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vs. 王族あんど……。

何処から湧いた?

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菓子だけ出して、後のお茶汲みはナガツキさんに丸投げたんだが。
ナガツキさんは、何も無い空間に向かって「頼む」とな?

??? となった私だったが、すぐに判明した。

不審そーにナガツキさんを見るセリス伯爵家の大人ども(抜粋)。

その前に、すぅ……と姿を現して。

「畏まりました、ご主人様」

と、ナガツキさんにだけ礼を尽くして茶の準備をしてあっさり姿を消した見知らぬ東輝蘭人に、いろんなコトを想像して黙り込んだ貴族どもだった。

まぁ、ね?
まったく気配無く忍び寄って来るとか、スネに傷持つっつーか、ナニか後ろ暗いコトがある人にとっちゃ、いろんな危険がいっぱいだよな?
ナニも無いなら、あービックリした~……ってだけの話だが。

あんまし深く考えちゃいけないぞ、と。



で、長男の話だ。

長男が言うには。
基本的に、学院には貴族籍にある者だけが入学、在籍できるんだけども。

まぁ……魚心あれば水心、とゆーか。
山吹色の菓子がうなるとゆーか。
たとえ庶民の子供でも、金にモノを言わせて何処ぞの貴族──男爵とか子爵とか、あと騎士爵とかかな?──の養子に入れて、貴族籍入手して学院入学~…:ってのも、たまにあるとかなんとか。

なんかアレだな。
適度にヨゴレてるな学院。

まぁ、私も似たよーな立場か。

そう言ったら、長男は。

「いや、君はブランシェット侯爵の娘だし。ウチの親戚だし、僕の従妹だろう?」
「……まだ明確にそう決まったワケじゃ無いし」
「……悪あがきは止めなよ」

長男に、生温かい目で見られてしまったよ。






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