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中央

続・その頃

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かわいい妹が、理由の分からない事で怒っている。
うん、怒っていてもかわいい。
……って、妹を街中に放置した?
おれが?
まさか。

こんなにかわいい妹を街中に放っていたら、どこかのヤカラが寄ってくるじゃないか。
そんな危険な事、する理由がない。

と、ゆーか。

「……今日の話か?」
「そうよ! お昼過ぎの話よ! 街中でお兄様に会えたから、一緒にお茶でも……って思ったのに!」

なんだと!
かわいい妹とのデートが……。

「それなのに、お兄様ったら! お声掛けしたワタシをまるで……まるで他人をみるような目で!」

妹は、唇を尖らせ、頬を膨らまして怒っている。

「お兄様、本当はワタシの事なんて、どーでもいいのね? ワタシはこんなにもお兄様を思ってますのに……」
「おれのほうが、お前を愛しているぞ! それに、今日の昼頃ならば、おれは学園に居た!」
「嘘っ! ワタシがお兄様を見間違えるハズがないわ!」

アレは絶対にお兄様だった、と言い続ける妹。
かわいい。
かわいいが、実際おれは学園から出ていない。

他人の空似か。

誰だ?














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