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よーやく出発?

なんつーか。

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さくさく獲物を片付けて、おばちゃん受付嬢に”じゃ、そーゆーコトで”と、軽く挨拶して冒険者ギルドを出ていく。
おばちゃん受付嬢は、まぁ、仕方ないか……とため息混じりに私に片手を上げて挨拶。
そして小娘受付嬢に説教を予告していた。

「……え? 何で? ワタシ、怒られるようなコトしてませんよね?」
「……アンタとそこの連中のせい・・で、倒竜姫に見切りを付けられたんだよ、このギルドは。今後あの娘が近くに来ても、まっすぐ商業ギルドに行くだろうよ」
「え? でも~……」

言い訳に必死な小娘受付嬢。
笑ってない笑顔で追い詰めるおばちゃん受付嬢。

ハーレムチームに視線もくれずに、倒竜姫は歩み続け。

後を追いかけようとしたハーレム男は。

いい音を立てて、ナニかにぶつかった。

「ってぇ~……何だよ、これ? って、キミ! ちょっと待って!」

待たない。

「……これ……壁? なんで? ねぇキミ!」
「ダーリン? 何して……って、え?」
「せっかく仲間に入れてあげようとしてたのに、失礼じゃない?」
「……それよりも、この先に行けない事実……」

きゃんきゃんと吠えまくる連中を、一切無視して。

「あ、結局アイツらに謝罪させてない。……まぁいいか。この先関わるコトな無いし」

獲物をみんな、さっくり売っぱらって買い出しだな。

酒と菓子か~……。
……両刀?





「ってコトがあってな。魔熊はいい値段で捌けた」

ほくほくしながら、ハイドさんに桜桃の蒸留酒を、ナルシッサさんにさくらんぼのタルトを手渡した。

ハイドさんは酒のアルコール度数を見て喜び。
ナルさんは、直径30センチのデカいタルトに大喜びだ。

「で、フェル嬢よ。結局、その下半身のだらしない男は自分達がナニをしたか、わからんかったのか?」

酒瓶の封を開けるか否か、真剣に考えながらハイドは疑問をぶつける。

「……そんな事よりも、ハーレムチームがどうなったか、の方が気になるわ」

ナルは、早々にタルトにナイフを入れ、ん~………と叫びながら、タルトにかじりつきだした。






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