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7.探る指/繋ぐ罪 ※
6/9※
しおりを挟むめりめりと軋む音がし、視界が一瞬、大きく揺らいだ。
肉を割り裂き、張り出したものがみるみる沈んでいく。
「ぐっ、……ッ、んぐぅう……!」
いくら目を見開いても、目の前のものが遠い。
脂汗がにじむ額をシーツに擦り付け、口内のタオルをおもいっきり噛みしめる。
強張る体はガクガクと震え、逃げようとしている。だが、押さえ付ける強い力を前に、屈するしかなかった。
「ははっ。なんかとっても痛そうだねぇ……」
彼は何故か嬉しそうだった。
まるで小動物を見ているかのような和やかな笑みを浮かべ、俺の背中を撫で回している。
「可哀想に」
「んぅううう、ふっ、ぅうう!!!」
言葉とは裏腹に、腰の動きは乱暴だった。
指や舌とは比べものにならない。
今まで一度も欲望を放っていないそこはあまりに熱くて、硬くて、巨大で。
「……んん、キツぅ……」
「ふっ、ぐぅ、ううう……ん!」
再び脚を掴まれ、狭い中を無理やり押し進められる。
わずかに進んだだけでも激痛が走った。
怖い。
このまま体が裂けてしまいそうで。
怖い。
今まで一度も経験したことがない感覚に、ぼろぼろと泣いていた。勝手に嗚咽が上がり、涙が出てくる。
「ぐ、ううん、ん、ひっ、ぐ、んんんー!」
その間にもソレは容赦無くねじ込まれていく。
「犯されてる気分はどう?」
俺の背中に肌を重ね、脇腹をさすりながら、彼は無邪気に問いかけてくる。
「好きでもないヤツにこんな風にされて。……興奮してる?」
「──ッ」
たまらず睨みつけてやる。
すると彼はニッと口角を上げ、とても楽しそうに笑った。
「そんなに誘うなよ」
「む、……ぐ、んんーーっ!」
その言葉と共に、胸の突起に触れられる。親指の腹で荒々しく転がされ、仰け反ってしまう。
結合部から、ぐち、と音がした。
「もっと……力、抜け、……クッ……!」
次第にケティの息も上がっていく。
中を掻き回されるように動かれるのがたまらなかった。
腹の深くが、ひくん、ひくっ、と疼いている。
吐き出したい。なのに、入ってくる。
「ああっ、最高……」
「ぃ、……ぐっ、ひッ!」
「すっごく、相性、イイな」
「うう、んっ……う……」
頭を振っているうちに口からタオルが取れた。唾液まみれのそれが糸を引いて唇から離れる。
「拓海の時とは全然ちが……くっ!」
「……あ、あっ、ぁああああっーーーー!!」
その瞬間、奥まで一気にねじ込まれた。意識を手放しかけるほどの衝撃と激痛が走る。
「……あひぃっ、がっぁあ」
「はっ、あ、とっても、熱い……。これが、龍広の、中ぁ……」
「っ、ぐ、ん、──ひっ、や、やぁああああああっ!?」
だが、奥の壁を強く擦り上げられた瞬間、今でになく深い快感が体中を駆け巡った。
「あっあっああああーー! そこぉおおおおお!!」
「イイの、ここ?」
「そっ、ひ、そこっ、もっと……! ぃいあああああだ! ……やっ、……も、もぉ、抜い、っ……ああ!」
「どっちだよ」
ケティはわずかに腰を浮かし、また突く。ぢゅぶん、という淫らな音に腰の震えがとまらなくなる。
そして先端がまた同じところに擦れた途端、
「ん、ひぃ、やぁああああーーーーっ!!」
ごりっとした感覚と共に、開けっ放しの口から勝手に声がもれた。
「あっ! は、ん、……はぁあっ!! そこっ、そこぉおあっ、もぉ……!」
繰り返し、ぐりっ、ごりっ、と擦られ続け、その度に頭の中が白く飛ぶ。
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