悠遠地

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一つの花

1つの花エピソード3

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2人に話しかけた、その少年は。黒のフードとマスクをしており、姿はハッキリとは分からなかったが。目は銀色の瞳だ...2人は怯えながら返事をする

「誰?」
その少年は...冷たい表情で
「遊ぼうよ 」と2人に告げる
冷たく、寂し空気と異様な吐きげが2人を襲う

少年は笑いながら、鏡の迷宮を駆け回り。一瞬にして姿を消す

辺りは無数の鏡がある、右に行けばぶつかり。左に行けば、ぶつかりと何度も道に迷いながらも。少年を追う、優花と美花は段々とイライラとしてきてる。やがて、八つ当たりをし

「あんたが、ここに入らなければ」優花は美花に向かって怒鳴る
「はっ、優花が入ろって」美花は問いかける
2人の意見は全く合わない...

「やれやれ、それじゃ僕は捕まらないよ」少年の声は部屋のどこからともなくと聴こえる

やがて、2人は

「あんたが、あんたが、あんたがぁぁぁ」
まるで、人が変わったかのような声と表情の優花、美花の首を絞め。
「んっぐぅあっあっゆ、ハァハァゆ...か」じたばたと暴れ、顔は青ざめ目は白目を剥きながら、手を大きく振り

パリンっ

鏡が割れる音が部屋中に響き

ザクッ!!

「あぁぁ」から血が出る、優花
「ハァハァ、今のうちに」美花は焦るように逃げる

「な、なんで...急に...」息を荒くしながら、涙を流し...どうして、突然首を絞めたのか分からず。咄嗟に鏡の破片で優花を傷づけて閉まったことに後悔をする

そこに目の前にフードの少年が
 「遊びの前におかしな事になったね」 

ニッコリと笑う少年、美花は泣きじゃくった表情のまま
「あなたは本当に何がしたいの...」呂律が回らないが必死に話しかけ

少年は黙り込む
「黙ってないで、答えてよ」
今度は感情に任せて、問いかける

少年は一歩さがり、再び黙り込む

「いい加減にしろよ...てめぇ早く答えろ」
豹変する、美花...そして、少年は

「きっと、あの子は君が要らないんだよ」


「えっ」キョトンとした表情で...少年を見つめる

「後ね...後ろ...ふふ」指を刺し美花は

「うし、ろ?」

ドスっぐちゅぐちゅぐちゅ
「バイバイ」
鏡の破片で胸を突き刺し...美花は倒れ込む

「あはは。アハっアハハハ」
不気味な笑みで笑いながら、血の着いた破片をもつ優花
(私...死ぬの...なんで、ゆ、ゆか)
悲しげな表情と涙を流したまま死んでいく、美花...

「最初からアンタは要らないの...」
常に邪魔に思ってた、様な口調で美花の亡骸を踏みつけながら、呟く優花

少年は
「優花と美花...どちらもが着くのか」

フードの少年は2人を見つめながら

「遊びは中止になったな...」と小声で言い...姿を消す


出口が見え、出口に向かって優花は歩く



そこに柊真の姿が
「優花ちゃん?よかった無事で」
柊真は2人を見分ける事が出来るのだ

優花は左利きで前髪は左に分けてる、美花は右利きで優花の逆で右に前髪を分けてあるため、覚えやすらしい

柊真は優花に問いかける
 「あれ、美花ちゃんは?」
「美花は...殺された」優花はバレないように嘘をつく

「誰に殺されたんだ!!」パニックになる柊真

「フードの男の子」
の奴か」柊真はフードの少年と会ってた

「うん、そうなの」優花は演技をする

「その右腕の怪我も?」柊真は優花の腕を見て

「あ、これ、うんそいつに」
「優花ちゃん...大丈夫?怖かったね」

優花は頷く

「うん怖かったの」

 

1つの花編 終わり
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