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・せんちゃん、はじめての仮病
どうしてこうなった
しおりを挟む「わははっ! ドッキリ大成功やなあ!」
かと思えば、わざとらしい関西弁。
ナナフシの真後ろからこちらをのぞきこむマヌケなニタニタ顔。当然のようにオレを小バカにしてくるそいつは──。
「アホ崎!?」
ああ、そうか。
分かったぞ。
やっぱり、これは夢だ。
優兄にウソをついてしまった罰として、神様がオレの宿敵をわざわざご丁寧に二人そろえて夢に出演させているに違いない。
だとしたら、おびえることはない。堂々と立ち向かうまでだ。コイツらを夢から叩き出す。
「なんでいるんだアホ崎! 出てけ! ひとの夢に勝手に出てくんなッ!」
「なんや。寝ぼけてるにしてはだいぶ元気そうやん。さては仮病やな?」
「うるせぇ! 出てけジャマ崎!」
「ホラやっぱ仮病や! ゆったんも先生もコイツに甘すぎやで!! しつけが全然なっとらん」
睨みつけても睨みつけても阿須崎とナナフシはオレの目の前にハッキリと存在し続けている。なんて図々しい。
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