242 / 381
vs. 王族あんど……。
迷宮への憧れ。
しおりを挟む
どーやら次男は、迷宮攻略に興味津々のよーだ。
学院管理の迷宮で訓練して、学院卒業後には、是非とも迷宮攻略に行きたい……とさ。
完全攻略が無理だとしても、迷宮に行って自らの手で迷宮出土品──出来れば稀少価値の高いモノ──を手にしたい、とかナンとか。
なんだか妙にキラめく瞳でアツく語ってくれたよ。
次男の語りを聞きながら、長男は何度もうんうんと頷きながら。
「オスカーは、迷宮に憧れがあるよね」
そこで『冒険者にオレはなる!』 ってホザかないあたり、身の程を知っている……んだろうな。
セリス伯爵領には、今のところ迷宮は無い。
だからこそ憧れるんだろうか。
まぁ、ね?
何かの拍子でうっかりポッカリ迷宮発生~……なんてコトもなきにしもあらず。
「え」
「マジ?」
長男は、えーメンドー……って顔を隠そうともしない。
で、次男はとゆーと。
ワクワクが止まらない! ってな喜びの表情でこっちを見てきた。
素直か。
ちなみに、ばーさんと侍女どもは、清々しく置いてきぼりだ。
迷宮発生は、ヒトの都合で起きるモノじゃないぞー、と、サラッと流したつもりだったんだが。
「ちょっと迷宮について詳しく」
と、セリス伯爵まで寄ってきた。
ばーさんと侍女どもを引っ込めてくれるなら、軽~く一席語るけど。
「ナガツキさんが」
「オレかよ!?」
楽しげに、この状況を眺めていたナガツキさんに迷宮講義をぶん投げた。
「いや、だってヒマなんでしょ?」
「まぁ、なぁ」
と、ゆーワケで。
ナガツキ先生の迷宮講義が開始。
その間、私は料理長達と楽しく料理三昧といこう。
「今日のメインは、天空マグロ~」
と言ったところ。
その場に居た全員──退室しようとしてたばーさんまで──が、「「どーぞどーぞ」」とめっちゃ笑顔で私を送り出してくれたよ。
う~ん……。
やっぱり胃袋わしづかみ、が一番簡単な人心掌握の術なんだろうか。
学院管理の迷宮で訓練して、学院卒業後には、是非とも迷宮攻略に行きたい……とさ。
完全攻略が無理だとしても、迷宮に行って自らの手で迷宮出土品──出来れば稀少価値の高いモノ──を手にしたい、とかナンとか。
なんだか妙にキラめく瞳でアツく語ってくれたよ。
次男の語りを聞きながら、長男は何度もうんうんと頷きながら。
「オスカーは、迷宮に憧れがあるよね」
そこで『冒険者にオレはなる!』 ってホザかないあたり、身の程を知っている……んだろうな。
セリス伯爵領には、今のところ迷宮は無い。
だからこそ憧れるんだろうか。
まぁ、ね?
何かの拍子でうっかりポッカリ迷宮発生~……なんてコトもなきにしもあらず。
「え」
「マジ?」
長男は、えーメンドー……って顔を隠そうともしない。
で、次男はとゆーと。
ワクワクが止まらない! ってな喜びの表情でこっちを見てきた。
素直か。
ちなみに、ばーさんと侍女どもは、清々しく置いてきぼりだ。
迷宮発生は、ヒトの都合で起きるモノじゃないぞー、と、サラッと流したつもりだったんだが。
「ちょっと迷宮について詳しく」
と、セリス伯爵まで寄ってきた。
ばーさんと侍女どもを引っ込めてくれるなら、軽~く一席語るけど。
「ナガツキさんが」
「オレかよ!?」
楽しげに、この状況を眺めていたナガツキさんに迷宮講義をぶん投げた。
「いや、だってヒマなんでしょ?」
「まぁ、なぁ」
と、ゆーワケで。
ナガツキ先生の迷宮講義が開始。
その間、私は料理長達と楽しく料理三昧といこう。
「今日のメインは、天空マグロ~」
と言ったところ。
その場に居た全員──退室しようとしてたばーさんまで──が、「「どーぞどーぞ」」とめっちゃ笑顔で私を送り出してくれたよ。
う~ん……。
やっぱり胃袋わしづかみ、が一番簡単な人心掌握の術なんだろうか。
10
お気に入りに追加
407
あなたにおすすめの小説
『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……
Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。
優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。
そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。
しかしこの時は誰も予想していなかった。
この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを……
アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを……
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
【完結】私の結婚支度金で借金を支払うそうですけど…?
まりぃべる
ファンタジー
私の両親は典型的貴族。見栄っ張り。
うちは伯爵領を賜っているけれど、借金がたまりにたまって…。その日暮らしていけるのが不思議な位。
私、マーガレットは、今年16歳。
この度、結婚の申し込みが舞い込みました。
私の結婚支度金でたまった借金を返すってウキウキしながら言うけれど…。
支度、はしなくてよろしいのでしょうか。
☆世界観は、小説の中での世界観となっています。現実とは違う所もありますので、よろしくお願いします。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】『サヨナラ』そう呟き、崖から身を投げようとする私の手を誰かに引かれました。
仰木 あん
ファンタジー
継母に苛められ、義理の妹には全てを取り上げられる。
実の父にも蔑まれ、生きる希望を失ったアメリアは、家を抜け出し、海へと向かう。
たどり着いた崖から身を投げようとするアメリアは、見知らぬ人物に手を引かれ、一命を取り留める。
そんなところから、彼女の運命は好転をし始める。
そんなお話。
フィクションです。
名前、団体、関係ありません。
設定はゆるいと思われます。
ハッピーなエンドに向かっております。
12、13、14、15話は【胸糞展開】になっておりますのでご注意下さい。
登場人物
アメリア=フュルスト;主人公…二十一歳
キース=エネロワ;公爵…二十四歳
マリア=エネロワ;キースの娘…五歳
オリビエ=フュルスト;アメリアの実父
ソフィア;アメリアの義理の妹二十歳
エリザベス;アメリアの継母
ステルベン=ギネリン;王国の王
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる