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常に冷静を心掛けよ。
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殺る気に満ち溢れてる俺、ミヤさん、銀竜。
スズは……完全に落ち着くまでもうちょっとかな。
癒し系のパンダに任せっきりだ。
まさかのヒトウサギ再び? に、嫌な予感しかしない。
ギルド長にガランへと問い合わせしてもらうと……。
「聞いて来たわよ」
ギルド長……なんとなくお怒り?
と、いうよりなんか……アキれてる?
「ヴィッキーが──あなたが呼ぶところの女王様ね──彼女が言うには、自分の所では管理出来ないので、王都の人獣専門の娼館に送ったそうだけど……。到着予定日を過ぎてもやって来ないって、先方から連絡が入って合同で捜索中だったんですって。ちなみに送ってったハズの職員、というか店員というか……御者込みで、彼ら3人とも干からびた死体で発見されたそうよ。女性の用心棒も付けるべきだったかしら? って聞かれたけど、今頃そんなこと聞かれても知らないわよ……」
そりゃそーだ。
っつーか、あのウサギ……何?
自由気ままなんてかわいいモンじゃねーだろ人死にまで出しやがって。
「……ガランで確実に殺っておくべきだったよね……」
ミヤさん……目がマジだ。
地味に情報も集まってきたことだし。
銀竜が子供拾った所まで行ってみるか?
……って、そーだよ。
ある程度近く? まで行って、《索敵》と《探索》行使すりゃすぐにリッカさんの居場所、分かったんじゃね?
あー……。
バカだ、俺……。
……パニくってたからな~。
んで、殺る気に満ち溢れてたからな~。
完全に、平静さを欠いていた。
情けねぇ。
うん、冷静になろう。
とにかく、移動用の馬車出しておこうか。
改造に改造を重ねて、これ既に馬要らずだけどな。
自動車的なモノになってるけど、対外的には馬が引いてる普通の馬車ですよ~って、幻覚見るよーに仕掛けしてあるけど。
……魔改造にも程があるって、こーゆーの?
ミヤさんと銀竜は行くだろ?
銀竜には道案内してもらわなきゃなんないし。
ミヤさんは殺る気満々だし。
スズよ、お前はどーする?
ここで待っててもいーけど?
スズは、リーランさんの腹毛から顔を上げて。
「……行く。オレも行く。リッカさん持ってった男2人の顔見てんの、オレだけだから」
そー言って、スズはリーランさんに礼を言って立ち上がった。
まだ目は赤いけど、な。
じゃ、行くか。
ギルド長とリーランさんに軽く頭を下げて、ギルドを出ようとした時、ちょっとした問題発生。
銀竜に助けられた子供が、大声でわめき出しやがった。
銀竜に “行かないで” “アタシと一緒にいて” だってさ。
さっきも同じこと言って、あっさり断られてただろーに……またかよ。
銀竜がそんな子供をキレイに無視して俺らについて来ようとすると、子供の矛先がこっちに来て。 “お兄さんを連れて行くのはやめて。置いてって” だってさ。
……なあ、銀竜?
お前、どーする?
どーしたい?
ギルド中の視線が銀竜に集中した。
何かを期待する目をした子供に向かって、銀竜はある意味まったくお構い無しで。
「何故自分が見ず知らずの子供ごときの為に、我を曲げなければならないのでしょう」
一瞬静まりかえるギルド内。
とりあえず、銀竜よ。
子供が何言われたんだか、まったく分からずにキョトンとしてるぞ。
「あぁ……」
一つ頷くと、銀竜は改めて子供に向き直って。
「俺が何をどうするかは俺の自由だ。その中にお前と共に生きる、などという無意味極まりない未来は無い。つまり、お前などいらない。と、いうことだ」
きっぱり。
そして、相手が子供だろーと容赦なし。
いっそ清々しいな、お前。
子供は盛大に駄々をこね始めて。
「やだやだやだーっ!」
保護者の姉の手を振り払い、銀竜にしがみつこうとする子供。
だが銀竜は、子供の突進をするり、とかわし、何事もなかったかのように俺らを促してギルドを出ていった。
……メンドくさい気配しかしない。
よし、スルーしていこう。
行きますよ、ミヤさん。
スズも行くぞ。
茫然としてんじゃねーよ。
八つ当たりされるぞ。
じゃ。
軽く片手を上げて、さっさとギルドを後にした。
泣き喚く子供を一切無視して。
……子供だから何だって?
