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第13話 裏切りの魔女とオムライス
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「……?」
可憐はトイレから戻ってきた僕の顔をじっと見つめて、ゆっくりと顔を傾ける。
「随分顔色がよくなったみたいだけど、なにかあったの? ずっと死人みたいに顔色が悪かったのに」
「ん……そうか? たぶん便秘が解消されたからじゃないかな」
僕は自然に、できるだけ自然体を装うことを心掛ける。
相手は凶悪な殺人鬼であり、裏切り者の魔女。秘密を知られれば柚希の大好きな世界を救えなくなる。
「ふーん、便秘が解消ね」
「な、なんだよ」
「別に」
妙に棘のある言い方をする可憐に、僕の心臓は早鐘を打つ。
勘づかれてしまえば一貫の終わりだと思いば思うほど、緊張が全身に走った。
「お昼、オムライスでいいわよね?」
「えっ!? ああ、なっ、なんでもいいぞ」
心の中を掻きむしられるような激しい焦燥に、狼狽の色を隠せない。
ぎこちない動作でソファに腰掛け、キッチンに入った可憐を窺う。
「―――!?」
手際よくフライパンで米を炒める可憐と視線が衝突する。
「なによ?」
「い、いや、すっ、すすす凄くお腹空いた匂いだなって」
「……あんた日本語変よ。それを言うならお腹が空く匂いでしょ?」
「あっ、そうだった」
「すぐに出来るから待ってなさい」
それから本当にすぐにオムライスが食卓に並べられる。
だけども、眼前に出されたオムライスを眺める僕は、躊躇っていた。
もしもこれに毒が入っていたら、そう考えるとスプーンを持つ手が震える。
「どうしたのよ? お腹空いてるんでしょ? 遠慮せずに早く食べなさいよ」
と言われても、食べるべきなのか食べないべきなのか、非常に迷ってしまう。
「あたしオムライスは得意料理なのよね。お米を炊くときに入れるコンソメが隠し味になっていてポイントなのよ」
「そ、そうなのか」
テーブルに頬杖をついてにやにや微笑むその表情も、考えようによってはとても恐ろしく思えてならない。
昨夜はなにも考えず可憐の作った料理をパクパク食べていたが、いまはこいつが恐怖の、裏切りの魔女だと知っている。
僕の彼女を、親友を殺して何事もなかったように振る舞う冷徹無比な魔女だと。
そんなやつが作った料理をこれから食すと考えるだけで、胸から酸っぱいものが上がってくる。
一口食べた途端に死なないだろうな……?
「早く食べないと冷めるわよ」
「は、腹があまり減ってなくてな……」
「あんたさっきお腹空いたって言ってたじゃない!」
呪い殺すような凄まじい眼で睨みつけられた。
まさに蛇に睨まれた蛙とはこのことだ。
相手が殺人魔女なら尚更、僕の中に芽生えた恐怖心は増すばかり。
「え、えーと……そうだ! ほら、便秘だから腹がつっかえているのかも?」
「解消したんでしょ? 嬉しそうに言ってたじゃない」
「そ、そうでした。あははっ、は……」
「ごちゃごちゃ言ってないで早く食べなさいよ! せっかく作ったのに冷めるじゃない」
ガタンッ!
拳が振り下ろされた衝撃で、コップに並々と注がれた麦茶が飛び散った。
「……ッ」
こうなってしまっては致し方ない。
「そ、それでは……い、いただき……ます」
グッと瞼を瞑り、半ば焼け糞気味に震えるスプーンを口に押し込んだ。
「ん……? うまい!?」
「でしょ? あたしオムライス得意なのよね」
味はたしかにいい。
ただ、問題は殺人魔女が作った手料理だということだ。
それさえなければ金を払ってもいいくらい旨い。
僕が全部食べるかどうかを嬉々とした表情で監視する可憐に、ゴクリと喉を鳴らしてしまう。
なぜ可憐はそんなに嬉しそうなのだろう。
まさかとは思うが、本当に毒が入っていたわけではあるまいな。
あとでじわじわ効いてきたりとか……?
「やっぱり男の子の一人暮らしって大変よね?」
「ん、あぁ、まぁな」
突然の世間話。
これにも何か意図があるのか?
なんでもないことまで勘繰ってしまう。
疑心暗鬼というやつだ。
「ほら、あたしは母親と二人暮らしでしょ? その母親もほとんど家に帰って来ないし、なんならここにあんたと住むのも悪くないわよね?」
「ブゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウッ!?」
「ちょっと汚いわよっ――!?」
なっ、ななななななんという恐ろしいことを言い出すのだ!
