75 / 109
人は変わらない。
ほんのりと。
しおりを挟む
王弟殿下のご機嫌がナナメに傾きつつあるけど。
そこらへんの、王弟殿下の心の機敏については、左ナナメ前にそっと置いといて。
ケーリッシュ嬢曰く。
確かに妹にくっついて兄も来ていた。
が、自分には既に婚約者が決定していてた。
いくら図々しい伯爵家でも、王家との婚約に嘴突っ込む勇気はなかったらしい。
2・3度共にお茶をいただいた程度の付き合い、だそーな。
「あんな騒ぎが起きた時点で、伯爵家の方々は。何とか兄の方を私の婚約者に捩じ込みたかったようですが」
ケーリッシュ嬢、うっとりと憧れる目を王弟殿下に向けて。
「私には、心の底から焦がれ、愛している方がいらっしゃいました。その方と婚約が整った時、私、このまま儚くなるんじゃないか? と思いましたわ」
だって叶うハズの無い願いでしたもの。
思いがけなく望みが叶った今、周囲の方々が何を言っても耳に入りませんわ。
うっとり。
王弟殿下、改めてケーリッシュ嬢の想いを聞かされて。
「オリヴィア……」
なんて名前を呼んで、二人して手を取り合いうっとりと……。
うわ~、ここに居ずらい。
私、席外そうか?
そこらへんの、王弟殿下の心の機敏については、左ナナメ前にそっと置いといて。
ケーリッシュ嬢曰く。
確かに妹にくっついて兄も来ていた。
が、自分には既に婚約者が決定していてた。
いくら図々しい伯爵家でも、王家との婚約に嘴突っ込む勇気はなかったらしい。
2・3度共にお茶をいただいた程度の付き合い、だそーな。
「あんな騒ぎが起きた時点で、伯爵家の方々は。何とか兄の方を私の婚約者に捩じ込みたかったようですが」
ケーリッシュ嬢、うっとりと憧れる目を王弟殿下に向けて。
「私には、心の底から焦がれ、愛している方がいらっしゃいました。その方と婚約が整った時、私、このまま儚くなるんじゃないか? と思いましたわ」
だって叶うハズの無い願いでしたもの。
思いがけなく望みが叶った今、周囲の方々が何を言っても耳に入りませんわ。
うっとり。
王弟殿下、改めてケーリッシュ嬢の想いを聞かされて。
「オリヴィア……」
なんて名前を呼んで、二人して手を取り合いうっとりと……。
うわ~、ここに居ずらい。
私、席外そうか?
10
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
(完結)親友の未亡人がそれほど大事ですか?
青空一夏
恋愛
「お願いだよ。リーズ。わたしはあなただけを愛すると誓う。これほど君を愛しているのはわたしだけだ」
婚約者がいる私に何度も言い寄ってきたジャンはルース伯爵家の4男だ。
私には家族ぐるみでお付き合いしている婚約者エルガー・バロワ様がいる。彼はバロワ侯爵家の三男だ。私の両親はエルガー様をとても気に入っていた。優秀で冷静沈着、理想的なお婿さんになってくれるはずだった。
けれどエルガー様が女性と抱き合っているところを目撃して以来、私はジャンと仲良くなっていき婚約解消を両親にお願いしたのだった。その後、ジャンと結婚したが彼は・・・・・・
※この世界では女性は爵位が継げない。跡継ぎ娘と結婚しても婿となっただけでは当主にはなれない。婿養子になって始めて当主の立場と爵位継承権や財産相続権が与えられる。西洋の史実には全く基づいておりません。独自の異世界のお話しです。
※現代的言葉遣いあり。現代的機器や商品など出てくる可能性あり。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
屋敷のバルコニーから突き落とされて死んだはずの私、実は生きていました。犯人は伯爵。人生のドン底に突き落として社会的に抹殺します。
夜桜
恋愛
【正式タイトル】
屋敷のバルコニーから突き落とされて死んだはずの私、実は生きていました。犯人は伯爵。人生のドン底に突き落として社会的に抹殺します。
~婚約破棄ですか? 構いません!
田舎令嬢は後に憧れの公爵様に拾われ、幸せに生きるようです~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる