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絶対ワザとだろ?
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250年前からの因縁をなんとかしたい、というリドラさんの希望。
……うん。
この際全部キレイに片付けたいんだね。
分かるよ、なんとなく。
いつまでも引きずっていたくないよね。
リドラさんとギルド長が来た事によって、新しく美人と男前が増えた!……って、人魚がたぎっている。
すっげー機嫌良くなってる。
笑み崩れる……って、あーゆー顔のこと言うんじゃないかな。だらしない顔だ。
「ねぇ、あなた! そこのキレイなあなた!わたしのモノになりなさい!」
ハナっから命令形で来た。
視線はリドラさんに固定されている。
どうやら人魚の好みにドンピシャだったらしい。
……そーいやコイツ250年前の、やらかした人魚の生まれ変わりだったっけか。
何だよ、再チャレンジしよーっての?
……ムダなことを……。
リドラさんは。
「……俺には、もう決まった人がいる。その人以外いらないから、あんたのモノになんか、なる訳がない」
真っ正面から断った。
……分かってたけどね……。
一瞬呆気にとられた人魚は、それでも諦めきれないのかしばらくの間しつこくぐずぐず言ってたが、リドラさんの不動の意志にターゲットを替えてきた。
ギルド長に目を付けたが……。
まあ、答えは決まってるわな。
ギルド長は、一言で済ませた後、人魚をガン無視した。
「お前なぞいらん」
だってさ。
……急に男前発揮するよな~、この人……。
だんだん人魚の顔がひきつってきた。
守備範囲外だったハズの俺にまでコナかけてきた。
……ガキだからチョロいとでも思ったんかな?
でも。
まずリドラさんが。
「ダメ……コウはあげない」
ミヤさんが。
「君なんかには、この子はもったいないよ」
ギルド長が。
「お前ごときが彼を?……フッ」
と、鼻で笑い。
最後に銀竜が。
「貴様のようなモノが、何を世迷い言を……」
そんなコトを宣いながら、4人で俺を取り巻いた。
……あんたら、全員ワザとだろ?
特にギルド長。
いつものオネェ言葉はどーしたよ。
……あれか。煽りか。
とりあえず、リッカさんと不愉快な仲間達が悶えてるぞ。
……スズよ~、そろそろ準備しとけー。
リッカさん正気に戻して、な。
と、念話をスズに飛ばしたら。
『準備は出来てるけど、リッカさんは……ムリ!』
言いきりやがった。
『……ちゃんと働かなかったら、今夜の晩メシとデザートどっちも抜き……って言っといて』
『おお、おかーさん発動か。……、……正気に戻ったわ、リッカさん』
『コウ君! 私、ちゃんとやるからね!』
そーして下さい。
さて、煽りに煽った人魚の反応はどーかな?
人魚は既にお怒りだった。
だらしなく笑み崩れていた顔は、血走った目がつり上がり、眉間にくっきりとシワが入り……。
うん。
般若って、こんな顔?
「なによ、何なのよ!このわたし、人魚のわたしよりも、そこのガキの方が良いっていうの?男でしょ!意味無いじゃないの!」
……いや、人魚相手にしても、意味無いよな。
ついシラケた目で眺めてたら、人魚は更に。
「男前が4人も5人も居るんだから、1人くらいわたしのモノになったって良いでしょ!……そうよ」
不意に、ニタァ……と悪意満載の笑みを浮かべた人魚は。
「わたしの言う事を聞かないのなら、この先も海に出る陸の人はこの子のご飯になるだけよ。これ以上、陸の人の数を減らしたくなかったら、わたしのモノになりなさいな」
そう言いきると同時に、海面からクラーケンが頭を出した。
ぬぼぁ~って。
ざっば~って。
よぉっし!
言質取ったー!
……うん。
この際全部キレイに片付けたいんだね。
分かるよ、なんとなく。
いつまでも引きずっていたくないよね。
リドラさんとギルド長が来た事によって、新しく美人と男前が増えた!……って、人魚がたぎっている。
すっげー機嫌良くなってる。
笑み崩れる……って、あーゆー顔のこと言うんじゃないかな。だらしない顔だ。
「ねぇ、あなた! そこのキレイなあなた!わたしのモノになりなさい!」
ハナっから命令形で来た。
視線はリドラさんに固定されている。
どうやら人魚の好みにドンピシャだったらしい。
……そーいやコイツ250年前の、やらかした人魚の生まれ変わりだったっけか。
何だよ、再チャレンジしよーっての?
……ムダなことを……。
リドラさんは。
「……俺には、もう決まった人がいる。その人以外いらないから、あんたのモノになんか、なる訳がない」
真っ正面から断った。
……分かってたけどね……。
一瞬呆気にとられた人魚は、それでも諦めきれないのかしばらくの間しつこくぐずぐず言ってたが、リドラさんの不動の意志にターゲットを替えてきた。
ギルド長に目を付けたが……。
まあ、答えは決まってるわな。
ギルド長は、一言で済ませた後、人魚をガン無視した。
「お前なぞいらん」
だってさ。
……急に男前発揮するよな~、この人……。
だんだん人魚の顔がひきつってきた。
守備範囲外だったハズの俺にまでコナかけてきた。
……ガキだからチョロいとでも思ったんかな?
でも。
まずリドラさんが。
「ダメ……コウはあげない」
ミヤさんが。
「君なんかには、この子はもったいないよ」
ギルド長が。
「お前ごときが彼を?……フッ」
と、鼻で笑い。
最後に銀竜が。
「貴様のようなモノが、何を世迷い言を……」
そんなコトを宣いながら、4人で俺を取り巻いた。
……あんたら、全員ワザとだろ?
特にギルド長。
いつものオネェ言葉はどーしたよ。
……あれか。煽りか。
とりあえず、リッカさんと不愉快な仲間達が悶えてるぞ。
……スズよ~、そろそろ準備しとけー。
リッカさん正気に戻して、な。
と、念話をスズに飛ばしたら。
『準備は出来てるけど、リッカさんは……ムリ!』
言いきりやがった。
『……ちゃんと働かなかったら、今夜の晩メシとデザートどっちも抜き……って言っといて』
『おお、おかーさん発動か。……、……正気に戻ったわ、リッカさん』
『コウ君! 私、ちゃんとやるからね!』
そーして下さい。
さて、煽りに煽った人魚の反応はどーかな?
人魚は既にお怒りだった。
だらしなく笑み崩れていた顔は、血走った目がつり上がり、眉間にくっきりとシワが入り……。
うん。
般若って、こんな顔?
「なによ、何なのよ!このわたし、人魚のわたしよりも、そこのガキの方が良いっていうの?男でしょ!意味無いじゃないの!」
……いや、人魚相手にしても、意味無いよな。
ついシラケた目で眺めてたら、人魚は更に。
「男前が4人も5人も居るんだから、1人くらいわたしのモノになったって良いでしょ!……そうよ」
不意に、ニタァ……と悪意満載の笑みを浮かべた人魚は。
「わたしの言う事を聞かないのなら、この先も海に出る陸の人はこの子のご飯になるだけよ。これ以上、陸の人の数を減らしたくなかったら、わたしのモノになりなさいな」
そう言いきると同時に、海面からクラーケンが頭を出した。
ぬぼぁ~って。
ざっば~って。
よぉっし!
言質取ったー!
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