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鳥辺野 三
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ビシリと何かが割れる音がした。
天井から落ちた石に撃たれたのか、それともヒルコに溶かされて薄くなっていたのか、玲帝の像にヒビが入っている。黒いヒルコをどろどろと血のように流し、像は砂でできた物のように崩れ落ちた。
その中から、内臓のように軟らかいぬめらかな物が床に広がる。 主のいない影法師のように、その塊は体を起こした。冬の高空を渡る風のような咆哮をあげる。
見たことのない獣だった。ヒルコと同じ色をした、あいまいな輪郭を持つ人に似たモノ。玄室に頭が天井につくほどの大きさだ。四つんばいになっている体は、墨をそのまま生き物にしたように表面がさざめいている。目も口も定かではない。
鹿子の背筋を、悪寒がせりあがってきた。じっとりと背中に汗が浮かぶ。なまじ人の姿をしている分だけ、荒ぶる神の憎しみが伝わって来るようで、虫や動物の姿をしている物よりよほど恐ろしかった。これは、あってはならない物だ。人の、自然の理からはずれた物。
「玲帝、転じたか。胸のくさびを核として。いや、陵墓の近くで死んだ者達の霊の固まりも混ざっているようだ」
術で増幅させた玲帝の憎悪は、荒ぶる神を刺激し、狂わせるための物でしかなかった。獣に傷をつけ、凶暴化させるような物だ。それが、不自然な術と自身の憎しみのせいで荒ぶる神に変容してしまった。
生まれたての荒ぶる神は体を床に沈める。石畳の水面を泳ぐように這い、部屋の隅に転がっていた荒ぶる神の亡骸のすぐ傍らににじり寄った。液体のような体の表面が波立ち、黒い枝のような触手が無数に現れる。蜘蛛(クモ)が大きく足を広げたようだった。黒い触手は死骸に絡みつく。
死骸は霧に包まれたようにぼんやりと歪んでいく。死骸の下の石畳が、乾いた土にでもなったように茶色く渇き、ヒビが入っていく。
「これは…… 浄化してくれてるの?」
鹿子は恐る恐る、切っ先の埋まった荒ぶる神に近づいた。
「まさか。恨みから生まれた荒ぶる神がそんな事をするはずがない」
柚木が硬い口調で言った。その頬を汗が一筋流れ落ちる。
「喰っているのだよ、他の荒ぶる神の死体を」
「まさか」
鹿子は、ほとんど枯れた枝のようになった神の神気を探ってみた。
神は、死んだとしても神気がなくなる事はない。現在取っている神の形からまた別の姿に固まるまで、水のような、空気のようなあいまいな形に変わるだけだ。だが、触手に捕われた荒ぶる神からは、少しずつ神気が消えている。
「そんな、聞いた事がありませんよ。神同士が共食いするなんて」
詩虞羅の言葉は茫然としていた。
鹿子はくさびに括り付けられた無数の紐に目をむけた。術で創られた不自然な神ならば、普通の神に無い性質があってもっても不思議ではない。
「そうなったら、混沌に戻るどころか、永遠に世界は常黄泉の地となる。唯一この荒ぶる神ただ一柱を残して」
荒ぶる神は体を揺すった。嗤(わら)っているように見えた。触手が揺れる。伶帝が呼び寄せているのか、玄室を侵食するヒルコの量が、目に見えて増え始めていた。
「なら、今のうちにあいつを浄化してしまえば……」
鹿子は刀を握り直した。
人の言葉が解るのか、それとも鹿子の殺気を感じ取ったのか、荒ぶる神は死骸に触手を網のようにからめたまま、虚ろな目を鹿子にむけた。
新たな腕が、荒ぶる神の胴から伸びた。黒い針のような細い腕が、鹿子の足首を貫いた。
「ああああ!」
鹿子は体を支えられず、床に倒れこんだ。床のヒルコに触れた袖の先が腐れ落ちていく。背を丸め、足首をつかむ。指の間から生温い血が流れ落ちる。
殺嘉の体が滲んだ視界の隅に映る。
そういえば、殺嘉は木依からもらった龍の細工をどこにしまったのだろう。呪いのせいで頭が混乱したのか、それとも現実逃避なのか、鹿子はなぜかそんな事を考えた。懐や袖に入れっぱなしで、戦いの時につぶれていなければいいのだけど。
木依。自分の力不足で助けられなかった村の、優しい子。
鹿子は、刀を杖に立ち上がった。額に汗が浮かんだ。頭が割れるように痛い。歪んだ視界の隅で、鹿子は黒い物が動いているのを見た。叩き潰された肉塊のような物が。玲帝。 玲帝の荒ぶる神は、すでに人の形すらなくしていた。ナメクジのような体の、肩や背中からでたらめに腕や枝のような触手が飛び出している。その触手の一つ一つには龍を思わせるあぎと。
鹿子は懸命に両足に力を込め、しっかりと地面を踏みしめた。刀を中段に構え、息を整える。
「させない…… まだ木依、木依がいる!」
淘汰と殺嘉がいなくても、まだ木依がいる。鹿子は、木依の村を救えなかった。その上、また彼が移った村を滅ぼすわけにはいかない。希月様が命をかけて守った河美ノ村を滅ぼすわけにはいかない。
鹿子にも、無くしたくない物がたくさんあった。巫女の友達にも会いたいし、奮発して買った墨もまだおろしていない。我ながらささやかな事しか思い浮かばなかったけれど、どれも自分には大事な物。
「無理だ。諦めろ鹿子」
「柚木様、そんなこと言わないでください」
微笑もうとしても、泣き笑いのように表情になってしまった。
「私は、昔あなたに教わったまま動いているだけですよ。大切な物は手放したりせず、守れと」
ただ、小さな女の子の大切な物だというだけで、燃え盛る小屋の中から安物のかんざしを命懸けで取って来てくれた柚木様。
柚木はそっと腕輪を撫でた。希月からもらった腕輪を。
「鹿子。これから言うことをよく覚えておけ」
柚木は玲帝に向き直った。
「解呪というのは簡単なものだ。呪いをかけた者を殺せばよい」
知っている。呪いを解く方法は、詩虞羅から習った。しかし、それが何たというのだろう?
