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vs. 王族あんど……。

とんだとばっちり。

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ところで。

セリス嫁、ことスザンヌ・ヘインズ・セリスは、ぶっちゃけ完全にとばっちりを食らっただけだった。

スザンヌの実家、ヘインズ家は、あの秘密結社(笑)とは何の関わりも無い、極普通の貴族だった。

が。

次期ヘインズ家当主──つまり、スザンヌの兄が妻に迎えた令嬢が、結社(笑)の構成員の家系の出だった。

……よーするに、ヘインズ家の嫁の実家が結社(笑)の構成員だった、と。
嫁で失敗したクチだな、ヘインズ家。




次期当主を始め、ヘインズ家の人々は全員が結社(笑)に取り込まれていった。

そして、結社(笑)の思惑に従い、次期ブランシェット家当主のテオドール・ブランシェットと交流のあった、シルヴェスター・セリスの妻として、スザンヌ・ヘインズを送り込んだ。

ばーさん前セリス伯爵夫人の意向は、結社(笑)に都合良く利用されただけ、であり。
後にテオドール・ブランシェットに見初められたクラウディア・セリスの悲劇へと繋がり──。

「いろんなコトがいっぱいあって、こんな立派な私になった」

ふんす。










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