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生首扱いだった金髪人魚は。
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討伐依頼、残りの2件。大ウミヘビとクラーケン。
で、特に何の問題も無く、さっくりと大ウミヘビ討伐終了。
撒き餌で釣って、寄ってきたところを魔法で空中に浮かせて。
のた打ちまわってるヤツに雷撃食らわせて。
ショックで動きが止まったところでミヤさんが輪切り…は、止めさせて。
頭を落として……終了。
大ウミヘビの血に誘われてか、もれなくサメが寄って来たので、ついでに討伐。
スズとリッカさんには、またサメ加工の時間となってしまったが、スズは。
「スミレのごはん、確保~♪」
…って、終始ご機嫌だった。
サメ狩り初日に血の匂いに酔ったリッカさんは。
「もう慣れたわ…」
と、どことなく遠くを見つめていた。
うん…まあ、おやつにチーズケーキとか用意しとくから、気分転換してください…。
──金髪人魚の独白──
ちょっと何よ、なんなのよ!
なんであの人族達に近づけないのよ!
確かに陸の人がマドゥーニーとか呼んでる所には、いろんな種族の人が沢山いて、その中にはいい男がいっぱいいたわよ。
その中でも特に素敵な人達が海に出ていたから、お近づきにならなきゃ!と思ったのに…。
あの人達、近づこうとしたら、凄い速さで逃げ出したのよ!
ビックリして、見送っちゃったわよ。
なんで?
わたし、うるわしの人魚ちゃんよ?
本当なら、向こうから寄ってくるはずでしょ?
仕方がないから、浜辺に近づこうとしたら、急に胸が苦しくなって、息が出来なくなって…。
手も尾びれも痺れて動かなくなって…。
危うく溺れ死ぬ所だったわ。
人魚が海で溺死するって、何の冗談よ!
通りすがりのマーマンに助けられて、思いっきり陸とは正反対の、かなり沖合いの小島に連れて行かれて…。
あら?
わたし、ここでマーマンに何かされちゃうのかしら?
…って、ちょっと期待したのに。
そのマーマンに言われたわ。
「お前達人魚が、あの辺りに近づくことは、禁じられている」
…ですって!
鱗だらけで表情も性別も分からないけれど、わたしを良く思ってない…ってことだけは分かったわ。
「我々海人は竜人との盟約により、かの地に人魚族が近づかぬよう、監視をしている。この200年、そのような愚か者は居なかったのだが…。お前のような者がまた現れるとはな…」
このわたしが、人魚族のわたしがマーマンなんかに呆れられたわ!
ナニサマのつもりよ!
おまけに…。
「迎えの者が来るまで、我々がお前を監視する」
ですって!
本当に、何なのよ!
それから何度も日が昇り、月が昇り…迎え、と称して長老がやってきたわ。
こともあろうに、女王の下僕を借りて、引き連れてきたのよ!
なんなの?
そんなにわたしが新しく良い男を得るのが気に食わない、とでも言うの?
長老はわたし達人魚族の中で、最も長生きした者がなるの。性別は関係ないわ。
確か、今の長老は52年程生きてたかしらね?
女王は人魚族を統べる者。
長老は、女王を支え、導く者。
わたし達人魚族は、この2人に率いられているわ。
女王の下僕は、女王が虜にした男達…人族が多いのは、人魚族の好みってだけの事ね。
何代か前には、獣人族ばっかり下僕にした女王も居たようだし。
幼い頃は、子供も作れない他種族の男なんかを虜にしてどうするのかしら?…って思ってたけど。
虜にした男達が多いほど、その人魚は魅力的ってことになって、女王に選ばれる時の参考にされるのよね。
人魚族って、根本的に男の人魚が少なくて。
他種族とはいえ、男がいるのは目の保養にもなって、いいのよね。
同族の人魚の男よりも、他種族の男の方がステキに見えるのって、女王がたくさん侍らせているからかしらね。
…わたしだって、1人か2人かそれ以上、他種族の男、侍らせてみたいわよ。
女王になろう、なんてまったく考えてないけれど、いつも周囲にわたしの事だけ見ている男がいるのって、ステキじゃなくて?
で、特に何の問題も無く、さっくりと大ウミヘビ討伐終了。
撒き餌で釣って、寄ってきたところを魔法で空中に浮かせて。
のた打ちまわってるヤツに雷撃食らわせて。
ショックで動きが止まったところでミヤさんが輪切り…は、止めさせて。
頭を落として……終了。
大ウミヘビの血に誘われてか、もれなくサメが寄って来たので、ついでに討伐。
スズとリッカさんには、またサメ加工の時間となってしまったが、スズは。
「スミレのごはん、確保~♪」
…って、終始ご機嫌だった。
サメ狩り初日に血の匂いに酔ったリッカさんは。
「もう慣れたわ…」
と、どことなく遠くを見つめていた。
うん…まあ、おやつにチーズケーキとか用意しとくから、気分転換してください…。
──金髪人魚の独白──
ちょっと何よ、なんなのよ!
なんであの人族達に近づけないのよ!
確かに陸の人がマドゥーニーとか呼んでる所には、いろんな種族の人が沢山いて、その中にはいい男がいっぱいいたわよ。
その中でも特に素敵な人達が海に出ていたから、お近づきにならなきゃ!と思ったのに…。
あの人達、近づこうとしたら、凄い速さで逃げ出したのよ!
ビックリして、見送っちゃったわよ。
なんで?
わたし、うるわしの人魚ちゃんよ?
本当なら、向こうから寄ってくるはずでしょ?
仕方がないから、浜辺に近づこうとしたら、急に胸が苦しくなって、息が出来なくなって…。
手も尾びれも痺れて動かなくなって…。
危うく溺れ死ぬ所だったわ。
人魚が海で溺死するって、何の冗談よ!
通りすがりのマーマンに助けられて、思いっきり陸とは正反対の、かなり沖合いの小島に連れて行かれて…。
あら?
わたし、ここでマーマンに何かされちゃうのかしら?
…って、ちょっと期待したのに。
そのマーマンに言われたわ。
「お前達人魚が、あの辺りに近づくことは、禁じられている」
…ですって!
鱗だらけで表情も性別も分からないけれど、わたしを良く思ってない…ってことだけは分かったわ。
「我々海人は竜人との盟約により、かの地に人魚族が近づかぬよう、監視をしている。この200年、そのような愚か者は居なかったのだが…。お前のような者がまた現れるとはな…」
このわたしが、人魚族のわたしがマーマンなんかに呆れられたわ!
ナニサマのつもりよ!
おまけに…。
「迎えの者が来るまで、我々がお前を監視する」
ですって!
本当に、何なのよ!
それから何度も日が昇り、月が昇り…迎え、と称して長老がやってきたわ。
こともあろうに、女王の下僕を借りて、引き連れてきたのよ!
なんなの?
そんなにわたしが新しく良い男を得るのが気に食わない、とでも言うの?
長老はわたし達人魚族の中で、最も長生きした者がなるの。性別は関係ないわ。
確か、今の長老は52年程生きてたかしらね?
女王は人魚族を統べる者。
長老は、女王を支え、導く者。
わたし達人魚族は、この2人に率いられているわ。
女王の下僕は、女王が虜にした男達…人族が多いのは、人魚族の好みってだけの事ね。
何代か前には、獣人族ばっかり下僕にした女王も居たようだし。
幼い頃は、子供も作れない他種族の男なんかを虜にしてどうするのかしら?…って思ってたけど。
虜にした男達が多いほど、その人魚は魅力的ってことになって、女王に選ばれる時の参考にされるのよね。
人魚族って、根本的に男の人魚が少なくて。
他種族とはいえ、男がいるのは目の保養にもなって、いいのよね。
同族の人魚の男よりも、他種族の男の方がステキに見えるのって、女王がたくさん侍らせているからかしらね。
…わたしだって、1人か2人かそれ以上、他種族の男、侍らせてみたいわよ。
女王になろう、なんてまったく考えてないけれど、いつも周囲にわたしの事だけ見ている男がいるのって、ステキじゃなくて?
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