで俺に差し出した。軽い所作だが、金の細工もついている透明な薄いグラスは多分高価な品だ。昔飲み物を冷やす為にと渡されたポットを割ってしまって折檻された記憶が甦る。
中身だって、ミントとライムが入った香りのよい水だ。普通なら奴隷には与えられない。主人の為に用意された物に違いないが。
「なんだ、飲まんのか」
「いえ、ありがとうございます……」
不審そうな顔に急いで礼を言ってしっかりと受け取ったグラスにそっと口につけた。含んだ水は冷たくて、とてもおいしい、すんなりと体に沁みる感じがした。止められなかったのでつい一杯飲みきると、主人はグラスを取り上げて自分も一杯飲んで、壁際へと向かった。ベッドに腰掛け、手招きする。
「寝るからこちらに来い。少し涼しくしろ」
そこで俺はようやく、氷精の力を使った。部屋に籠っている熱気を払って薄く冷気を満たす。カーテンが少し揺れるのを視界端にベッドへと近寄ると手を引っ張られ――ぎゅうと抱え込まれた。そのまま横になる。急なことに驚いて声も出なかった。
「軽いな、丁度いい」
俺の体は主人の体の上でうつぶせになっていた。広い胸に押しつけられている。
主人は俺が纏う冷たさを感じているだろうが、俺は主人の熱を感じた。体温、感触、匂いも。俺と違ってしっかりと肉のついた体は何か植物のような、少し甘くて少し苦い匂いがした。
「あの――」
別にこんな風にしなくても、横に立って主人に冷気を送ればいいはずだった。扇でも持ってあおぎながら。むしろ目障りだから部屋の隅に居ろと命じられることも多い。それで十分だから今まではそうしていた。奴隷に触れたがる人間はあまりいないのだ。主人は変わり者だから別なのかもしれないが……
――ああ、そうか、性奴隷だから? 寝る、ってそういう意味か?
後で広げてやる、と風呂場で言われたことが頭を過ぎった。
「起きていてもいいが騒ぐな」
けれど、動いた手は尻ではなく再び頭に乗った。切りたての髪を混ぜて、耳を摘ままれたので顔を上げると今度は頬を掴まれた。
細くなった金の目が近い。口に柔らかいものが触れる。飲んだ水と同じ味と香り。
接吻された。
唇と、鼻を辿り頬にも。
離れた主人は笑って目を閉じ、驚いて固まる俺の頭を再び胸へと押しつけた。
そういうこともするのか、そうか。性奴隷は他には何をするのだろう。などと考えて動けずにいる間も、主人の手は尻には伸びてこなかった。そのうちに呼吸が深く規則的になって、寝息になる。呼吸と共に腹が上下するのを己の腹で感じる。
寝る、のが眠るの意味ならそれはそれでこの後どうしたらいいのか分からず、俺は主人を起こさぬようゆっくりと動いて、間近の顔を見遣った。目を閉じていると見やすくて、ようやくまじまじと顔を見ることができた。さっきの笑みも思い出す。
奴隷の趣味は悪いし変わり者だけど、この人自体は顔も整っていて綺麗な人だ。俺みたいな顔の斑はなくて、肌にも髪にも潤った生気がある。
加護つきだし、この土地も脈が通っているから王宮の近くだろう。成金の商人などではなく貴人だろうが、俺にはそれくらいしか知れない。やっぱり俺よりいい奴隷を買えただろうっていうのは、確かだけど。
自分を―――主人の周りを冷やしながら、俺はぼんやりと主人と部屋の景色を眺めていた。綺麗なところだ。先程まで居た市場とは大違いで楽園のようだ。同じなのは動けないことくらいか。
こんな場所でも相変わらずこれからの扱いのことを考えると気が重いが、しかたない。
俺は奴隷だ。好き勝手にされるのは毎年のことと言えば毎年のことだ。今年もそのうち慣れるだろう。……そう思いたい。
尻を広げられるのは怖いので、主人の気が変わってくれるといいのだが。
20
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
陽炎と裂果
かすがみずほ@11/15コミカライズ開始
BL
親の決めた結婚から逃げて、僻地の植民地に左遷された貴族で軍人のイアン・ハリス。赴任地には、長い間恋い焦がれていた幼馴染みの男がいた。