何が悲しくて、僕が殺人魔女と一つ屋根の下で暮らさねばならない。
絶対に嫌だね。
死んでも御免だ。
「な、なに言ってんだよ!」
「べ、別にあんたのことが心配だからとかそんなんじゃないからねっ! だっ、大体あんたは亡くなったあたしの親友の彼氏なのよっっ! あ、あああああんたと付き合いたいとか、将来的には子供が二人くらい欲しいとか、そ、そそそんなの全然ないんだからっ! 勘違いしないでよね」
早口言葉のように捲し立ててくる可憐は酸欠なのだろうか。顔が真っ赤に染まっている。
「つーか、こ、ここここの部屋暑いわねっ!」
明らかなる挙動不審。
目に見えて不自然な態度。
……読めたぞっ!
こいつはいつでも僕を始末できるようにしようとしているのだ。その上で、さりげないボディタッチで魔力回復を図るつもりなのだろう。
そうは問屋が卸すかよ。
「でも、ま、まぁそうね。あんたみたいな嫌われ者は誰からもお婿さんにもらってもらえないでしょ。そ、そそそそれなら仕方なく、本っっ当に仕方なくだけど、あ、ああああたしがっ……その」
何をもじもじと意味不明な言葉を並び立てているのだ。
そうやって僕を油断させるのがお前の狙いだということなんて、すべてくっきりまるっとさっくりお見通しだ。
「なにをバカなこと言っているんだよ。高校生で男女が一緒に住むなんていいわけないだろ? 法律的に禁止にすべき案件だ」
「でもっ! なにかあった時あたしが側にいた方があんたのためなのよ」
バカなことを言うな!
お前がいたら僕は常に精神安定剤を服用しなければいけない事態に陥ってしまう。
それになにより、僕にはお前から身を守るために魔法少女を探さねばならない重要な使命があるのだ。
「とにかく、一緒に住むなんて絶対にダメだ! 許されるわけない」
「し、仕方ないわね」
儚げに残念そうな芝居を演じるのは見事だと褒めておこう。
もしも僕に恋人がいなければ、危うく騙されていたかもしれない。
それからも、僕は自分の家だというのに、まったく落ち着くことなく一日を過ごすことになる。居間でバラエティ番組を観ながら楽しそうに笑う殺人魔女とは正反対だ。
日が暮れて食べたくもない晩飯を胃袋に無理矢理詰め込み、可憐に寝ると告げ、僕は早々に部屋へ退散する。
可憐は僕をチラチラ見やり、何か言いたそうな表情をしていたが、聞いてやる義理もない。できることなら口も聞きたくなかった。
昨夜一睡もしていなかった僕は、ベッドに潜り込むや否や、すぐに夢の中へと誘われた。
可憐はトイレから戻ってきた僕の顔をじっと見つめて、ゆっくりと顔を傾ける。
「随分顔色がよくなったみたいだけど、なにかあったの? ずっと死人みたいに顔色が悪かったのに」
「ん……そうか? たぶん便秘が解消されたからじゃないかな」
僕は自然に、できるだけ自然体を装うことを心掛ける。
相手は凶悪な殺人鬼であり、裏切り者の魔女。秘密を知られれば柚希の大好きな世界を救えなくなる。
「ふーん、便秘が解消ね」
「な、なんだよ」
「別に」
妙に棘のある言い方をする可憐に、僕の心臓は早鐘を打つ。
勘づかれてしまえば一貫の終わりだと思いば思うほど、緊張が全身に走った。
「お昼、オムライスでいいわよね?」
「えっ!? ああ、なっ、なんでもいいぞ」
心の中を掻きむしられるような激しい焦燥に、狼狽の色を隠せない。
ぎこちない動作でソファに腰掛け、キッチンに入った可憐を窺う。
「―――!?」
手際よくフライパンで米を炒める可憐と視線が衝突する。
「なによ?」
「い、いや、すっ、すすす凄くお腹空いた匂いだなって」
「……あんた日本語変よ。それを言うならお腹が空く匂いでしょ?」
「あっ、そうだった」
「すぐに出来るから待ってなさい」
それから本当にすぐにオムライスが食卓に並べられる。
だけども、眼前に出されたオムライスを眺める僕は、躊躇っていた。
もしもこれに毒が入っていたら、そう考えるとスプーンを持つ手が震える。
「どうしたのよ? お腹空いてるんでしょ? 遠慮せずに早く食べなさいよ」
と言われても、食べるべきなのか食べないべきなのか、非常に迷ってしまう。
「あたしオムライスは得意料理なのよね。お米を炊くときに入れるコンソメが隠し味になっていてポイントなのよ」
「そ、そうなのか」
テーブルに頬杖をついてにやにや微笑むその表情も、考えようによってはとても恐ろしく思えてならない。
昨夜はなにも考えず可憐の作った料理をパクパク食べていたが、いまはこいつが恐怖の、裏切りの魔女だと知っている。
僕の彼女を、親友を殺して何事もなかったように振る舞う冷徹無比な魔女だと。
そんなやつが作った料理をこれから食すと考えるだけで、胸から酸っぱいものが上がってくる。
一口食べた途端に死なないだろうな……?
