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② side ヴァイロニス

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左手で頭を固定させながら、ちゅっ…とキスを堪能しながら、我慢が出来ずアリエルのスカートの中に右手を滑り込ませ、足首から細い足をゆっくりと這わせながら上に向かって撫であげていると、馬車が止まり、気付いたヴァイロニスは「もう着いてしまったのか」と小さな声で呟けば、アリエルを愛でるのを止め、タイミング良く開いた馬車の扉を横目で見れば、アリエルを横抱きに抱え降り、屋敷の玄関に控えていた執事が頭を下げ

「ご用意は整っております、旦那様。奥様のお着替えも先程到着致しました」

「そう。ありがとう」

そのまま屋敷の中に入って行き、迷うことなく一室に着けば内側から扉が開き、そのまま室内に入ってソファーにアリエルを下ろせば、控えていた侍女達に目を向け

「30分後に迎えに来る。それまでに完璧に仕上げろ」

「「「「畏まりました」」」」

侍女が一斉に頭を下げれば、ヴァイロニスは部屋から出て行き自室に向かい、己も衣服を脱ぎ浴室に向かえば、チラリと見えた鏡に目を向ければ自分の唇にアリエルの口紅が付いていたことに気付き、舌で舐めとれば先程までの事を思い出したのか、ズクンッと下半身に熱が持ちそうになるのを堪え浴室に入っていった。




時間になり、ヴァイロニスも普段の騎士服ではなく、正装の白のタキシードを着てから、アリエルのが居る隣の部屋にノックもせずに入れば

「「「「お待ちしておりました」」」」

侍女が全員頭を下げ道を開ければ、純白のドレス、髪も結い上げられ生花を所々あしらわれてる姿を見て、ヴァイロニスはウットリと見つめ片膝を付け手を伸ばし、アリエルの頬に優しく触れれば

「なんて綺麗な花嫁だ……女神が舞い降りてきたのかと思うほど美しい…。さぁ、会場に行こうか」

優しく抱きしめてから、丁寧に抱き上げ歩いて屋敷から近い小さな教会だが、数人の身内だけの為、夜にも関わらずキラキラと輝く教会に2人は入っていった。







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