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vs. 王族あんど……。

そー言えば。

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地べたに転がってた次男オスカーが、ようやく復活してきたトコで。

「体力無いな」
「ぐっ……」
「とりあえず、基礎体力あげる方向で」

まずは、自分ちの敷地内での走り込みから。
ムダに広いんたから、有効活用しないと。
あ、庭師の人に迷惑かけない程度に。

そして。

ナガツキさん、ナニげにそこで東輝蘭3人組に圧力かけるんじゃない。

とっとと帰るぞ~。




明後日には、王城に向かう予定である。
ぶっちゃけ、メンドくさい。
が。
これで私の来し方が分かり、行く末が決まる。
ついでに、私にチョッカイ出してくる秘密結社(笑)がナニをしたいのか、はっきりするかな。




ちょっとした疑問があるんだが。

次男は、迷宮迷宮とわめいているけどさ。
基本的に、セリス領には迷宮無いじゃないか。

「改めて言わないで欲しかった……」

次男は、なんかしんなりした。
おだまり、次男。

全身の筋肉がガタガタになった次男を連れて、戻って来たセリス家。
長男エリオットが、楽しげに半笑いで次男をイジっている。
次男、あんましイヤがって無いな。
仲良しだなこの2人。

じゃあ、仲良し兄弟はナガツキさんに丸投げして。
私はちょっと厨房の様子でも見てこようかな。

「えー」

おだまり、ナガツキさん。




夕飯の支度中、チェック入れる。

なんせホラ、この家ってさ。

料理長とその助手達は細かくチェック入れた結果、まぎれもなく“シロ”である、と判明したけど。

使用人の方には、ちょっと……ねぇ? ってヤツが混じってて、信用出来ないから。
配膳中に妙なモノ混入するようなロクでもないヤカラが混じってるから。

まぁ、妙なコト出来ないよーに、早々に呪っといたけど。
一応、ね?

あと、ほぼほぼ空気なセリス嫁──セリス伯爵の嫁、兄弟の母──が、何の用もなく、ちょくちょく厨房に顔を出す、ついでにこっそり手も出す、って時点で。

この家に入り込んでいる秘密結社(笑)の手先と判明。

嫁……やたら空気だった理由がそれか。

お前が、この家の薬物蔓延の原因か。










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