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~ジュド・ロックナーの恋愛事情~
謝りに来たお嬢様
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「ジュド様」
顔を上げるとミーガンが眉を下げニコリとした。
「メリガレット様、ここに来たんですよ」
「え? ここに?」
うなづいたミーガンは、
「謝りに来てくれたんです」
と言った。
メリガレット嬢が来たときは驚いた。
ドアを開けると、目の前にうつむいて立っていた。横には見たことのあるメイドさんが頭を下げていた。
「あ、お久しぶりです。どうぞ」
と家の中に招き入れつつ「お体の具合はどうですか?」と聞いた。
お茶会で倒れてから、よくなったとは聞いてはいたが、あれ以来会うこともなく過ぎていた。
メイドさんが答えようとしたが、いきなりメリガレットが頭を下げた。
「あの、ごめんなさい!」
「え? あ、あの?」
あわてて側に寄ると、メリガレットは頭を下げたまま、
「お茶会で大変なことを。それに私のためにハーブを取りに戻って死ぬ目に合われたって」
ああ、あのこと。
「私のためにハーブを取りに行って殺されかけたって聞いたんです。私、ちょっとおかしくなってて、あのときのお茶会の時のことはあまり覚えてないんです。でもミーガン様にご迷惑をおかけしたみたいで。だからそのことを謝りたくて」
私は、メリガレットの肩をそっと持ち上げた。
「顔を上げてください。メリガレット様は何も悪くないんですから」
「え、でも」
にこりとした私は、
「あれは、薬のせいなんですよ。それに抗おうとしたから頭痛がひどかったんです。それはつまり、悪いことをしたくないっていうメリガレット様の心が戦っていたってことです」
ハッとした表情のメリガレットは顔をあげ、小さな声で「ありがとう」と呟いた。
コリンヌと名乗ったメイドさんも頭を下げた。
「とにかく、そんな頭を下げないでください」
と言いつつ、お茶を出した。
「そんなことがあったのか」
と言うと、横からフェリシアやレラ嬢が、
「じゃあ、そのあと我が家にも寄ってくれたのね」
と言い合っている。
「そっちの家にも行ったのか、あのお嬢様」
「そうよ。そんな悪い子じゃないわよ、ねえ」
と言うフェリシアにレラ嬢も「そうですわよ。あの時はいつもとは違っていたんですわ」
ミーガンも「そうそう」とうなづいている。
「本当はとてもかわいい人なのよ。素直すぎるから、薬が効きすぎたんだと思うわよ」
ミーガン家をあとにした俺は、あのあと3人が何かを企てていたとはまるで知らなかった。
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「え、でも」
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「あれは、薬のせいなんですよ。それに抗おうとしたから頭痛がひどかったんです。それはつまり、悪いことをしたくないっていうメリガレット様の心が戦っていたってことです」
ハッとした表情のメリガレットは顔をあげ、小さな声で「ありがとう」と呟いた。
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「とにかく、そんな頭を下げないでください」
と言いつつ、お茶を出した。
「そんなことがあったのか」
と言うと、横からフェリシアやレラ嬢が、
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