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中央

エムス伯爵家の事情

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義兄が茶会の招待状を出したワケではなく、デキる家宰のエリオットの手配だったそうだ。
そりゃそうか。
で、何かモノ言いたげに俺を凝視してるエムス伯爵家の関係者、何か用かい?
「いえ……ウチの坊っちゃんに本当に良く似てらっしゃるなと……」
他人の空似ってレベルじゃ無い、と兄さん。
いや清々しく赤の他人だが。
エムス伯爵家の関係者が辺境に関わりがあるのか?
そう問うと、兄さんは微妙に顔を引き攣らせて。
「貴方のその眼が……」
何だよ?
ちゃんと機能してるぞ。
「いや、その虹彩が花のように見える眼が……」
何だよ、この眼が何だって?
「行方不明の伯爵の妹様と同じで……」
あ?


















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