勇者召喚に巻き込まれました。自分無関係ですが…。

触れるな、危険。

人の振り見てナントヤラ。

さて。
今日も今日とて女勇者は意味も無く中庭で…書庫から見える位置で、ワザとらしく逆ハーレムメンバー引き連れて大騒ぎ。
きゃっきゃしてる。
で、俺がちょっとウザいな、と目線をやるとよし、こっち見た！　とばかりに更に声のトーンを張り上げて。
第二王子を筆頭とした逆ハーレムメンバーに物理的に擦り寄ってはこっちを見てくる。
いや別にお前が誰とイチャイチャしようが知らんケド。
めんどくさいな…と思ってたら、先触れもドアノックも無しに聖女が逆ハーレムメンバー引き連れて、書庫に突入してきた。
なんだよ。
「竜児様！　よろしければワタクシとこの世界の趨勢について語り合いませんこと？」
いや何でだよ。
この世界の事は、この世界の人間が何とかしろよ。
他国…じゃない、他の世界の人間に責任押し付けるなよ。
ってゆーか、巻き込まれただけの一般人に何を期待してるんだよ。
世界の聖女だってんなら、世界の勇者と語り合えよ。