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レディとは……。
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「……お前、幾つになったっけ?」
「え? カイナンお兄さまったらセルマの今年のお誕生日にプレゼントくださらなかったお詫びに、何かくださるの?」
いきなりニコニコし始めたぞこの愚昧。
「セルマは16歳になったのよ! お誕生日のプレゼントには、キレイなドレスかステキなアクセサリーが良いわ! もちろん、セルマの為のモノなんだから最高級のモノでなくては嫌よ!」
言いたい放題言って、さあ! とばかりに手を出して来るがな?
セルマよ。
「お前、本当に16か?」
「え? えぇ、セルマは16歳の立派なレディよ!」
ふんす、と鼻息荒く立つセルマだが。
「とてもそうは見えないんだがな?」
俺が知ってるレディってのは、自分のコトを自分の名前で呼んだりしないし、やたらめったら大声できゃんきゃん吠えたりしないし。周囲の人間を良いモノをくれるモノ扱い、道具扱いしたりしない。
「つまり、お前は立派なレディなんかじゃない。いいとこ3歳児のクソ我がままなガキだ、ガキ」
はっと鼻で笑ってやった。
「え? カイナンお兄さまったらセルマの今年のお誕生日にプレゼントくださらなかったお詫びに、何かくださるの?」
いきなりニコニコし始めたぞこの愚昧。
「セルマは16歳になったのよ! お誕生日のプレゼントには、キレイなドレスかステキなアクセサリーが良いわ! もちろん、セルマの為のモノなんだから最高級のモノでなくては嫌よ!」
言いたい放題言って、さあ! とばかりに手を出して来るがな?
セルマよ。
「お前、本当に16か?」
「え? えぇ、セルマは16歳の立派なレディよ!」
ふんす、と鼻息荒く立つセルマだが。
「とてもそうは見えないんだがな?」
俺が知ってるレディってのは、自分のコトを自分の名前で呼んだりしないし、やたらめったら大声できゃんきゃん吠えたりしないし。周囲の人間を良いモノをくれるモノ扱い、道具扱いしたりしない。
「つまり、お前は立派なレディなんかじゃない。いいとこ3歳児のクソ我がままなガキだ、ガキ」
はっと鼻で笑ってやった。
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