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村人は素朴。
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イカれた錬金術師のやらかしについて。
「いくら需要があるとはいえ、物事には限度というものがあります。さすがに野放しには出来ない、と各国と総合ギルドが共同で規制をかけようとするのですが。モノがモノなので、どうしても…その…」
欲しがるヤツが、後を絶たない、と。
…なんつーか、話聞いてるだけで疲れた…。
ので。
「とりあえず、他の世界出身くさいヘンタイとは関わらない方向で。OK?」
「あー。うん」
「そうだね…」
「…変態くさいのはちょっと…」
…あんたは人によっちゃヘンタイ扱いされると思いますよリッカさん…。方向性が違うだけで。
全員が精神的にぐったりしたので、もう寝てしまおう、そうしよう。
各々割り振った部屋に行って、おやすみなさい。
翌朝。
この先どうするよ?と、話し合いながら、朝メシを食う。
や~、異次元倉庫様々だね。
料理も作りたてキープで保存出来るんだから。
野営のたんびに地味に作り貯めしたり、買い出しの時にコツコツ貯め込んだり…。
お母さんか、俺は。
物心ついた時には父子家庭で、お母さん知らないけど。
まあそれはさておいて。
銀竜の情報によると、この先街道をまっすぐ行くと、ティニークァ国第3の街ガラン。街に入るちょい手前の左折する道を行くと、海辺の街マドゥーニー。
どっちの街にもギルドはあるし、どっちにも程々に魔物がいる、と。
違いは陸の魔物か海の魔物かってこと。
「先ずは大きな街に拠点を作ったらどうかな?『壺中天(笑)』があるから、と言っても、常に旅人状態ってどうだろう?」
と、ミヤさんがガランの街で一旦落ち着こうと提案すると、スズとリッカさんは。
「賛成。馬車はもうイヤだ…」
「そうね…。いくら夜はゆっくり出来ると言っても、日中のアレはちょっと…」
…まあ、俺らだ~れもサスペンションとかシリンダーとかの作り方知らないし。出来たのは、バネ程度。馬車のどこにどう付けりゃいいのか分かんねーし。こつこつとバネ入りクッション作るくらいしか出来なかったもんなー。
藁のクッションよりは楽だけど、すべての振動吸収とかムリな話だから。
魔法で常に空中に浮いてる、とかも1日中とかムリだから。
「じゃあこのまま街道をまっすぐ行って、ガランの街を目指す、ってことでOK?」
全員が頷いたところで、銀竜が。
「ガランの街までは、ここから馬車で3日です」
ちょっとテンションが下がった。
「ですので、途中の脇道から村に入って一泊するのが普通…まあ、普通の旅人の行動ですね。村がある、と分かっているので休憩スペースが少ないので」
あー。
行商人なら、ついでに村で商売してくれ、ってな感じかね。
「じゃあちょっと余計に狩りで獲物狩ってくるわ~」
宿代の他に渡せるモノがあった方がいいだろうし。
「じゃあ、私が頑張って作ったこの傷薬とか…」
「あ、オレが作ったヤツも」
「練習で作ったヤツでも無いよりマシ、程度には役に立つよね」
3人の方針も決まったようなので。
「んじゃ、村を目指しますかね」
と、いうわけで。
街道沿いの村に到着。
あ、なるほどね~。
商隊2つ位ならば余裕です♪って感じの広場があるな。
今日は俺らの他にはーー。
馬車一台に、行商人が乗り合いで…3人か。
銀竜とミヤさんが村人に話を通して、広場の一角に馬車を付けた。
…なんとなく、意味は無いけれど、行商隊とは対面の場所に馬車を付けた。
行商隊、野郎ばっかだったし。
こっちには一応女子…っつか腐女子のリッカさんがいるわけだし。
…一応、本当に、一応、な…。
そんじゃ、ま、日が暮れる前にメシの支度ーーまあ、どーせ俺が作るんだが。
スズが異様な熱意を持って、作りまくったカレー粉の失敗作…《鑑定》すると、(失敗)だの(微妙)だの(努力しようね?)だの…。
本当に、この文章書いてるの、誰だっつうの。
原材料のスパイスは、ぶっちゃけなかなかの高額商品だから、捨てるのも勿体無いし。
しょーがない。
今日は、カレー粉(辛くない)でも使って、シチューもどきでも。
…匂いだけスパイシーで、食べたら全然辛くないってさー…。
すっげー騙された感がするんだけどさ。
おさんどんを始めたら、村の子供がわらわら寄ってきた。
うん。なんかいろいろ危ないから、スズとリッカさん、任せた。
程良く構ってやってくれ。
異次元倉庫腕輪バージョンで、めっちゃ数を増やしたクッキーを、ごそっと出してスズに渡した。
わらわらと群がる子供達。
甘い!と叫んでいるのに気を引かれたのか、村の女性陣も集まっている。
…追加分は無いからな?今ある分を仲良く分けろよ?
カレー粉(辛くない)を使ってのシチューもどきは、中にぶっ込んだのが魔物肉ーー例の、角ウサギだなーーだったってのもあって、相当美味しく出来ました~♪
…すまん、お裾分け出来るほどの量は無いんだ。普通のウサギ肉に、カレー粉(多分?)をまぶした串焼きを提供するから。
だから、こっちをガン見するのはヤメテくれ…。
「いくら需要があるとはいえ、物事には限度というものがあります。さすがに野放しには出来ない、と各国と総合ギルドが共同で規制をかけようとするのですが。モノがモノなので、どうしても…その…」
欲しがるヤツが、後を絶たない、と。
…なんつーか、話聞いてるだけで疲れた…。
ので。
「とりあえず、他の世界出身くさいヘンタイとは関わらない方向で。OK?」
「あー。うん」
「そうだね…」
「…変態くさいのはちょっと…」
…あんたは人によっちゃヘンタイ扱いされると思いますよリッカさん…。方向性が違うだけで。
全員が精神的にぐったりしたので、もう寝てしまおう、そうしよう。
各々割り振った部屋に行って、おやすみなさい。
翌朝。
この先どうするよ?と、話し合いながら、朝メシを食う。
や~、異次元倉庫様々だね。
料理も作りたてキープで保存出来るんだから。
野営のたんびに地味に作り貯めしたり、買い出しの時にコツコツ貯め込んだり…。
お母さんか、俺は。
物心ついた時には父子家庭で、お母さん知らないけど。
まあそれはさておいて。
銀竜の情報によると、この先街道をまっすぐ行くと、ティニークァ国第3の街ガラン。街に入るちょい手前の左折する道を行くと、海辺の街マドゥーニー。
どっちの街にもギルドはあるし、どっちにも程々に魔物がいる、と。
違いは陸の魔物か海の魔物かってこと。
「先ずは大きな街に拠点を作ったらどうかな?『壺中天(笑)』があるから、と言っても、常に旅人状態ってどうだろう?」
と、ミヤさんがガランの街で一旦落ち着こうと提案すると、スズとリッカさんは。
「賛成。馬車はもうイヤだ…」
「そうね…。いくら夜はゆっくり出来ると言っても、日中のアレはちょっと…」
…まあ、俺らだ~れもサスペンションとかシリンダーとかの作り方知らないし。出来たのは、バネ程度。馬車のどこにどう付けりゃいいのか分かんねーし。こつこつとバネ入りクッション作るくらいしか出来なかったもんなー。
藁のクッションよりは楽だけど、すべての振動吸収とかムリな話だから。
魔法で常に空中に浮いてる、とかも1日中とかムリだから。
「じゃあこのまま街道をまっすぐ行って、ガランの街を目指す、ってことでOK?」
全員が頷いたところで、銀竜が。
「ガランの街までは、ここから馬車で3日です」
ちょっとテンションが下がった。
「ですので、途中の脇道から村に入って一泊するのが普通…まあ、普通の旅人の行動ですね。村がある、と分かっているので休憩スペースが少ないので」
あー。
行商人なら、ついでに村で商売してくれ、ってな感じかね。
「じゃあちょっと余計に狩りで獲物狩ってくるわ~」
宿代の他に渡せるモノがあった方がいいだろうし。
「じゃあ、私が頑張って作ったこの傷薬とか…」
「あ、オレが作ったヤツも」
「練習で作ったヤツでも無いよりマシ、程度には役に立つよね」
3人の方針も決まったようなので。
「んじゃ、村を目指しますかね」
と、いうわけで。
街道沿いの村に到着。
あ、なるほどね~。
商隊2つ位ならば余裕です♪って感じの広場があるな。
今日は俺らの他にはーー。
馬車一台に、行商人が乗り合いで…3人か。
銀竜とミヤさんが村人に話を通して、広場の一角に馬車を付けた。
…なんとなく、意味は無いけれど、行商隊とは対面の場所に馬車を付けた。
行商隊、野郎ばっかだったし。
こっちには一応女子…っつか腐女子のリッカさんがいるわけだし。
…一応、本当に、一応、な…。
そんじゃ、ま、日が暮れる前にメシの支度ーーまあ、どーせ俺が作るんだが。
スズが異様な熱意を持って、作りまくったカレー粉の失敗作…《鑑定》すると、(失敗)だの(微妙)だの(努力しようね?)だの…。
本当に、この文章書いてるの、誰だっつうの。
原材料のスパイスは、ぶっちゃけなかなかの高額商品だから、捨てるのも勿体無いし。
しょーがない。
今日は、カレー粉(辛くない)でも使って、シチューもどきでも。
…匂いだけスパイシーで、食べたら全然辛くないってさー…。
すっげー騙された感がするんだけどさ。
おさんどんを始めたら、村の子供がわらわら寄ってきた。
うん。なんかいろいろ危ないから、スズとリッカさん、任せた。
程良く構ってやってくれ。
異次元倉庫腕輪バージョンで、めっちゃ数を増やしたクッキーを、ごそっと出してスズに渡した。
わらわらと群がる子供達。
甘い!と叫んでいるのに気を引かれたのか、村の女性陣も集まっている。
…追加分は無いからな?今ある分を仲良く分けろよ?
カレー粉(辛くない)を使ってのシチューもどきは、中にぶっ込んだのが魔物肉ーー例の、角ウサギだなーーだったってのもあって、相当美味しく出来ました~♪
…すまん、お裾分け出来るほどの量は無いんだ。普通のウサギ肉に、カレー粉(多分?)をまぶした串焼きを提供するから。
だから、こっちをガン見するのはヤメテくれ…。
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