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くすぐり追試
地獄への招待
しおりを挟む藍子は今迷っていた。それは普通の追試を受けるかくすぐり追試を受けるか、である。部活とアルバイトを熱心にしてきたがその代わり学業を疎かにしてしまい五科目もの単位を落としてしまった。一つだけなら普通の追試でいいのだが、五科目となるとめんどくさいという想いが強くなったのだ。
実際にくすぐり追試というものがどういったものなのかを藍子はほとんど知らなかった。そこで友達の香織に聞いてみることにした。
藍子「久しぶり~(*^o^*)元気~?あのさうちちょっと単位落としちゃってさ…」
香織「まじ?卒業大丈夫なの?てかあんた何単位落としたのよ?」
藍子「五科目…」
香織「五科目?!それちょっと危ないんじゃない?」
藍子「うん…。それでね、うちくすぐり追試受けようと思うんだけどあれどんなのか知ってる?」
香織「あ~あれね。まぁ確かに五科目も落としたんならそっちの方が楽かもね。」
藍子「えっ⁈やっぱそうかな~?」
香織「実際学生の身体触るわけだからね、なんか教授も遠慮してほとんどくすぐってこないらしいわよ。でもあんたくすぐり弱いわよね?」
藍子はくすぐりに弱い。それは藍子の友達の中では有名なことだ。サークルでも女子の間ではいつも標的にされている。「やめて~」という声はまるでレイプされているようだ。だが五科目も落としている現状を考えるとくすぐり追試の方が遥かに楽である。実際香織もそう考えている。
香織「てかあんたなんの授業落としたの?」
藍子「ええっと、◯◯とetc…と経済学と民法かな」
香織「経済学?それうちのゼミの教授の科目じゃん!じゃあ先生に友達がくすぐり追試受けるからって言っておくよ。この子くすぐり弱いんで手加減して下さいって笑」
藍子「ありがと~(*^o^*)今度なんか奢るよ~」
こうして藍子はくすぐり追試を受けることになった。だが彼女はこの決断を後悔することになる…
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