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26. 蒼太
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「それで、お前なんで水の中なんかにいたの」
「泥に落ちて」
紗世の答えに、蒼太は「ハァ?」と言いたげな顔をした。
いや、分かっている、そりゃそうだ。
けれどマヨヒガへ迷い込むトリガーが何なのか、紗世にもよく分かっていなかった。
第二ステージの洋館へ、朱莉は何故迷い込むのだっけ。
彼女は始終、兄を……夏樹を探している。兄の痕跡を辿り、兄の気配を探す。
そうか。私も同じか。
「兄を探していて……いつの間にかあの場所に」
言って、紗世は小さく微笑んだ。これは朱莉の台詞だ。蒼太に会ったとき、彼女が言う台詞だ。
そして問う。『兄を見ませんでしたか?』と。
夏樹の容姿を聞き、蒼太は答える。
『それらしい人が、窓の外を歩いているのを見た』
朱莉は、初めて聞いた兄の目撃情報に喜び、館の外へ出ようとする。
しかしドアは開かない。それまでは開けることが出来ていた、中庭へ通ずる扉さえ開けることが出来なくなっている。窓の外はいつの間にか禍々しい赤紫色に染まり、BGMが変わる。
紗世は窓の外を見た。空はまだ明るい。ということは、現在はまだ、この館ステージは完全には始まっていないのだろう。
開始トリガーはなんだろうか。
蒼太と会うこと? いや、既に会っている。
では夏樹の情報を得ること? それとも館を出ようとすること?
「紗世」
不意に名を呼ばれ、紗世はハッと蒼太を見返した。
蒼太は不審そうに紗世を見ている。眉をひそめ、わずかに首をかしげて。
「ごめんなさい、なんですか?」
「……お前、どうしたの。おかしいよ」
なんてダイレクト。
記憶を失くしているから仕方ないとはいえ、面と向かって言われたことに紗世はショックを受ける。
分かっている。記憶がないからいつもと違う、だからおかしいと言われているだけだ。
何か、存在がおかしいとか変だとか、そう言われているわけじゃない。
それでも、紗世は少しだけ胸騒ぎがした。
「おかしいですか?」
尋ねる紗世の腕を不意に蒼太が掴んだ。
腕から何かが流れ込んでくる、それは速くて透明な、何か得体のしれないもの。ぞわぞわと体を這いまわる。
風だ。体内に風を感じる。青龍の力だ。
もしかして私を調べてるの? 偽物じゃないか?
それとも生きているかどうかを?
その想像に、ヒュッ、と紗世の喉が鳴った。
思わず蒼太の手を振り払う。
「あの! 私、記憶がないんです」
「え?」
「儀式の日から、記憶喪失なので……だからおかしく見えるんだと思います」
蒼太の目が見開かれ、マジマジと紗世を見つめた。
「俺のこと忘れてんの?」
「あ、えと……すみません。顔をと名前は覚えてるんですけど」
他のことはなんにも、と紗世が言うと、蒼太はため息をついた。
「あぁ……、だからそんな態度なのか」
「変ですか?」
「まぁ、だいぶ。名前呼んでも怒らないから、変だなと思った」
そういえば、さっき彼は自分を『紗世』と呼んだ。慣れた言い方だったけれど。
「私達って、友達じゃなかったんです?」
「友達だよ。3週間前から」
「最近知り合ったんですか?」
「違う、子供のころから知ってる」
そうだろうな、この人結構なれなれしいし。まぁホラーゲームのキャラクターって、なれなれしい人が多いけど。
でも、それならどうして……出身の山が違うから、あまり仲良くなかったのかな。
そこまで考え、紗世はハッとある可能性に思いつく。
「3週間より前は、私達はどんな関係だったんです?」
「……恋人だった」
うわーーーーーーーーーー!!!!!!!!
思わず、紗世はぐっと身を引いた。
いや、いてもおかしくはないと思っていた。自分で言うのもなんだけれど、こんなに可愛いんだもの。
恋人の一人や二人いたって、おかしくないと思っていた。
でもこれは想定外だ。だって蒼太は、プレイヤーの選択次第では、ゲームの中で、朱莉と結構いい感じになる。
たぶんエンディングの後にくっつのかな~と思わせる描写があるのだ。
うわ! なに、この人、3週間前にこんな可愛い恋人と別れて、それですぐ、朱莉といい感じになっていたの?
「なんだよ、何もしてないだろ。そんな引くなよ」
「いや、すみません。ちょっと色々考えちゃって」
「フラれてるから、何もしないよ」
あぁ、私からフッたのか。
紗世はふむ、となんとなく納得した。さっき見た夢を思い出す。
夢の中で、玄野紗世は死を覚悟していた。
恋人なんて、一番の心残りだ。捨ててしまうしかなかったんだろう。
「俺が彼氏だったの、そんな意外?」
蒼太が傷ついたような声を出すので、紗世は慌てて言った。
「いや、その、蓮に、私の弟に、私に彼氏がいたかって聞いたら、知らないって言ってたので。だから私には彼氏はいなかったんだと思ってたんです」
「あぁ、あいつは知らないんじゃないかな、お前はその辺すごく気を使ってたし……もし知ってたとしても、言わないだろ。あいつ俺のこと大嫌いだし」
「大嫌い? どうして」
「それは……」
蒼太は言葉を切り、視線を彷徨わせた。苦笑いしている。
「焼きもちかな。秀悟もひどかったけど、蓮も相当ひどかったから」
「ひどい?」
「独占欲みたいな……シスコンがすごくて」
その言葉に、紗世は思わず「ああ」とつぶやく。
閉鎖的な場所に育った兄弟は、お互いに依存する傾向にある。ホラーゲームは特にそれが顕著に出やすい。
朱莉だって、兄を探しにこんな山まで来るのだから。兄が本当にここにいるという確証もないのに。
「蓮と最後に会ったとき、聞かれたんだ。お前を逃がすことが出来たら、俺に一緒に逃げてくれるかって。自分は一緒に行けないからってさ」
ぽつりと、蒼太が言った。紗世は目を見張る。
蓮がそんなことを?
「俺は『いいよ』って言った。理由は聞かなかったけど、たぶんよっぽどの……お前の生死に関わる状況なんだろうなと思ったから。だから俺、儀式のギリギリまで連絡を待ってたんだ。でも時間がきて……儀式場に向かうしかなかった。儀式中もずっと気にしてて、あまり集中できなくて」
そしたら、突然何もかもめちゃくちゃになった。
疲れたように言って、蒼太はフッと自嘲気味に笑った。
紗世は何とも言えない気持ちになる。
この人は心のどこかで、儀式が失敗したのは自分のせいかもしれないと思っているんだわ。
集中していなかった、きちんと全力を出せなかった、そのせいじゃないかと。
もちろんそれだけじゃないと頭では分かっている。他に大きな要因があると理解している。だからこそこうして朱雀山まで来て、何かを調べているんだろうし。
でもふとした拍子に思ってしまうんだろう。もしかして、と。
紗世はそっと蒼太の頭に手を伸ばした。腹の立つくらいサラサラとした髪をゆっくりを撫でる。
蒼太は何も言わず、静かにしていた。
慣れているのかもしれない。
「私、儀式が失敗してよかったって思ってるの。死なずに済んだから」
紗世の言葉に、蒼太はビクリと震えた。
「そんなこと言うなんて意外だな。役目を果たすことが、お前の幸せなのかと思ってた」
「死にたくないって、今は思ってるよ」
口から無意識の内にするりと出た言葉に、紗世は驚く。
そう、今は思ってる。
蓮は違うと言っていたけど。
『他人には生きろって言うくせに、自分が死ぬことはなんとも思わないで!』
そんなことはないよ、なんとも思ってないわけじゃない。
ただ自分が逃げることで、皆が大変な思いをするのは嫌だなって、それだけだよ。
玄野紗世は、ただそれだけを思って、逃げなかったんだよ、きっと。
されるがままに頭を撫でられていた蒼太は、やがて両腕をゆっくりと伸ばして、紗世を引き寄せた。
蒼太に抱きしめられ、紗世はそっと目を閉じる。確かに慣れ親しんだ感触がした。
蓮とは少し違う、大きくて硬い腕。流れる風の気。
「濡れますよ」
「いいよ」
紗世の服は、暖炉の炎で暖められていたが、まだ濡れていた。
触れたところから、ぬるい温度の水が蒼太の服を濡らしていく。
申し訳ないなと思ったが、本人がいいと言っているならいいか、と紗世は気にしないことにした。
この人は自分を大事に思っている。その感覚がひどく心地いい。
ここ数日、ずっとその感覚に浸っていたせいだろう。
あの過保護な弟の。
紗世は蒼太の腕の中でふふ、と微笑んだ。
蓮。心配してるだろうな。
夏樹さんとちゃんと仲良くできたかしら。
