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vs. 王族あんど……。

むしろ、今体験してるようで。

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クラウディアクララと子供を部屋に残して、男は出ていった。



それからしばらくして。

香は燃え尽き、外から聞こえていた音が途絶えて。
恐る恐る部屋の外へと出る2人。

目の前に広がるのは、あまりにも変わり果てた村。

異様な匂いが漂う。

生臭い、血の匂いにナニかが燃える匂い。
嗅いだ事の無い、吐き気をもよおす匂いが辺りに充満している。

そんな中、あちこちに転がる得体の知れないナニか。

よくよく見れば、見なれた村人の……骸。
それと、見た事もない生き物の骸。
五体満足に残っているモノは皆無。
ただ、どう見ても村の総人口と、残った部分・・が合わない。

そして。
村のあちこちから上がる炎。

クラウディアクララは、子供と2人、壊滅した村を茫然と見ている事しか出来なかった。



どのくらいの時が経ったのか、分からない。
長い事呆けていたのか、思ったよりも短かったのか、本当に分からない。

気付けば、目の前に銀髪の男が1人。
大きな男と良く似た、だが幾分か線の細い男は、動こうとしないクラウディアクララを前に、つらそうに、悔しそうに言った。

「姉さん……無事だな? コールも。良かった……。姉さん達だけだよ、何とか無事だったのは。他の……村の皆は、もう……兄貴も……」

嘆く銀の男に、クラウディアクララは。

「シグ……」

言葉が、上手くでてこない。
ただ、腕にすがりついた子供を強く抱きしめた。







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