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ほざきやがった。
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訳の分からないショックを受けて、1人ぶつぶつと何か言ってる変態錬金術師。
そんなヤツを、ミヤさんにきっちりと固定してもらった。
「あ~、確かに成りかけですねー。少しずつだけど、周囲に漂う魔素を体内に取り入れてますよ」
俺がミヤさんに見たままを言うと。
「今のところ、半分人族、半分魔物って感じかな。人族が魔物化するって、ちょっとマズいコトなんだよね、確か?」
ミヤさんは、変態をしみじみと観察しながら言った。
「魔人族とは、また違いますねぇ」
「彼らは生来、大量の魔素に対する耐性が身に付いているようだけど人族は、ねぇ……。基本、脆い身体でしょ。それに、異世界人でしょ? あの変態。ここ、どう見ても理科室じゃないか。光源も蛍光灯みたいだしさ」
ミヤさんは、一旦言葉を切り、俺を見て言った。
「ヤツは、君の事を個人として明確に識別していたね。僕らの世界、それも極身近に居たのかもね。……君、本当に知らない?」
あ?
何言ってんですか、ミヤさん。
「50年前なんて、俺もあんたも生まれてないでしょーが」
ムチャ言うなや。
そう思いつつミヤさんを見ると、ミヤさんは。
「それもそうか」
なんか納得してた。
素直で何より、だ。
さて、変態が自分の内にこもっているうちに、やるべき事をやりましょうかね?
俺は、魔人族──アレックスさんから教わった魔人族の術式、対象から魔素を抜き取るってヤツを、更に魔改造した魔法陣を変態に向けて発動した。
ほら、魔人族の人って基本、北国出身だから。
自然環境の厳しいところに住んでらっしゃるから。
獣が魔物化しても食えるモノは食わなきゃ生きていけないから、発達したらしいんだよ、魔素抜きの魔法。
魔法陣だったり魔法具だったり、色々あるらしいんだけどさ。
俺がアレックスさんから教わったのは、魔法陣。
それを夜中にコソコソと魔改造したモノが、変態に仕掛けた魔法陣だ。
光の輪が、変態を中心にして展開。
光る文字がその上に走り、所定の位置についたところで白かった光の色が黄色に変わり。
変態の体内──肉体ではなく、魂魄に、きっちりと刻み込まれた。
光る文字──これは、魔人族特有のモノで。
ぶっちゃけた話、俺には読めない。
読めないが、何故か意味は理解出来た。
それに、俺には“秘色”がいる。
サポートは完璧だ。
本来、対象から魔素を抜き出すだけだった魔法陣。
獲物から魔素を抜き出す為のモノに、暗黒魔法のアレンジ効かせて魂魄に刻み込み、規定量以上の魔素はもれなく排出されるって形にした。
つまり、この先この変態は単なる一般人として生きて、死んでいくワケだ。
ちなみに初回限定で、ギリギリのラインまで魔素を抜き取らせてもらう。
俺らの為に、な。
だから、50年間同じ姿だったらしいこいつの姿も──。
「あぁ……。青年が、おじさんになったね」
ミヤさんが言うように、一気に老け込むことになる。
いまだに自分の世界から出てこない変態は、ヒョロいにーちゃんから一変。
ガリッガリのおっさんになった。
止まってた時間が進んだってコトだな。
さて。
用は済んだ。
長居は無用だし、ミヤさんや。
さっさと逃げるとするか。
ガリガリのおっさんになった変態錬金術師は。
急に我に返ったのか、いきなり立ち上がって大声でわめき出した。
「なんで……なんで? マコト君! 君はボクの恋人だろう? ボクの為に、この世界まで追いかけて来てくれたんだろう! ボクがこっちにムリヤリ送られて50年。ずっと君のコトばかり考えていたんだよ? 君の──!」
うわ、キモい。
俺は、思いっ切り顔をしかめて。
ミヤさんも、うげ、って顔してるな。
そしてミヤさんよ。
いつの間に、ヤツの拘束外したんだ。
「おっさんになった時かな。今のアレは、ただのおっさんだしね。そんなコトよりも、僕はアレがムリヤリ送られてきたっていう方が気になるんだけど?」
……そんなコト言ったか?
そんなヤツを、ミヤさんにきっちりと固定してもらった。
「あ~、確かに成りかけですねー。少しずつだけど、周囲に漂う魔素を体内に取り入れてますよ」
俺がミヤさんに見たままを言うと。
「今のところ、半分人族、半分魔物って感じかな。人族が魔物化するって、ちょっとマズいコトなんだよね、確か?」
ミヤさんは、変態をしみじみと観察しながら言った。
「魔人族とは、また違いますねぇ」
「彼らは生来、大量の魔素に対する耐性が身に付いているようだけど人族は、ねぇ……。基本、脆い身体でしょ。それに、異世界人でしょ? あの変態。ここ、どう見ても理科室じゃないか。光源も蛍光灯みたいだしさ」
ミヤさんは、一旦言葉を切り、俺を見て言った。
「ヤツは、君の事を個人として明確に識別していたね。僕らの世界、それも極身近に居たのかもね。……君、本当に知らない?」
あ?
何言ってんですか、ミヤさん。
「50年前なんて、俺もあんたも生まれてないでしょーが」
ムチャ言うなや。
そう思いつつミヤさんを見ると、ミヤさんは。
「それもそうか」
なんか納得してた。
素直で何より、だ。
さて、変態が自分の内にこもっているうちに、やるべき事をやりましょうかね?
俺は、魔人族──アレックスさんから教わった魔人族の術式、対象から魔素を抜き取るってヤツを、更に魔改造した魔法陣を変態に向けて発動した。
ほら、魔人族の人って基本、北国出身だから。
自然環境の厳しいところに住んでらっしゃるから。
獣が魔物化しても食えるモノは食わなきゃ生きていけないから、発達したらしいんだよ、魔素抜きの魔法。
魔法陣だったり魔法具だったり、色々あるらしいんだけどさ。
俺がアレックスさんから教わったのは、魔法陣。
それを夜中にコソコソと魔改造したモノが、変態に仕掛けた魔法陣だ。
光の輪が、変態を中心にして展開。
光る文字がその上に走り、所定の位置についたところで白かった光の色が黄色に変わり。
変態の体内──肉体ではなく、魂魄に、きっちりと刻み込まれた。
光る文字──これは、魔人族特有のモノで。
ぶっちゃけた話、俺には読めない。
読めないが、何故か意味は理解出来た。
それに、俺には“秘色”がいる。
サポートは完璧だ。
本来、対象から魔素を抜き出すだけだった魔法陣。
獲物から魔素を抜き出す為のモノに、暗黒魔法のアレンジ効かせて魂魄に刻み込み、規定量以上の魔素はもれなく排出されるって形にした。
つまり、この先この変態は単なる一般人として生きて、死んでいくワケだ。
ちなみに初回限定で、ギリギリのラインまで魔素を抜き取らせてもらう。
俺らの為に、な。
だから、50年間同じ姿だったらしいこいつの姿も──。
「あぁ……。青年が、おじさんになったね」
ミヤさんが言うように、一気に老け込むことになる。
いまだに自分の世界から出てこない変態は、ヒョロいにーちゃんから一変。
ガリッガリのおっさんになった。
止まってた時間が進んだってコトだな。
さて。
用は済んだ。
長居は無用だし、ミヤさんや。
さっさと逃げるとするか。
ガリガリのおっさんになった変態錬金術師は。
急に我に返ったのか、いきなり立ち上がって大声でわめき出した。
「なんで……なんで? マコト君! 君はボクの恋人だろう? ボクの為に、この世界まで追いかけて来てくれたんだろう! ボクがこっちにムリヤリ送られて50年。ずっと君のコトばかり考えていたんだよ? 君の──!」
うわ、キモい。
俺は、思いっ切り顔をしかめて。
ミヤさんも、うげ、って顔してるな。
そしてミヤさんよ。
いつの間に、ヤツの拘束外したんだ。
「おっさんになった時かな。今のアレは、ただのおっさんだしね。そんなコトよりも、僕はアレがムリヤリ送られてきたっていう方が気になるんだけど?」
……そんなコト言ったか?
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