紗世はふと目を開け、窓の外を見た。
窓の外には、赤紫色の空が広がっていた。
逢魔が時の色だ。
ああ、と紗世は空を見ながら思う。
そうか。
このステージのトリガーは、誰かに会いたいと願うことだったのか。
「泥に落ちて」
紗世の答えに、蒼太は「ハァ?」と言いたげな顔をした。
いや、分かっている、そりゃそうだ。
けれどマヨヒガへ迷い込むトリガーが何なのか、紗世にもよく分かっていなかった。
第二ステージの洋館へ、朱莉は何故迷い込むのだっけ。
彼女は始終、兄を……夏樹を探している。兄の痕跡を辿り、兄の気配を探す。
そうか。私も同じか。
「兄を探していて……いつの間にかあの場所に」
言って、紗世は小さく微笑んだ。これは朱莉の台詞だ。蒼太に会ったとき、彼女が言う台詞だ。
そして問う。『兄を見ませんでしたか?』と。
夏樹の容姿を聞き、蒼太は答える。
『それらしい人が、窓の外を歩いているのを見た』
朱莉は、初めて聞いた兄の目撃情報に喜び、館の外へ出ようとする。
しかしドアは開かない。それまでは開けることが出来ていた、中庭へ通ずる扉さえ開けることが出来なくなっている。窓の外はいつの間にか禍々しい赤紫色に染まり、BGMが変わる。
紗世は窓の外を見た。空はまだ明るい。ということは、現在はまだ、この館ステージは完全には始まっていないのだろう。
開始トリガーはなんだろうか。
蒼太と会うこと? いや、既に会っている。
では夏樹の情報を得ること? それとも館を出ようとすること?
「紗世」
不意に名を呼ばれ、紗世はハッと蒼太を見返した。
蒼太は不審そうに紗世を見ている。眉をひそめ、わずかに首をかしげて。
「ごめんなさい、なんですか?」
「……お前、どうしたの。おかしいよ」
なんてダイレクト。
記憶を失くしているから仕方ないとはいえ、面と向かって言われたことに紗世はショックを受ける。
分かっている。記憶がないからいつもと違う、だからおかしいと言われているだけだ。
何か、存在がおかしいとか変だとか、そう言われているわけじゃない。
それでも、紗世は少しだけ胸騒ぎがした。
「おかしいですか?」
尋ねる紗世の腕を不意に蒼太が掴んだ。
腕から何かが流れ込んでくる、それは速くて透明な、何か得体のしれないもの。ぞわぞわと体を這いまわる。
風だ。体内に風を感じる。青龍の力だ。
もしかして私を調べてるの? 偽物じゃないか?
それとも生きているかどうかを?
その想像に、ヒュッ、と紗世の喉が鳴った。
思わず蒼太の手を振り払う。
「あの! 私、記憶がないんです」
「え?」
「儀式の日から、記憶喪失なので……だからおかしく見えるんだと思います」
蒼太の目が見開かれ、マジマジと紗世を見つめた。
「俺のこと忘れてんの?」
「あ、えと……すみません。顔をと名前は覚えてるんですけど」
他のことはなんにも、と紗世が言うと、蒼太はため息をついた。
「あぁ……、だからそんな態度なのか」
「変ですか?」
「まぁ、だいぶ。名前呼んでも怒らないから、変だなと思った」
そういえば、さっき彼は自分を『紗世』と呼んだ。慣れた言い方だったけれど。
「私達って、友達じゃなかったんです?」
「友達だよ。3週間前から」
「最近知り合ったんですか?」
「違う、子供のころから知ってる」
そうだろうな、この人結構なれなれしいし。まぁホラーゲームのキャラクターって、なれなれしい人が多いけど。
でも、それならどうして……出身の山が違うから、あまり仲良くなかったのかな。
そこまで考え、紗世はハッとある可能性に思いつく。
「3週間より前は、私達はどんな関係だったんです?」
「……恋人だった」
うわーーーーーーーーーー!!!!!!!!
思わず、紗世はぐっと身を引いた。
いや、いてもおかしくはないと思っていた。自分で言うのもなんだけれど、こんなに可愛いんだもの。
恋人の一人や二人いたって、おかしくないと思っていた。
でもこれは想定外だ。だって蒼太は、プレイヤーの選択次第では、ゲームの中で、朱莉と結構いい感じになる。
たぶんエンディングの後にくっつのかな~と思わせる描写があるのだ。
うわ! なに、この人、3週間前にこんな可愛い恋人と別れて、それですぐ、朱莉といい感じになっていたの?
