レイブン領の面倒姫

庭にハニワ

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はいはい続きね。

「使い物にならなくなったヤツらと、原因の少年と、みーんなまとめて」

親指を立てて、喉の前で真横に動かした。

「さっくりと処置した。」

ざわり。

ざわつくようなコトじゃないぞ。

「呆れてモノも言えないのはね、取り押さえられた少年は、コトもあろうに敵を誘惑して自分だけ助かろうとしたんだわ。兄王の前に引き出された時も、兄王を取り込もうとしたそうな。兄王その他に汚らしいモノを見る目で見られていることに、気付こうともせずに。自分が狂わせた者達のことなど、一切気にかけずに」
「…男、だよな、少年なんだから。…王妃の方に行きそうなモノだけど、なんで男が男を…」
「男だけど、中身はとんでもない性悪女だった、と。しかも生まれつき魅了系の魔力を持っていたらしく、根性無しどもがみーんなヤラレた、と。
王妃の国の者達には、そんな根性無しはいなかった。それに国ひとつ立ち行かなくさせて、民衆がものすごく迷惑してる時点で、国王以下関係各位まとめて生かしておく価値無し。と、いうことで」
「…で?」
「斬首。民衆を集めた上で、公開処刑。
少年は、最後まで周囲の男達に媚びを売ってたらしいよ。何の病患ってたのか」
「傾国傾城の美女、てならともかく…」
「小僧だからね。女だったら本当によくある話だよね。頭のユルい国って、結構多いらしいし。…ウチみたいに?」

ちらりとイカレた集団に目をやる。

「ウチみたいな場合、本当によくある、つか使い古しにも程がある、他国の工作員による『蜜の罠』てのが一般的だけどね。子供の方が取り込みやすいし、すぐに立場を忘れて愛に生きる!とか言うだろうし」

あー。

納得、の目がイカレた集団に向けられる。
一人思いっきり首を横に振っている。

「なんか一人どう見てもすごい嫌がっているのがいるんだけど、兄よ、あれは?」


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