留学してたら、愚昧がやらかした件。

庭にハニワ

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王族の出番?

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警備の騎士達が、サワサワと待機しだしたぞ。
何人かは外に出ていったから、まだいらしてない王と教会の方に行ったな。
「……どうしましょう。堂々と横領の報告をされてしまったわ。教皇猊下の甥御様だけではなく、我が愚兄もやらかしてるわね」
リザ王女殿下、頭痛が……と言わんばかりに額に指を当てて、首を振っている。
道理で、この広間に第二王子の婚約者が居ないワケだ。
「兄上、あの愚姉の着ているドレスのデザインは、第二王子の婚約者様が発注したモノです。デザインの盗用ってヤツですよね」
ユナンよ……お前、何処からそーゆー情報を……いや、いいんだケド。

楽しそうにきゃっきゃしている愚妹と不愉快な仲間達。
気のせいか、周囲から必要以上浮いて見える。
いや、気のせいじゃ無いか。
周囲のギャラリーが愚妹どもから少しずつ遠ざかって距離を取っている。
そりゃあな。
窃盗と横領と……あと不敬罪か。
罪人の集団だもんな、アイツら。

リザ王女殿下はめんどくさそーに。
「どうしましょう……。コレ、私が場を仕切るべきなのかしら。愚兄が混じっているコトだし……」
めちゃくちゃ嫌そーだなイトコ殿?
いや、そろそろ王様方がいらっしゃるんじゃね?
っつーワケで、ユナンよ。
その妙に良い笑顔は引っ込めて、婚約者様にちゃーんと気を配れ。
……って。
「おいユナン。なんか茶番が始まりそーだぞ」
あの愚物集団、正気か?










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