48 / 374
総合ギルドの地下には。
しおりを挟む
で。
イタズラ結界もとい防犯結界。
その効果の程を見てみたい、ということで。
やって来ました地下演習場。
ギルドの建物ってのは、基本的には皆同じような作りになっているそうで。地上二階、地下一階の計三階建てってのが多いらしい。
一階は受け付けとかの実務と解体場。隣接されている食堂など。
二階は広めの会議室。各部長の個室。ギルド支部長もここに居る、と。あと資料室とか。
地下は演習場。だ、そーだ。
で。俺ら4人は地下演習場に来たわけだ。
結界の確認だけならば、ぶっちゃけミヤさんとリッカさんは要らなくね?
開発者のスズと仕掛けた俺だけで良くね?
…まあ、ミヤさんもリッカさんも、野放しにすると正直何が起こるか分かんないトコあるけどさ…。
ミヤさんは、周囲の人々が勝手に争奪戦始めそうだし、リッカさんは周囲に腐教始めそうだし…。
ウチの年長組、ヤバいかも…。
で。
地下演習場にて。
誰かがまだらになることは、決定事項なんですが。3日間まだら状態保っちゃうんだけど、良いのかな?
ダミーの人形使う?
人形に意志は無いよな?
これ対人特化の結界だから、誰かヨコシマな人とか…。
あ。
上での様子を見た限り。
「ミヤさん真ん中に置いて、結界発動すれば皆もれなく引っかかるな」
老若男女人獣問わず。
…ある意味すげーな、ミヤさん…。
「こーら」
ミヤさんに、後ろから軽く腕で首を締め上げられた。
「どうして君は、そーゆーコトをだね…」
えー、だってさー…。
生産者は納得してるし、リッカさんは萌えてるし。職員の人はともかく、何が始まるのかとぞろぞろ着いてきた、そこに居ただけの無関係な人々の視線はミヤさんをロックオンしてますよ、確実に。
「…くふ…そのうちの何割かは同志のモノだわね…くふふ…」
同志って…。
リッカさん野放しにするまでも無く、すでに腐の海は兆してましたか…。
ってことは、だ。
ミヤさん…今の俺らの状態って…。
「…腐海に燃料投下してることになるね…」
速やかに離れたら、どこからともなく残念がってる声が…。
ここに何しに来たんだか…。
なんかさー…。
実際に、まだら状態になったヤツ、見に行った方が早くね?
「モリアの村の村長の娘、マルタか…」
へー。そんな名前だったんだ、あの村とあのまだら娘。
知らんかった。
「そーっすね~。あのまだら娘、乾ききるまでずーっとマーブル粘液被ったまんまだったから、この先半年以上、まだらのまんまですからねー。すぐ分かりますよ。ついでにカレー臭ハンパないし」
スズの言葉に、周囲がざわめく。
そーいや、何がナンだか分かってないヤツらがくっ付いて来てたんだっけか。
よし。教えてやろう。
その…モリアの村で何があったのか。
───経緯説明中───
既に一度、話を聞いていた職員達はともかく、周囲はなかなかのドン引き具合だ。
中には据え膳食って、てところに心当たりでもあるのかな?
視線が斜めに向いているヤツもちらほらと…。
「ミヤさんの身を守る為ってのと、実行するタイプの色ボケっぽいから、ちょーっとイタズラしてやれ♪って軽い気持ちだったんですけどね~…」
あの女、ナイフ持参だったし。
マジで、何する気だったんですかね?お~コワ、と軽くまとめてみたが、どーだろ?
「今ならそのモリアの村で、嗅いだことのない匂いがしたら、その先にまだらに染まった女がいますよ」
スズの言葉に、更に引く周囲。
隠れていても、どこに居るのか分かるって、凶悪。
「正直どっぽん、キャー、で終わると思ってたんだけど。朝まで放置状態だったから、効果が強く出たんじゃないかと思うんですよね?」
スズの見解に、魔法部の人が何か考え込んでいる。
「…確かに犯罪者を見つける確実な目安になって良いと思うが…」
「ちょっと傭兵部のヤツ呼んでくる」
職員達が軽く話し合い、更に人が増えることになった。
…マジで大ゴトになってないか…?
「なんだか、地味に問題提起してるわよね、私たち…」
リッカさん…。
敢えて黙ってて欲しかったわ、そこらへん…。
結局、狩猟部、傭兵部の人に加えて事もあろうにガラン支部長まで来たよ…。
傭兵部の人はまだ分かる。
状況によっちゃ、兵隊さん達に協力するらしいからな。
狩猟部の人はともかく、支部長何しに来たの?副支部長の立場無くね?
「おー、何か面白いことやるって聞いてな~♪」
…物見遊山か、ヒマつぶしか。
そんな総合ギルドガラン支部長は、どーやら魔人族らしい。
狩猟部の人と魔法部の人は人族みたいだけど生産部の人は、ある意味お約束の妖精族のドワーフ…と、思いきや、精霊族のノームさんだった。フェイントだよな~。
あ、傭兵部の人は獣人の犬…つか狼族の人だった。
イタズラ結界もとい防犯結界。
その効果の程を見てみたい、ということで。
やって来ました地下演習場。
ギルドの建物ってのは、基本的には皆同じような作りになっているそうで。地上二階、地下一階の計三階建てってのが多いらしい。
一階は受け付けとかの実務と解体場。隣接されている食堂など。
二階は広めの会議室。各部長の個室。ギルド支部長もここに居る、と。あと資料室とか。
地下は演習場。だ、そーだ。
で。俺ら4人は地下演習場に来たわけだ。
結界の確認だけならば、ぶっちゃけミヤさんとリッカさんは要らなくね?
開発者のスズと仕掛けた俺だけで良くね?
…まあ、ミヤさんもリッカさんも、野放しにすると正直何が起こるか分かんないトコあるけどさ…。
ミヤさんは、周囲の人々が勝手に争奪戦始めそうだし、リッカさんは周囲に腐教始めそうだし…。
ウチの年長組、ヤバいかも…。
で。
地下演習場にて。
誰かがまだらになることは、決定事項なんですが。3日間まだら状態保っちゃうんだけど、良いのかな?
ダミーの人形使う?
人形に意志は無いよな?
これ対人特化の結界だから、誰かヨコシマな人とか…。
あ。
上での様子を見た限り。
「ミヤさん真ん中に置いて、結界発動すれば皆もれなく引っかかるな」
老若男女人獣問わず。
…ある意味すげーな、ミヤさん…。
「こーら」
ミヤさんに、後ろから軽く腕で首を締め上げられた。
「どうして君は、そーゆーコトをだね…」
えー、だってさー…。
生産者は納得してるし、リッカさんは萌えてるし。職員の人はともかく、何が始まるのかとぞろぞろ着いてきた、そこに居ただけの無関係な人々の視線はミヤさんをロックオンしてますよ、確実に。
「…くふ…そのうちの何割かは同志のモノだわね…くふふ…」
同志って…。
リッカさん野放しにするまでも無く、すでに腐の海は兆してましたか…。
ってことは、だ。
ミヤさん…今の俺らの状態って…。
「…腐海に燃料投下してることになるね…」
速やかに離れたら、どこからともなく残念がってる声が…。
ここに何しに来たんだか…。
なんかさー…。
実際に、まだら状態になったヤツ、見に行った方が早くね?
「モリアの村の村長の娘、マルタか…」
へー。そんな名前だったんだ、あの村とあのまだら娘。
知らんかった。
「そーっすね~。あのまだら娘、乾ききるまでずーっとマーブル粘液被ったまんまだったから、この先半年以上、まだらのまんまですからねー。すぐ分かりますよ。ついでにカレー臭ハンパないし」
スズの言葉に、周囲がざわめく。
そーいや、何がナンだか分かってないヤツらがくっ付いて来てたんだっけか。
よし。教えてやろう。
その…モリアの村で何があったのか。
───経緯説明中───
既に一度、話を聞いていた職員達はともかく、周囲はなかなかのドン引き具合だ。
中には据え膳食って、てところに心当たりでもあるのかな?
視線が斜めに向いているヤツもちらほらと…。
「ミヤさんの身を守る為ってのと、実行するタイプの色ボケっぽいから、ちょーっとイタズラしてやれ♪って軽い気持ちだったんですけどね~…」
あの女、ナイフ持参だったし。
マジで、何する気だったんですかね?お~コワ、と軽くまとめてみたが、どーだろ?
「今ならそのモリアの村で、嗅いだことのない匂いがしたら、その先にまだらに染まった女がいますよ」
スズの言葉に、更に引く周囲。
隠れていても、どこに居るのか分かるって、凶悪。
「正直どっぽん、キャー、で終わると思ってたんだけど。朝まで放置状態だったから、効果が強く出たんじゃないかと思うんですよね?」
スズの見解に、魔法部の人が何か考え込んでいる。
「…確かに犯罪者を見つける確実な目安になって良いと思うが…」
「ちょっと傭兵部のヤツ呼んでくる」
職員達が軽く話し合い、更に人が増えることになった。
…マジで大ゴトになってないか…?
「なんだか、地味に問題提起してるわよね、私たち…」
リッカさん…。
敢えて黙ってて欲しかったわ、そこらへん…。
結局、狩猟部、傭兵部の人に加えて事もあろうにガラン支部長まで来たよ…。
傭兵部の人はまだ分かる。
状況によっちゃ、兵隊さん達に協力するらしいからな。
狩猟部の人はともかく、支部長何しに来たの?副支部長の立場無くね?
「おー、何か面白いことやるって聞いてな~♪」
…物見遊山か、ヒマつぶしか。
そんな総合ギルドガラン支部長は、どーやら魔人族らしい。
狩猟部の人と魔法部の人は人族みたいだけど生産部の人は、ある意味お約束の妖精族のドワーフ…と、思いきや、精霊族のノームさんだった。フェイントだよな~。
あ、傭兵部の人は獣人の犬…つか狼族の人だった。
30
お気に入りに追加
574
あなたにおすすめの小説
ツムギ ツナグ
みーな
ファンタジー
遥か気も遠くなるような昔、とある創始者の手によって、人と竜と神が共存するこの世界は創られた。
穏やかな平和な世界で、ある時起こった小さな事件を発端として、1人の少女が、紡がれた人生と絆を繋いでゆく。
※1年半ぶりに更新しました記憶ないです
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
巻き込まれて気づけば異世界 ~その配達員器用貧乏にて~
細波
ファンタジー
(3月27日変更)
仕事中に異世界転移へ巻き込まれたオッサン。神様からチートもらってやりたいように生きる…
と思ってたけど、人から頼まれる。神から頼まれる。自分から首をつっこむ!
「前の世界より黒くないし、社畜感無いから余裕っすね」
周りの人も神も黒い!
「人なんてそんなもんでしょ? 俺だって黒い方だと思うし」
そんな元オッサンは今日も行く!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる