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vs. 王族あんど……。

残念ながら。

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長男ってば、姫サマに興味津々らしい。



迷宮について話していたら、姫サマに食い付いてきた長男。

え、気になるのか?

「……そりゃあ、ね?」

長男、当然だろ? といわんばかり。

「う~む…」

じーさん前セリス伯爵も続く。

「残念ながら、我がセリス伯爵領には迷宮が無いからのう」

それは……良いのか悪いのか。
はっきり言って、微妙。
魔物の無限湧きとかの危険は無いけど、魔物素材や迷宮出土品とかの旨味も無いワケだ。

うん、微妙。

なんとなく微妙な顔になった私だ。

そして長男が続けて言った。

「……ってゆうか。迷宮核に自我があるとか、ヒトガタをとるとか、初めて聞いた気がするよ。学院の管理迷宮は、スイカ大の赤い玉石が核として迷宮の最奥に鎮座ましましているだけで。特に意志なんか感じなかったけど」

どーやらセリス伯爵家選抜の3人は、迷宮についてあんまし詳しくないもよう。

まぁ、ね?
自分の領地トコに迷宮が無いんなら、そんなに詳しくないってのも当然っちゃ当然か。

……ん?
学院管理迷宮?

「あぁ……うん。一応、学院では講義の為に一つ、迷宮を押さえていてね。在学中に、講義の一環として迷宮に行く事になっているけど」

長男曰く。
迷宮講義は必須科目だそーで。
初回は全員参加。
2回目以降は希望者と成績不振者の救済に利用されるそーだ。
そして、冒険者が言うことにゃ『学院管理迷宮は、あんまし危険なコトが無い、チョロい迷宮』だ、とかナンとか。

超絶初心者向けのよーだな。

それもまた、微妙。







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