瞳を閉ざした兄の世界に見えているのはオレだけがいい！

・上手にできたら、なでてほしい（R18/甘々）

天国すぎる

　

「ゆーにぃ……、もっと息いっぱい吐いて。もうすぐ先っぽ、通りそうだから、……っ」

「はふッ……、あうんっ」

　オレの鼻先に、うつむく優兄の黒髪がさらさらと擦れる。

「聞こえてる？　優兄、大丈夫？」

　こくん、と余裕無さげにうなずいた。

　やばい。ちょー可愛い。

　食いしばってる唇にキスしたい。

　真っ赤っ赤になってる耳を舐めたい。

　汗がにじんでる首筋をしゃぶりまくりたい。

　これだけでも限界突破しそうなのに、汗と頭皮とシャンプーのニオイで鼻腔が満たされる至福ときた。

　天国すぎる。

　下半身の欲望と混ざり合って、意識の真ん中あたりがチカチカ点滅してる。