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14.破壊者/いたみ ※
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◆ ◆ ◆
「ひっ、ぁあ、……ん、あっあっ!」
一体どれぐらい経っただろう。
ひたすら肌を重ね続け、まともな時間感覚はなくなっている。
おそろしいほど長く触れあっている気がするのに、カーテンの向こうはまだ暗いままだ。
ケティの身体にまたがった俺は、下から突き上げられる度、激しく喉を仰け反らせていた。
逃げようとする両手は後ろに掴まれ、強く引っ張られる。その度にめりめりと骨がきしむ。
何度受け入れても、何度達しても、彼の熱はおさまらなかった。
――いつになったら終わるのだろう。
震えながらその時を待ち、ケティの上で泣き叫ぶしかなかった。
「んっ!」
中に放たれたものが潤滑油となっている。滑りがあまりにも良く、もうなにひとつ拒みはしない。
胸を仰け反らせ、突き上げられる感覚に鳴くことになる。
あまりにも乱雑で荒々しい行為。
湿った音と共に生まれるのは紛れもない苦痛だった。
「……もぉ、やっ」
なのに、わずかに快楽を感じる瞬間がある。
身体の奥、深くが、反応する。
「ここ、そんなにイイの?」
「……だっ……!」
もはや声一つおさえられない。
「もっ……、う、許しっ……、て! くだ……さっ!」
「聞こえない」
「ひんっ!」
少しでも逃れたくて腰を浮かせようとすると、追いかけてくる。
反動で強く貫かれ、壁をくまなくを探られ、ぐらぐらと揺さぶられながら、何度も気が遠のいた。
体力的にはとっくに限界がきている。けれど、身体は律儀に反応し、完全に意識を失うことができない。
「あー。今頃どうしてるかしらね、響くん」
ぐいっ、と、腰を操りながらケティがつぶやく。
「は、んっ――!」
「きっと眠れないまま、龍広のこと考えてるんでしょうね」
「うっ……」
うつむくと、温度を失った水滴が頬を流れていった。
「あんな声聞かされたんじゃ、気になってしょうがないでしょうに。可哀想」
「……っ」
「なに? また響くんのこと考えてるの?」
「だっ、……ぁあ、やああああ……!」
穴を押し拡げるかのように動かれ、内側がうねった。ぶぢゅうっ、とひときわ大きな音が立つ。
「ひっ、ぁあ、……ん、あっあっ!」
一体どれぐらい経っただろう。
ひたすら肌を重ね続け、まともな時間感覚はなくなっている。
おそろしいほど長く触れあっている気がするのに、カーテンの向こうはまだ暗いままだ。
ケティの身体にまたがった俺は、下から突き上げられる度、激しく喉を仰け反らせていた。
逃げようとする両手は後ろに掴まれ、強く引っ張られる。その度にめりめりと骨がきしむ。
何度受け入れても、何度達しても、彼の熱はおさまらなかった。
――いつになったら終わるのだろう。
震えながらその時を待ち、ケティの上で泣き叫ぶしかなかった。
「んっ!」
中に放たれたものが潤滑油となっている。滑りがあまりにも良く、もうなにひとつ拒みはしない。
胸を仰け反らせ、突き上げられる感覚に鳴くことになる。
あまりにも乱雑で荒々しい行為。
湿った音と共に生まれるのは紛れもない苦痛だった。
「……もぉ、やっ」
なのに、わずかに快楽を感じる瞬間がある。
身体の奥、深くが、反応する。
「ここ、そんなにイイの?」
「……だっ……!」
もはや声一つおさえられない。
「もっ……、う、許しっ……、て! くだ……さっ!」
「聞こえない」
「ひんっ!」
少しでも逃れたくて腰を浮かせようとすると、追いかけてくる。
反動で強く貫かれ、壁をくまなくを探られ、ぐらぐらと揺さぶられながら、何度も気が遠のいた。
体力的にはとっくに限界がきている。けれど、身体は律儀に反応し、完全に意識を失うことができない。
「あー。今頃どうしてるかしらね、響くん」
ぐいっ、と、腰を操りながらケティがつぶやく。
「は、んっ――!」
「きっと眠れないまま、龍広のこと考えてるんでしょうね」
「うっ……」
うつむくと、温度を失った水滴が頬を流れていった。
「あんな声聞かされたんじゃ、気になってしょうがないでしょうに。可哀想」
「……っ」
「なに? また響くんのこと考えてるの?」
「だっ、……ぁあ、やああああ……!」
穴を押し拡げるかのように動かれ、内側がうねった。ぶぢゅうっ、とひときわ大きな音が立つ。
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