「なんだよ、何もしてないだろ。そんな引くなよ」
「いや、すみません。ちょっと色々考えちゃって」
「フラれてるから、何もしないよ」
あぁ、私からフッたのか。
紗世はふむ、となんとなく納得した。さっき見た夢を思い出す。
夢の中で、玄野紗世は死を覚悟していた。
恋人なんて、一番の心残りだ。捨ててしまうしかなかったんだろう。
「俺が彼氏だったの、そんな意外?」
蒼太が傷ついたような声を出すので、紗世は慌てて言った。
「いや、その、蓮に、私の弟に、私に彼氏がいたかって聞いたら、知らないって言ってたので。だから私には彼氏はいなかったんだと思ってたんです」
「あぁ、あいつは知らないんじゃないかな、お前はその辺すごく気を使ってたし……もし知ってたとしても、言わないだろ。あいつ俺のこと大嫌いだし」
「大嫌い? どうして」
「それは……」
蒼太は言葉を切り、視線を彷徨わせた。苦笑いしている。
「焼きもちかな。秀悟もひどかったけど、蓮も相当ひどかったから」
「ひどい?」
「独占欲みたいな……シスコンがすごくて」
その言葉に、紗世は思わず「ああ」とつぶやく。
閉鎖的な場所に育った兄弟は、お互いに依存する傾向にある。ホラーゲームは特にそれが顕著に出やすい。
朱莉だって、兄を探しにこんな山まで来るのだから。兄が本当にここにいるという確証もないのに。
「蓮と最後に会ったとき、聞かれたんだ。お前を逃がすことが出来たら、俺に一緒に逃げてくれるかって。自分は一緒に行けないからってさ」
ぽつりと、蒼太が言った。紗世は目を見張る。
蓮がそんなことを?
「俺は『いいよ』って言った。理由は聞かなかったけど、たぶんよっぽどの……お前の生死に関わる状況なんだろうなと思ったから。だから俺、儀式のギリギリまで連絡を待ってたんだ。でも時間がきて……儀式場に向かうしかなかった。儀式中もずっと気にしてて、あまり集中できなくて」
そしたら、突然何もかもめちゃくちゃになった。
疲れたように言って、蒼太はフッと自嘲気味に笑った。
紗世は何とも言えない気持ちになる。
この人は心のどこかで、儀式が失敗したのは自分のせいかもしれないと思っているんだわ。
集中していなかった、きちんと全力を出せなかった、そのせいじゃないかと。
もちろんそれだけじゃないと頭では分かっている。他に大きな要因があると理解している。だからこそこうして朱雀山まで来て、何かを調べているんだろうし。
でもふとした拍子に思ってしまうんだろう。もしかして、と。
紗世はそっと蒼太の頭に手を伸ばした。腹の立つくらいサラサラとした髪をゆっくりを撫でる。
蒼太は何も言わず、静かにしていた。
慣れているのかもしれない。
「私、儀式が失敗してよかったって思ってるの。死なずに済んだから」
紗世の言葉に、蒼太はビクリと震えた。
「そんなこと言うなんて意外だな。役目を果たすことが、お前の幸せなのかと思ってた」
「死にたくないって、今は思ってるよ」
口から無意識の内にするりと出た言葉に、紗世は驚く。
そう、今は思ってる。
蓮は違うと言っていたけど。
『他人には生きろって言うくせに、自分が死ぬことはなんとも思わないで!』
そんなことはないよ、なんとも思ってないわけじゃない。
ただ自分が逃げることで、皆が大変な思いをするのは嫌だなって、それだけだよ。
玄野紗世は、ただそれだけを思って、逃げなかったんだよ、きっと。
されるがままに頭を撫でられていた蒼太は、やがて両腕をゆっくりと伸ばして、紗世を引き寄せた。
蒼太に抱きしめられ、紗世はそっと目を閉じる。確かに慣れ親しんだ感触がした。
蓮とは少し違う、大きくて硬い腕。流れる風の気。
「濡れますよ」
「いいよ」
紗世の服は、暖炉の炎で暖められていたが、まだ濡れていた。
触れたところから、ぬるい温度の水が蒼太の服を濡らしていく。
申し訳ないなと思ったが、本人がいいと言っているならいいか、と紗世は気にしないことにした。
この人は自分を大事に思っている。その感覚がひどく心地いい。
ここ数日、ずっとその感覚に浸っていたせいだろう。
あの過保護な弟の。
紗世は蒼太の腕の中でふふ、と微笑んだ。
蓮。心配してるだろうな。
夏樹さんとちゃんと仲良くできたかしら。
紗世はふと目を開け、窓の外を見た。
窓の外には、赤紫色の空が広がっていた。
逢魔が時の色だ。
ああ、と紗世は空を見ながら思う。
そうか。
このステージのトリガーは、誰かに会いたいと願うことだったのか。
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