「早く食べないと冷めるわよ」
「は、腹があまり減ってなくてな……」
「あんたさっきお腹空いたって言ってたじゃない!」
呪い殺すような凄まじい眼で睨みつけられた。
まさに蛇に睨まれた蛙とはこのことだ。
相手が殺人魔女なら尚更、僕の中に芽生えた恐怖心は増すばかり。
「え、えーと……そうだ! ほら、便秘だから腹がつっかえているのかも?」
「解消したんでしょ? 嬉しそうに言ってたじゃない」
「そ、そうでした。あははっ、は……」
「ごちゃごちゃ言ってないで早く食べなさいよ! せっかく作ったのに冷めるじゃない」
ガタンッ!
拳が振り下ろされた衝撃で、コップに並々と注がれた麦茶が飛び散った。
「……ッ」
こうなってしまっては致し方ない。
「そ、それでは……い、いただき……ます」
グッと瞼を瞑り、半ば焼け糞気味に震えるスプーンを口に押し込んだ。
「ん……? うまい!?」
「でしょ? あたしオムライス得意なのよね」
味はたしかにいい。
ただ、問題は殺人魔女が作った手料理だということだ。
それさえなければ金を払ってもいいくらい旨い。
僕が全部食べるかどうかを嬉々とした表情で監視する可憐に、ゴクリと喉を鳴らしてしまう。
なぜ可憐はそんなに嬉しそうなのだろう。
まさかとは思うが、本当に毒が入っていたわけではあるまいな。
あとでじわじわ効いてきたりとか……?
「やっぱり男の子の一人暮らしって大変よね?」
「ん、あぁ、まぁな」
突然の世間話。
これにも何か意図があるのか?
なんでもないことまで勘繰ってしまう。
疑心暗鬼というやつだ。
「ほら、あたしは母親と二人暮らしでしょ? その母親もほとんど家に帰って来ないし、なんならここにあんたと住むのも悪くないわよね?」
「ブゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウッ!?」
「ちょっと汚いわよっ――!?」
なっ、ななななななんという恐ろしいことを言い出すのだ!
何が悲しくて、僕が殺人魔女と一つ屋根の下で暮らさねばならない。
絶対に嫌だね。
死んでも御免だ。
「な、なに言ってんだよ!」
「べ、別にあんたのことが心配だからとかそんなんじゃないからねっ! だっ、大体あんたは亡くなったあたしの親友の彼氏なのよっっ! あ、あああああんたと付き合いたいとか、将来的には子供が二人くらい欲しいとか、そ、そそそんなの全然ないんだからっ! 勘違いしないでよね」
早口言葉のように捲し立ててくる可憐は酸欠なのだろうか。顔が真っ赤に染まっている。
「つーか、こ、ここここの部屋暑いわねっ!」
明らかなる挙動不審。
目に見えて不自然な態度。
……読めたぞっ!
こいつはいつでも僕を始末できるようにしようとしているのだ。その上で、さりげないボディタッチで魔力回復を図るつもりなのだろう。
そうは問屋が卸すかよ。
「でも、ま、まぁそうね。あんたみたいな嫌われ者は誰からもお婿さんにもらってもらえないでしょ。そ、そそそそれなら仕方なく、本っっ当に仕方なくだけど、あ、ああああたしがっ……その」
何をもじもじと意味不明な言葉を並び立てているのだ。
そうやって僕を油断させるのがお前の狙いだということなんて、すべてくっきりまるっとさっくりお見通しだ。
「なにをバカなこと言っているんだよ。高校生で男女が一緒に住むなんていいわけないだろ? 法律的に禁止にすべき案件だ」
「でもっ! なにかあった時あたしが側にいた方があんたのためなのよ」
バカなことを言うな!
お前がいたら僕は常に精神安定剤を服用しなければいけない事態に陥ってしまう。
それになにより、僕にはお前から身を守るために魔法少女を探さねばならない重要な使命があるのだ。
「とにかく、一緒に住むなんて絶対にダメだ! 許されるわけない」
「し、仕方ないわね」
儚げに残念そうな芝居を演じるのは見事だと褒めておこう。
もしも僕に恋人がいなければ、危うく騙されていたかもしれない。
それからも、僕は自分の家だというのに、まったく落ち着くことなく一日を過ごすことになる。居間でバラエティ番組を観ながら楽しそうに笑う殺人魔女とは正反対だ。
日が暮れて食べたくもない晩飯を胃袋に無理矢理詰め込み、可憐に寝ると告げ、僕は早々に部屋へ退散する。
可憐は僕をチラチラ見やり、何か言いたそうな表情をしていたが、聞いてやる義理もない。できることなら口も聞きたくなかった。
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