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人は変わらない。

さて。

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そろそろ正気に戻ったか?

一晩経過。
そろそろイサナ公国に、行かなきゃな感じなんだが。

王弟殿下に報告入れる前に、何を思ってまんまと宿の従業員(じゃ無いかも知らん)の誘いに乗ったのか、具体的かつ詳細なとこを聞きたいんだけど。
あの常に上から目線な侍女、今どこに居るんだか?

で、ナルさんが仕入れた宿の従業員(?)についての話も聞きたいとこなんだが?

ナルさんや。
ご褒美はちゃんと用意してある。

さあ、キリキリ話すがいい。



失敗した。
朝食用にパンケーキ用意してもらったんだが、お食事パンケーキ──卵料理やサラダと共に食べるバージョンではなく、ホイップクリーム山盛りバージョンを前にしたナルさんに、マトモに話をさせるのは間違いだったと痛感した。

酒瓶を前にしたハイドさんも、ダメな大人満載だからな~。

とりあえず、昼過ぎまで話は出来ないモノと諦めた。


しょうがないから、ケーリッシュ嬢に。
ケーリッシュ公子用の高級羽毛布団に、幼馴染みとの縁切りでも祈願するか? って話でもしに行こう。




いや、本来ならば、公爵に話を通したかったんだけどさ。
手頃な令嬢が今目の前に! って、都合良く利用されそうだから、あんまし近づきたくない今日この頃。
夫人の方も、微妙な感じにすり寄ってくるので、必要以上に関わりたくない。

しばらくは、自分メインな色恋沙汰には関わりたくない私だった。






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