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人は変わらない。

な~んて。

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ぶっちゃけた話、私の人生にはこれっぽっちも関係ない。
関係無いけど、なんだか絡んできそうな予感。
故に、公爵家と伯爵家のゴタゴタについて、ケーリッシュ嬢にざっくりと質問しようかな、と。

ケーリッシュ公子が甚だ迷惑してるらしい幼馴染み、ケーリッシュ嬢にも迷惑かけてんじゃないか?
兄、とかもいるらしいし。
本来、兄が公子の幼馴染み、妹がケーリッシュ嬢の幼馴染みって振り分けで縁を繋ごうとするんじゃ?



午後のお茶時間である。

今回、王弟殿下とケーリッシュ嬢の、婚約者だけでまったりとしようとしてたらしい。
高級宿が、それなりに頑張って用意した茶菓子がテーブルに並んでいた。

……こないだナルさんに提供したタルトの方が旨そうな悲しい事実。

道理で、王弟の茶会に乱入するぞって言った時、ワクワクしながらついて来ようとしたナルさんが、茶菓子を用意したのは宿側だと聞いた瞬間。

「……ハイドさんの乱舞に参加してきます」

って言って、仕事の甘い近衛どもに喝を入れるハイドさんの大暴れに参加しに行った訳だ。
ナルさんの外見から、麗しの乙女(笑)なんて妄想ユメ見てる連中の、目が醒める事請け合い。

……そっちの見物に行った方が面白かったカモ?



ま、ね?
何の代償も無しに公爵家の内情を聞こうなんて真似はしません。

情報料替わりに、今日のお茶の茶菓子と今夜のデザートは私が持つ。

そう言って、実際に目の前に華やかな菓子を並べて見せた。
これでもかって勢いでデコレーションされたホールケーキは、今回のナルさんへのお土産の一つだ。

食べきれないよな、と思いつつ、まるっと一つ出したのは、インパクト与えてこっちに都合よく話を持ってくため。

王弟殿下、色ボケてるけど王族だもの。
敵対したら、面倒じゃんか。

私のやらかしって、まだ許容範囲だと思ってる。

多分。






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