俺はリッカさんの方が大事なんだよ。
お前なんか知るか。
スズは……完全に落ち着くまでもうちょっとかな。
癒し系のパンダに任せっきりだ。
まさかのヒトウサギ再び? に、嫌な予感しかしない。
ギルド長にガランへと問い合わせしてもらうと……。
「聞いて来たわよ」
ギルド長……なんとなくお怒り?
と、いうよりなんか……アキれてる?
「ヴィッキーが──あなたが呼ぶところの女王様ね──彼女が言うには、自分の所では管理出来ないので、王都の人獣専門の娼館に送ったそうだけど……。到着予定日を過ぎてもやって来ないって、先方から連絡が入って合同で捜索中だったんですって。ちなみに送ってったハズの職員、というか店員というか……御者込みで、彼ら3人とも干からびた死体で発見されたそうよ。女性の用心棒も付けるべきだったかしら? って聞かれたけど、今頃そんなこと聞かれても知らないわよ……」
そりゃそーだ。
っつーか、あのウサギ……何?
自由気ままなんてかわいいモンじゃねーだろ人死にまで出しやがって。
「……ガランで確実に殺っておくべきだったよね……」
ミヤさん……目がマジだ。
地味に情報も集まってきたことだし。
銀竜が子供拾った所まで行ってみるか?
……って、そーだよ。
ある程度近く? まで行って、《索敵》と《探索》行使すりゃすぐにリッカさんの居場所、分かったんじゃね?
あー……。
バカだ、俺……。
……パニくってたからな~。
んで、殺る気に満ち溢れてたからな~。
完全に、平静さを欠いていた。
情けねぇ。
うん、冷静になろう。
とにかく、移動用の馬車出しておこうか。
改造に改造を重ねて、これ既に馬要らずだけどな。
自動車的なモノになってるけど、対外的には馬が引いてる普通の馬車ですよ~って、幻覚見るよーに仕掛けしてあるけど。
……魔改造にも程があるって、こーゆーの?
ミヤさんと銀竜は行くだろ?
銀竜には道案内してもらわなきゃなんないし。
ミヤさんは殺る気満々だし。
スズよ、お前はどーする?
ここで待っててもいーけど?
スズは、リーランさんの腹毛から顔を上げて。
「……行く。オレも行く。リッカさん持ってった男2人の顔見てんの、オレだけだから」
そー言って、スズはリーランさんに礼を言って立ち上がった。
まだ目は赤いけど、な。
じゃ、行くか。
ギルド長とリーランさんに軽く頭を下げて、ギルドを出ようとした時、ちょっとした問題発生。
銀竜に助けられた子供が、大声でわめき出しやがった。
銀竜に “行かないで” “アタシと一緒にいて” だってさ。
さっきも同じこと言って、あっさり断られてただろーに……またかよ。
銀竜がそんな子供をキレイに無視して俺らについて来ようとすると、子供の矛先がこっちに来て。 “お兄さんを連れて行くのはやめて。置いてって” だってさ。
……なあ、銀竜?
お前、どーする?
どーしたい?
ギルド中の視線が銀竜に集中した。
何かを期待する目をした子供に向かって、銀竜はある意味まったくお構い無しで。
「何故自分が見ず知らずの子供ごときの為に、我を曲げなければならないのでしょう」
一瞬静まりかえるギルド内。
とりあえず、銀竜よ。
子供が何言われたんだか、まったく分からずにキョトンとしてるぞ。
「あぁ……」
一つ頷くと、銀竜は改めて子供に向き直って。
「俺が何をどうするかは俺の自由だ。その中にお前と共に生きる、などという無意味極まりない未来は無い。つまり、お前などいらない。と、いうことだ」
きっぱり。
そして、相手が子供だろーと容赦なし。
いっそ清々しいな、お前。
子供は盛大に駄々をこね始めて。
「やだやだやだーっ!」
保護者の姉の手を振り払い、銀竜にしがみつこうとする子供。
だが銀竜は、子供の突進をするり、とかわし、何事もなかったかのように俺らを促してギルドを出ていった。
……メンドくさい気配しかしない。
よし、スルーしていこう。
行きますよ、ミヤさん。
スズも行くぞ。
茫然としてんじゃねーよ。
八つ当たりされるぞ。
じゃ。
軽く片手を上げて、さっさとギルドを後にした。
泣き喚く子供を一切無視して。
……子供だから何だって?
俺はリッカさんの方が大事なんだよ。
お前なんか知るか。
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