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パンダが拗ねた。
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次の日も、スズとリッカさんは読書に耽り自主休業。
……いいけどさ。
ほどほどにしろよな。
俺とミヤさんは、ギルドに顔を出した。
待ち構えていたギルド長に、昨日の焼き菓子の感想を言われ──リドラさんが喜んでいたそーな──それを聞いたリーランさんに、ぼく食べてない……とスネられて。
一部のギルド職員からの異様に熱い視線にミヤさんが、依頼にしてくれ、と言いきって。
もうお前らいっそ店を出せや、と言われまくって。
……なんだこのカオス。
あー、ちなみに、だが。
依頼出されたからって、それを俺が受けるとは限らないぞ。
指名依頼はオコトワリだし、俺らのランクはそこまで達してない。
それに……まあ、料理は嫌いじゃないが、義務に、仕事にするつもりは無い。
いくつかレシピをギルドに売ったから、いずれそのうち町中の店で食えるよーになるんじゃね? と、ツラツラと語った、ら。
「……美形の作った美味しい料理が……!」
妙に悶えるギルド員多数。
なんだそれ。
知らねぇよ。
……血涙流して悔しがるほどか?
まあ、だから何だ? って話だが。
冷たい……でもそこが良い……!
などとギルド員の一部が吠える。
「……おかしな扉開いちゃった人が何人か居るようだね……」
ミヤさんに、半笑いで言われた。
知らねーわ、マジで。
俺は思いっ切りそっぽ向いた。
とりあえず、スネスネのリーランさんに後で何か作るから、と言って──ギルド長が丸ごともらった焼き菓子がいい、と駄々をこねられ。
一般ギルド員達には、依頼があれば、気が向いたら受注するかもしれない、と言ってとりあえず逃げた。
……ギルド長、リドラさんにチクるからな?
そう言ったら慌ててたのが、なんか面白かったから良しとしよう。
いや~、竜種のライカンでギルド一つ任されてるよーな人が、恋人にはめっちゃ弱いとか……。
《壺中天(笑)》へ向かう。
この2・3日スルーしてた猫集団に、ある程度の食い物を提供。
さすがに急に餌付け止めるっていうのもな。
言い出しっぺで猫あつめを始めたスズは居ないけど、アイツがスミレと呼んでたデカい猫を見つけたので、ちょっと話し合いを試みる。
……まあ一方的に話すだけだが。
……………。
………。
……………………。
「……と、言うワケで。野良として、頑張ってくれないかな~……と……」
「人っていうのは、集団になったモノに対しては、妙に攻撃的になったりするからね」
平たく言えば、予想以上の数が集まっちゃったから、一回解散しよーぜ、と。
集団で居ると、意味もなく攻撃されるかもしれない……と。
とうとうと語ってみた……ら、スミレと呼ばれる猫は。
「………………にゃあ」
どこか呆れ返った目で俺らを見て、尻尾でぺし、と俺の足を叩き。
くるりと背を向けて歩み去ろうとするスミレの後ろ姿に。
「毎日はアレだけど、5日、いや3日に一回くらいは集まってもいいんじゃねーか? 何よりお前の姿が見えなくなると、スズが悲しむんだよ」
……正確には、スミレがいないーっ! って、騒ぎたてる未来が見えるだけなんだが。
そう言うとスミレは立ち止まり、こちらを振り返って。
「…………にゃにゃん」
何か言って、歩み去った。
……何か、思いっ切りアキれられた気がする……。
……いいけどさ。
ほどほどにしろよな。
俺とミヤさんは、ギルドに顔を出した。
待ち構えていたギルド長に、昨日の焼き菓子の感想を言われ──リドラさんが喜んでいたそーな──それを聞いたリーランさんに、ぼく食べてない……とスネられて。
一部のギルド職員からの異様に熱い視線にミヤさんが、依頼にしてくれ、と言いきって。
もうお前らいっそ店を出せや、と言われまくって。
……なんだこのカオス。
あー、ちなみに、だが。
依頼出されたからって、それを俺が受けるとは限らないぞ。
指名依頼はオコトワリだし、俺らのランクはそこまで達してない。
それに……まあ、料理は嫌いじゃないが、義務に、仕事にするつもりは無い。
いくつかレシピをギルドに売ったから、いずれそのうち町中の店で食えるよーになるんじゃね? と、ツラツラと語った、ら。
「……美形の作った美味しい料理が……!」
妙に悶えるギルド員多数。
なんだそれ。
知らねぇよ。
……血涙流して悔しがるほどか?
まあ、だから何だ? って話だが。
冷たい……でもそこが良い……!
などとギルド員の一部が吠える。
「……おかしな扉開いちゃった人が何人か居るようだね……」
ミヤさんに、半笑いで言われた。
知らねーわ、マジで。
俺は思いっ切りそっぽ向いた。
とりあえず、スネスネのリーランさんに後で何か作るから、と言って──ギルド長が丸ごともらった焼き菓子がいい、と駄々をこねられ。
一般ギルド員達には、依頼があれば、気が向いたら受注するかもしれない、と言ってとりあえず逃げた。
……ギルド長、リドラさんにチクるからな?
そう言ったら慌ててたのが、なんか面白かったから良しとしよう。
いや~、竜種のライカンでギルド一つ任されてるよーな人が、恋人にはめっちゃ弱いとか……。
《壺中天(笑)》へ向かう。
この2・3日スルーしてた猫集団に、ある程度の食い物を提供。
さすがに急に餌付け止めるっていうのもな。
言い出しっぺで猫あつめを始めたスズは居ないけど、アイツがスミレと呼んでたデカい猫を見つけたので、ちょっと話し合いを試みる。
……まあ一方的に話すだけだが。
……………。
………。
……………………。
「……と、言うワケで。野良として、頑張ってくれないかな~……と……」
「人っていうのは、集団になったモノに対しては、妙に攻撃的になったりするからね」
平たく言えば、予想以上の数が集まっちゃったから、一回解散しよーぜ、と。
集団で居ると、意味もなく攻撃されるかもしれない……と。
とうとうと語ってみた……ら、スミレと呼ばれる猫は。
「………………にゃあ」
どこか呆れ返った目で俺らを見て、尻尾でぺし、と俺の足を叩き。
くるりと背を向けて歩み去ろうとするスミレの後ろ姿に。
「毎日はアレだけど、5日、いや3日に一回くらいは集まってもいいんじゃねーか? 何よりお前の姿が見えなくなると、スズが悲しむんだよ」
……正確には、スミレがいないーっ! って、騒ぎたてる未来が見えるだけなんだが。
そう言うとスミレは立ち止まり、こちらを振り返って。
「…………にゃにゃん」
何か言って、歩み去った。
……何か、思いっ切りアキれられた気がする……。
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