勇者召喚に巻き込まれました。自分無関係ですが…。

触れるな、危険。

返答は明確に。

とりあえず、脳内花畑な連中の言い分にはすべてキッチリ返答してやった。
あの女女勇者の存在自体が迷惑だ。
幼馴染だとは思っていない。
幼馴染の妹、ってだけだ。
男女間の友情は、時と場合と状況と趣味嗜好と対人関係によっては成立するんじゃないか？とな。
「男と女が同じ場所に居るってだけですぐに色恋沙汰に結び付けるのってどうよ？」
男女ってだけなら同じ職場で仕事も出来やしないだろーが。
逆ハー連中は、逆ハー作ってるだけあって、頭の中に色ボケの花でも満開なんじゃないか？
そんなコトを俺の目付役のホレイショさんに言ってみたら。
「…夢が無い…」
と、なんか残念な子を見るような目で見られた。
夢でメシは食えないんだよ。


異世界に引っ張り込まれてだいたい半年くらい。
女勇者に絶対調理禁止令が下されて二週間。
女勇者の逆ハーメンバーに、
「俺は女勇者とはタダの知人です。あの女を狙ってんなら、どーぞお好きに持ってって下さい」
と、はっきり認識させた。
少し落ち着いたかな、と思ったあたりで。
「～♪」
魔術師団長こと、聖女のシスコン兄ちゃんが機嫌良く、俺が貰った部屋にやってきた。