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vs. 王族あんど……。

暴露してみた。

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ん~……。

じーさん前セリス伯爵にーさん長男はともかく、セリス伯爵は立ち直り早いな。

アレか。
慣れ、か。

オンタリオ皇国から一緒に旅してきたから、その間に慣れたか、私に。

……そーいや、たま~にナガツキさんと似たような顔して私のコト見てたな、うん。



うっかり全方位に威圧飛ばしたモンで、ナゾの秘密結社員だけじゃなくて、セリス伯爵家選抜3人まで威圧しちゃった。
そのせいか、じーさんとにーさんまで固まっちゃったんだよね。
セリス伯爵も固まったんだけどケド、比較的すぐに復活したな。
ナガツキさんと私が、威圧に耐えて気絶しなかった根性のある結社員に、軽~く嫌がらせをして。
あっさり気絶した根性無しども共々部屋から放り出した後。
私が自前の魔法収納袋から、茶菓子を引っ張り出してたら、セリス伯爵が。

「この、黒っぽいのに透明感のある、四角いモノは君の手作りかい? コーラル」

目ぇキラキラさせながら、期待MAXで聞いてくるし。
ようやく強張りが融けてきたっポいにーさん尻目に、ナガツキさんと仲良く。

「いや、水ようかんは普通に領都でも王都でも売ってんぞ」
「え、市販品なのかい?」

とかナンとか話しながら、嬉しそーに水ようかんつついてるし。
なんか余裕だよね?



じーさんよりも、にーさんの方が復活が早かった。
やっぱアレか、若さか。
まぁ、どーてもいいんだケドね別に。

で。
よーやく復活したじーさんと、3人揃ってうまうま、と水ようかんつっついては茶をすするセリス伯爵家選抜の方々。
糖分と水分補給して、一息ついたところで軽く爆弾落としてみた。

曰く。
『黒百合の系譜』とかいう、どこの性風俗か? って名称の秘密結社(ぷっ)が、セリス伯爵家に入り込んでいて。
セリス伯爵家の人々にナニやら一服盛ってるケド、そのあたりのコトは把握してんの? って。

そしたらば。
じーさんは、口に含んだ茶を吹いた。
にーさんは、かじってたようかんをポロりと落とした。
被害がなかったのは、言い出しっぺの私とナガツキさん。
それに私の諸行に慣れたセリス伯爵だった。

うん、慣れってすごいね。








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