思いを告げることは出来ない一方で、ヴァランカと呼ばれる赤い髪の賊に攫われ、イアンの身体は決定的に変えられてしまう。
周囲に対して自らの身体の変化を隠しながら、どうにかしてヴァランカに接触し、元の身体に戻ろうとするイアンだが……。
ストーリーはありますが、頻繁に濃い性描写、隠語による言葉責めがあります。
冒頭からカントボーイという特殊性癖が突っ込んであります。意味の分からない方は検索推奨です。
(分からないがどんなのでも自分はオーケーだ!という方は一話目で察して下さい…)
一話に表紙あり。イラストレーターは芳乃カオル様https://skima.jp/profile?id=43390です。
白銀の城の俺と僕
片海 鏡
BL
絶海の孤島。水の医神エンディリアムを祀る医療神殿ルエンカーナ。島全体が白銀の建物の集合体《神殿》によって形作られ、彼らの高度かつ不可思議な医療技術による治療を願う者達が日々海を渡ってやって来る。白銀の髪と紺色の目を持って生まれた子供は聖徒として神殿に召し上げられる。オメガの青年エンティーは不遇を受けながらも懸命に神殿で働いていた。ある出来事をきっかけに島を統治する皇族のαの青年シャングアと共に日々を過ごし始める。 *独自の設定ありのオメガバースです。恋愛ありきのエンティーとシャングアの成長物語です。下の話(セクハラ的なもの)は話しますが、性行為の様なものは一切ありません。マイペースな更新です。*
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
デボルト辺境伯邸の奴隷。
ぽんぽこ狸
BL
シリアルキラーとして捕えられた青年は,処刑当日、物好きな辺境伯に救われ奴隷として仕える事となる。
主人と奴隷、秘密と嘘にまみれた二人の関係、その果てには何があるのか──────。
亜人との戦争を終え勝利をおさめたある巨大な国。その国境に、黒い噂の絶えない変わり者の辺境伯が住んでいた。
亜人の残党を魔術によって処分するために、あちこちに出張へと赴く彼は、久々に戻った自分の領地の広場で、大罪人の処刑を目にする。
少女とも、少年ともつかない、端麗な顔つきに、真っ赤な血染めのドレス。
今から処刑されると言うのに、そんな事はどうでもいいようで、何気ない仕草で、眩しい陽の光を手で遮る。
真っ黒な髪の隙間から、強い日差しでも照らし出せない闇夜のような瞳が覗く。
その瞳に感情が写ったら、どれほど美しいだろうか、そう考えてしまった時、自分は既に逃れられないほど、君を愛していた。
R18になる話には※マークをつけます。
BLコンテスト、応募用作品として作成致しました。応援して頂けますと幸いです。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
主神の祝福
かすがみずほ@11/15コミカライズ開始
BL
褐色の肌と琥珀色の瞳を持つ有能な兵士ヴィクトルは、王都を警備する神殿騎士団の一員だった。
神々に感謝を捧げる春祭りの日、美しい白髪の青年に出会ってから、彼の運命は一変し――。
ドSな触手男(一応、主神)に取り憑かれた強気な美青年の、悲喜こもごもの物語。
美麗な表紙は沢内サチヨ様に描いていただきました!!
https://www.pixiv.net/users/131210
https://mobile.twitter.com/sachiyo_happy
誠に有難うございました♡♡
本作は拙作「聖騎士の盾」シリーズの派生作品ですが、単品でも読めなくはないかと思います。
(「神々の祭日」で当て馬攻だったヴィクトルが受になっています)
脇カプの話が余りに長くなってしまったので申し訳ないのもあり、本編から独立しました。
冒頭に本編カプのラブシーンあり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる