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ある意味ざまぁ?
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色ボケ姫は政略結婚決定らしい。
その相手が…。
「…子供が出来ない王弟殿下、だよな?」
「はい」
「でも子供が産まれるまで、ある意味軟禁状態、と…」
なあ、それって……。
「つまり、この先一生飼い殺し。ってヤツか?」
なかなかエグいな、それ。
銀竜は、いい笑顔で言った。
「ちなみに王弟殿下の身体については、イルティアル王家の中でも極少数の限られた者しか知りません。王女殿下は嫁いだその日から自由を得る為に励むのでしょうが、その望みが叶う事はないでしょう。一切の自由が認められない、とは常時監視付きで自分の思い通りに動かせる使用人も、諜報機関の者も居ない、ということですので」
…本当に、良い笑顔だな、おい。
「ひょっとしてさあ」
ミヤさんが言った。
「不妊の原因解決も出来ず、不貞を働こうにも相手がいない、て感じになるのかな?」
「おっしゃる通りです」
ミヤさんと銀竜が、めっちゃ良い笑顔を交わしている。
正直怖いわ。
…あんなそこそこホストクラブ作って喜んでるよーな女が、王弟殿下以外の男ーーどーせ使用人はハナっから人と見做してはいないよーな女だーーと、話も出来ないよーな状況って…ガマン出来るのかね?
「ですから唯一の自由を勝ち取る方法に縋るのではないか、と」
あ、そー。
ムダな努力、お疲れ。
もうあの色ボケ姫のことは、なかったことにして良いな?
「あ、なんかすっきりした気分♪」
ミヤさん、めっちゃ機嫌が良くなってるよ。
…しかし、イルティアルの王弟殿下、よくあんな女を嫁にしよーと思ったよな~…。
退屈しのぎか?
退屈しのぎなのか?
まあ、自己中の色ボケ姫には似合いの処遇かな。
「なあ、襲撃と、色ボケ姫が確実に現実を知るのって、どっちが先かな?」
買い出しから戻って来たスズが、やたら興奮してた。
リッカさんも妙に機嫌が良い。
…何だ?何があった?
ハイテンションのまま、スズが言った。
「なあ、猫!2足歩行の猫がいた!長靴をはいた猫みたいなヤツ。すっげーカワイかったー!」
「猫だけじゃなかったわよ。犬も熊もいたわ。…ひょっとして、あれが?」
はい。獣人族ですね。
王城じゃ、一切見かけなかったからか、2人ともめっちゃ喜んでる。
…スズよ…お前らその勢いで、獣人族の人達に突撃したりはしてないだろうな?
「大丈夫!遠くから、そっと見守ってただけ!気付かれてない!」
…その自信はいったいどこから…。
猫が猫がと楽しげなスズ。
リッカさんもニコニコしてる。
…そーいやコイツ、猫好きだった。
某悪魔召喚ゲームでのチーム編成は、基本的に猫系、控えのメンツはケモノ系だった。
最初低レベルでも、MAXまで育てて連れまわしてたな、コイツ。
某狩りゲームも、オトモ目当てで始めたクチだ。
猫を愛でるのは、別に構わん。
でもな?
「獣人族は、気配察知とか、すっげー鋭いらしいから、お前ら、間違いなく不審者認定されてるぞ、多分」
きっと。おそらく。確実に。
「えー!」
スズは不満げだ。
リッカさんも、納得いかない…って顔だな。
だけどちょっと考えてみ?
「自分がまったく知らないヤツが、遠くからニヤニヤしながらこっちを見ている。そして、後をつけてきそうな感じで、じわじわと近づいて来る…しかも周囲は引いている」
そりゃあもう、音を立ててズザっと引いている。
「…あ、うん。オレが悪かった」
スズ、過去の誰かを連想したらしい。自分がどんだけ不審者だったのか、すぐに理解した。
リッカさんは理解はしたが、納得はしてないって感じか。
じゃあ現実を教えて差し上げよう。
「獣人族の人達ってさ、確かにモッフモフーのケモッケモーの見るからに動くぬいぐるみ超リアルバージョンだけどな?中身のこと考えたか?」
「中身?」
リッカさんが、小首を傾げている。
スズが、思い出した!って感じで。
「中の人などいない!」
お前は何を言ってんだ?
何かのお約束なのか?
「…え、違うの?じゃあ、何?」
2人とも、頭の中が?で埋め尽くされてるよーだ。まったく考えてなかったか。
…コイツら、めっちゃ見た目に左右されるタイプだな…。
「着ぐるみを着たおっさん、だと思ってごらんよ」
ミヤさん、結論を言った。
まあそーゆーことなんだけどね。
「外見と中身が一致しないんだよ。ウチの世界の動物と同じだ。見た目カワイイ盛りの子犬や子猫でも、その年齢を人間に換算するとーー」
「あー」
「あー」
2人共、すごく納得したらしい。
「ってことは、オレはおっさんをカワイイと…」
おばちゃんかもしれないし、じーさんばーさんかもしれないけどな。
スズ、現実を知る。
「…ってことは…くふ…」
リッカさんは、なんか違う方向に萌えていた。
あんたはホントに何考えて…。
嫌、知りたくは無いです。
その相手が…。
「…子供が出来ない王弟殿下、だよな?」
「はい」
「でも子供が産まれるまで、ある意味軟禁状態、と…」
なあ、それって……。
「つまり、この先一生飼い殺し。ってヤツか?」
なかなかエグいな、それ。
銀竜は、いい笑顔で言った。
「ちなみに王弟殿下の身体については、イルティアル王家の中でも極少数の限られた者しか知りません。王女殿下は嫁いだその日から自由を得る為に励むのでしょうが、その望みが叶う事はないでしょう。一切の自由が認められない、とは常時監視付きで自分の思い通りに動かせる使用人も、諜報機関の者も居ない、ということですので」
…本当に、良い笑顔だな、おい。
「ひょっとしてさあ」
ミヤさんが言った。
「不妊の原因解決も出来ず、不貞を働こうにも相手がいない、て感じになるのかな?」
「おっしゃる通りです」
ミヤさんと銀竜が、めっちゃ良い笑顔を交わしている。
正直怖いわ。
…あんなそこそこホストクラブ作って喜んでるよーな女が、王弟殿下以外の男ーーどーせ使用人はハナっから人と見做してはいないよーな女だーーと、話も出来ないよーな状況って…ガマン出来るのかね?
「ですから唯一の自由を勝ち取る方法に縋るのではないか、と」
あ、そー。
ムダな努力、お疲れ。
もうあの色ボケ姫のことは、なかったことにして良いな?
「あ、なんかすっきりした気分♪」
ミヤさん、めっちゃ機嫌が良くなってるよ。
…しかし、イルティアルの王弟殿下、よくあんな女を嫁にしよーと思ったよな~…。
退屈しのぎか?
退屈しのぎなのか?
まあ、自己中の色ボケ姫には似合いの処遇かな。
「なあ、襲撃と、色ボケ姫が確実に現実を知るのって、どっちが先かな?」
買い出しから戻って来たスズが、やたら興奮してた。
リッカさんも妙に機嫌が良い。
…何だ?何があった?
ハイテンションのまま、スズが言った。
「なあ、猫!2足歩行の猫がいた!長靴をはいた猫みたいなヤツ。すっげーカワイかったー!」
「猫だけじゃなかったわよ。犬も熊もいたわ。…ひょっとして、あれが?」
はい。獣人族ですね。
王城じゃ、一切見かけなかったからか、2人ともめっちゃ喜んでる。
…スズよ…お前らその勢いで、獣人族の人達に突撃したりはしてないだろうな?
「大丈夫!遠くから、そっと見守ってただけ!気付かれてない!」
…その自信はいったいどこから…。
猫が猫がと楽しげなスズ。
リッカさんもニコニコしてる。
…そーいやコイツ、猫好きだった。
某悪魔召喚ゲームでのチーム編成は、基本的に猫系、控えのメンツはケモノ系だった。
最初低レベルでも、MAXまで育てて連れまわしてたな、コイツ。
某狩りゲームも、オトモ目当てで始めたクチだ。
猫を愛でるのは、別に構わん。
でもな?
「獣人族は、気配察知とか、すっげー鋭いらしいから、お前ら、間違いなく不審者認定されてるぞ、多分」
きっと。おそらく。確実に。
「えー!」
スズは不満げだ。
リッカさんも、納得いかない…って顔だな。
だけどちょっと考えてみ?
「自分がまったく知らないヤツが、遠くからニヤニヤしながらこっちを見ている。そして、後をつけてきそうな感じで、じわじわと近づいて来る…しかも周囲は引いている」
そりゃあもう、音を立ててズザっと引いている。
「…あ、うん。オレが悪かった」
スズ、過去の誰かを連想したらしい。自分がどんだけ不審者だったのか、すぐに理解した。
リッカさんは理解はしたが、納得はしてないって感じか。
じゃあ現実を教えて差し上げよう。
「獣人族の人達ってさ、確かにモッフモフーのケモッケモーの見るからに動くぬいぐるみ超リアルバージョンだけどな?中身のこと考えたか?」
「中身?」
リッカさんが、小首を傾げている。
スズが、思い出した!って感じで。
「中の人などいない!」
お前は何を言ってんだ?
何かのお約束なのか?
「…え、違うの?じゃあ、何?」
2人とも、頭の中が?で埋め尽くされてるよーだ。まったく考えてなかったか。
…コイツら、めっちゃ見た目に左右されるタイプだな…。
「着ぐるみを着たおっさん、だと思ってごらんよ」
ミヤさん、結論を言った。
まあそーゆーことなんだけどね。
「外見と中身が一致しないんだよ。ウチの世界の動物と同じだ。見た目カワイイ盛りの子犬や子猫でも、その年齢を人間に換算するとーー」
「あー」
「あー」
2人共、すごく納得したらしい。
「ってことは、オレはおっさんをカワイイと…」
おばちゃんかもしれないし、じーさんばーさんかもしれないけどな。
スズ、現実を知る。
「…ってことは…くふ…」
リッカさんは、なんか違う方向に萌えていた。
あんたはホントに何考えて…。
嫌、知りたくは無いです。
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