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一般人には萌えと猫。
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ギルド長が怒りのドラゴンロード突っ走ってっちゃって帰ってこないので、リーランさんに許可取って、とっととギルドから逃げ出した。
…やー…。
凄いね。
ギルドの建物内だけじゃなくって、その周辺にまで及んでたよ、ギルド長の怒りの波動。
なんかもー、今にもゴゴゴゴゴ…って音立てて建物ごと砂になりそうな雰囲気だった。
マジ怖い。
俺は二度目ましてだったし、一般人とは口が裂けても言えないからまだマシだったのかもしれない。
が、スズとリッカさんは、な~…。
あんな尋常じゃない怒りに晒されるのなんか、マジではじめまして、だったろうし。
まぎれもなく一般人なんだから、何らかのトラウマ背負っちゃったらどーすんだよまったく。
と、一般人の心配してたらミヤさんが。
「僕の心配はしてくれないんだ?」
妙ににっこりと微笑みながら絡んできた。
あんた元の世界で何度も神と対峙してたでしょーが。
堕神とか駄神とか…親父と組んでたんなら、それこそ飽きるほど、恥ずかしげもなく神を気取るヤカラの始末、つけてきたでしょ。
俺よりも強者と対峙した時の耐性、ついてるハズですよ?
「…事実だけどね。…あらためて言われると何かこー…モヤっとするのは何故だろうね?」
そう言いながら、ミヤさんは俺を捕まえて……。
肩ーっ!
肩の筋つまむのはヤメーっ!!
あんたもプレッシャー感じてたってのは分かったから、ヤーメーっ!!!
などとジャレてたら、リッカさんが萌えだしたようで、例のくふくふ笑いを始めた。
…あんたそれでいいの?
いいんなら別にいいんだけどさ。
表面上、平静を保っているように見える銀竜は。
「仕事中だと思えば、感情の揺らぎくらい、幾らでも抑え込んで見せます」
…お前、仕事中なんだ、へ~…。
まあ、いいや。
萌えで何とかなったらしいリッカさんはそっとしといて。
問題は、スズだ。
…なんか、気晴らしになりそうなモンは…。
そこらへんに猫はいないか?
野良でいいから、猫は。
この辺ムダに魚類が豊富なんだから、猫の一匹くらい…って、あ。
「…な~、コウよ~。今日…明日……3日くらい、こいつ連れて行ってもいいかな~…?」
猫にしては、ちょっと…かなり大きめ?
このあたりのボスでございって顔したふてぶてしい猫を抱え込んだスズが、他の猫どもに寄り付かれながらボス猫を骨抜きにしていた。
…なんなの、そのお前のムダに卓越した猫マッサージのフィンガーテクニックは…。
ボス猫メロメロになってんじゃねーか。
もーどーにでもしてーってカンジで、でろーんと伸びきったボス猫。
…猫って、思いのほか長くなるよな~。
ボス猫は、ぐるぐるぐるぐる喉を鳴らして、べったりとスズになついている。
…あー、うん。なんか…うん…。
「…とりあえず、その猫に《清潔》掛けとけよ。…他の猫どもにも、な…」
今日の晩メシが、あら汁に決定した瞬間だった。
猫ハーレム引き連れてマドゥーニーの町を歩くスズ。なかなかのパレードになってるな…うん。
面白がった子供らが、スズの後をついて来るからちょっとしたハーメルンの笛吹き状態。
…さすがにそのまま猫と子供引き連れて、《壺中天(笑)》に戻るわけにはいかねーぞ、おい。
…とりあえず、アレだな。
晩メシ時になるまで、猫と子供と遊んでこいや。ミヤさんとリッカさんも行ってらっしゃい。
猫にまみれてくるがいい。
…銀竜、お目付役頼んだ。
「御意」
んじゃ、俺はこの隙にガラン支部とカーラさんへのお礼の粗品作りに掛かるか。
…まあ、主に消え物と称される食いモンだけどな。
いいカンジに日が暮れて、子供らも各自家に帰った頃。
猫にまみれたスズとリッカさん。それを生温かく見ているミヤさんと、特に何の思い入れもなさそうな銀竜に、メシだぞー、と呼びに行ったんたが。
「…スズ…猫は《壺中天(笑)》には入らないぞ」
猫ハーレムは、継続中だ。
「な~…こいつだけでも~」
と、スズは抱え込んだボス猫に頬ずりしている。
…猫は、認証外だ。
今から新しく《壺中天》作れってか?
猫も入れる新しいヤツを。
ムチャ言うなや。
ギリっギリまで遊んでていいけど、猫が入れないってことは揺るがないぞ。
スズは、仕方ないな…ってカンジで。
「しゃーねーか。…スミレ~、また明日な~…」
…え?
そいつ、メスなん?
…やー…。
凄いね。
ギルドの建物内だけじゃなくって、その周辺にまで及んでたよ、ギルド長の怒りの波動。
なんかもー、今にもゴゴゴゴゴ…って音立てて建物ごと砂になりそうな雰囲気だった。
マジ怖い。
俺は二度目ましてだったし、一般人とは口が裂けても言えないからまだマシだったのかもしれない。
が、スズとリッカさんは、な~…。
あんな尋常じゃない怒りに晒されるのなんか、マジではじめまして、だったろうし。
まぎれもなく一般人なんだから、何らかのトラウマ背負っちゃったらどーすんだよまったく。
と、一般人の心配してたらミヤさんが。
「僕の心配はしてくれないんだ?」
妙ににっこりと微笑みながら絡んできた。
あんた元の世界で何度も神と対峙してたでしょーが。
堕神とか駄神とか…親父と組んでたんなら、それこそ飽きるほど、恥ずかしげもなく神を気取るヤカラの始末、つけてきたでしょ。
俺よりも強者と対峙した時の耐性、ついてるハズですよ?
「…事実だけどね。…あらためて言われると何かこー…モヤっとするのは何故だろうね?」
そう言いながら、ミヤさんは俺を捕まえて……。
肩ーっ!
肩の筋つまむのはヤメーっ!!
あんたもプレッシャー感じてたってのは分かったから、ヤーメーっ!!!
などとジャレてたら、リッカさんが萌えだしたようで、例のくふくふ笑いを始めた。
…あんたそれでいいの?
いいんなら別にいいんだけどさ。
表面上、平静を保っているように見える銀竜は。
「仕事中だと思えば、感情の揺らぎくらい、幾らでも抑え込んで見せます」
…お前、仕事中なんだ、へ~…。
まあ、いいや。
萌えで何とかなったらしいリッカさんはそっとしといて。
問題は、スズだ。
…なんか、気晴らしになりそうなモンは…。
そこらへんに猫はいないか?
野良でいいから、猫は。
この辺ムダに魚類が豊富なんだから、猫の一匹くらい…って、あ。
「…な~、コウよ~。今日…明日……3日くらい、こいつ連れて行ってもいいかな~…?」
猫にしては、ちょっと…かなり大きめ?
このあたりのボスでございって顔したふてぶてしい猫を抱え込んだスズが、他の猫どもに寄り付かれながらボス猫を骨抜きにしていた。
…なんなの、そのお前のムダに卓越した猫マッサージのフィンガーテクニックは…。
ボス猫メロメロになってんじゃねーか。
もーどーにでもしてーってカンジで、でろーんと伸びきったボス猫。
…猫って、思いのほか長くなるよな~。
ボス猫は、ぐるぐるぐるぐる喉を鳴らして、べったりとスズになついている。
…あー、うん。なんか…うん…。
「…とりあえず、その猫に《清潔》掛けとけよ。…他の猫どもにも、な…」
今日の晩メシが、あら汁に決定した瞬間だった。
猫ハーレム引き連れてマドゥーニーの町を歩くスズ。なかなかのパレードになってるな…うん。
面白がった子供らが、スズの後をついて来るからちょっとしたハーメルンの笛吹き状態。
…さすがにそのまま猫と子供引き連れて、《壺中天(笑)》に戻るわけにはいかねーぞ、おい。
…とりあえず、アレだな。
晩メシ時になるまで、猫と子供と遊んでこいや。ミヤさんとリッカさんも行ってらっしゃい。
猫にまみれてくるがいい。
…銀竜、お目付役頼んだ。
「御意」
んじゃ、俺はこの隙にガラン支部とカーラさんへのお礼の粗品作りに掛かるか。
…まあ、主に消え物と称される食いモンだけどな。
いいカンジに日が暮れて、子供らも各自家に帰った頃。
猫にまみれたスズとリッカさん。それを生温かく見ているミヤさんと、特に何の思い入れもなさそうな銀竜に、メシだぞー、と呼びに行ったんたが。
「…スズ…猫は《壺中天(笑)》には入らないぞ」
猫ハーレムは、継続中だ。
「な~…こいつだけでも~」
と、スズは抱え込んだボス猫に頬ずりしている。
…猫は、認証外だ。
今から新しく《壺中天》作れってか?
猫も入れる新しいヤツを。
ムチャ言うなや。
ギリっギリまで遊んでていいけど、猫が入れないってことは揺るがないぞ。
スズは、仕方ないな…ってカンジで。
「しゃーねーか。…スミレ~、また明日な~…」
…え?
そいつ、メスなん?
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