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vs. 王族あんど……。

全力スルーされる熱視線。

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「あ~……姫様が、何だって? 具体的かつ簡潔に説明してもらおうじゃないか」

なぁ、おやじ殿?

じゃなきゃ、この脂ののった天空サバの味噌煮定食は喰わさん。

おやじ殿の目の前に、でん、とサバの味噌煮だけ置いてみた。
定食で美味しくいただきたいなら、吐け。

「ちなみに、炊きたて真っ白ほかほかごはんに、アオサの味噌汁。厚焼きのだし巻き卵にきんぴらごぼう。あんど青菜のおひたしと香の物は胡瓜と蕪の浅漬け」

つらつらっと定食の内容を語ってみたら、実にあっさりと話し出したよおやじ殿。
そしてさりげなく自分の分も、と要求してくるナガツキさんだ。

とりあえず、話の後でな、後で。




で。
おやじ殿曰く。

姫様は、サンタンジェロ領内の自我無し迷宮核を、ありったけ自分の傘下におさめた上で、自我持ち迷宮核とは友好条約結んだらしい。
逆らった迷宮核はなかったかって?
そりゃ~お前……。

うん、で、姫様はこっちサルファー方面にまで手を伸ばす事が可能になる、と。
迷宮からの素材と迷宮出土品が増えるぞ。

意義は認めぬ、とばかりに自分の分身核……分核を、サルファーの適当なトコに巻いてこいや、……だって。
そして姫様の迷宮が増えるワケだ。

「組合は許可済み。詳しくは後程」

そう言ったおやじ殿は、天空サバの定食セットはよ! と、テーブルをたぱたぱと叩く。
ナガツキさん、ノらなくていいから。

そして新たな見慣れない食事に集まる熱視線。
話の内容は分からなくても、テーブルにナニが並べられたかは見えるからな。
しょーがないかな。

そしてしーのんからの熱視線を、華麗にスルーするおやじ殿だ。
そんな場合じゃないってコト?







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