玲帝の怨念が這い寄ってくる。柚木は動かない。言葉の通じない荒ぶる神と話し合いでもしようとしているように、
「柚木様……まさか」
「この玲帝の荒ぶる神は、私が行なった呪によって生まれたヒルコで構成されている。私の命を玲帝にくれてやれば、帝の怒りも治まろう」
柚木は、振り返る。
「鹿子。本当にすまなかった」
鹿子のよく知っている笑みを浮かべ、柚木は刀を鞘に収めた。
「柚木様!」
柚木は玲帝に向き直った。
「核を浄化する。クサビだな」
柚木の指先が黒に沈む。焼けた鉄に水を落としたような音がした。か細い煙が闇に立ち昇る。指先、手首、肘。繊手(せんしゅ)がゆっくりと飲み込まれていく。人が焼けるような匂いが滲み出る。
「柚木様!」
駆け寄ろうとした鹿子の腕を、詩虞羅がつかんだ。
「離して!」
詩虞羅は首を振った。詩虞羅の指先が食い込み、鹿子の肌に痕がつく。
焼けつく痛みに顔をしかめていた柚木は、その様子に気付くと無言の微笑みを浮かべた。大丈夫だ、と安心させるように。
入り込んだ異物に気づき、荒ぶる神が咆哮した。
目の前に広がる闇を見据え、柚木は足を進める。肩が、胸が、つま先が、黒い水に沈むように、闇に沈んでいく。やがて、柚木の体は完全に飲み込まれていった。
天井から落ちた石に撃たれたのか、それともヒルコに溶かされて薄くなっていたのか、玲帝の像にヒビが入っている。黒いヒルコをどろどろと血のように流し、像は砂でできた物のように崩れ落ちた。
その中から、内臓のように軟らかいぬめらかな物が床に広がる。 主のいない影法師のように、その塊は体を起こした。冬の高空を渡る風のような咆哮をあげる。
見たことのない獣だった。ヒルコと同じ色をした、あいまいな輪郭を持つ人に似たモノ。玄室に頭が天井につくほどの大きさだ。四つんばいになっている体は、墨をそのまま生き物にしたように表面がさざめいている。目も口も定かではない。
鹿子の背筋を、悪寒がせりあがってきた。じっとりと背中に汗が浮かぶ。なまじ人の姿をしている分だけ、荒ぶる神の憎しみが伝わって来るようで、虫や動物の姿をしている物よりよほど恐ろしかった。これは、あってはならない物だ。人の、自然の理からはずれた物。
「玲帝、転じたか。胸のくさびを核として。いや、陵墓の近くで死んだ者達の霊の固まりも混ざっているようだ」
術で増幅させた玲帝の憎悪は、荒ぶる神を刺激し、狂わせるための物でしかなかった。獣に傷をつけ、凶暴化させるような物だ。それが、不自然な術と自身の憎しみのせいで荒ぶる神に変容してしまった。
生まれたての荒ぶる神は体を床に沈める。石畳の水面を泳ぐように這い、部屋の隅に転がっていた荒ぶる神の亡骸のすぐ傍らににじり寄った。液体のような体の表面が波立ち、黒い枝のような触手が無数に現れる。蜘蛛(クモ)が大きく足を広げたようだった。黒い触手は死骸に絡みつく。
死骸は霧に包まれたようにぼんやりと歪んでいく。死骸の下の石畳が、乾いた土にでもなったように茶色く渇き、ヒビが入っていく。
「これは…… 浄化してくれてるの?」
鹿子は恐る恐る、切っ先の埋まった荒ぶる神に近づいた。
「まさか。恨みから生まれた荒ぶる神がそんな事をするはずがない」
柚木が硬い口調で言った。その頬を汗が一筋流れ落ちる。
「喰っているのだよ、他の荒ぶる神の死体を」
「まさか」
鹿子は、ほとんど枯れた枝のようになった神の神気を探ってみた。
神は、死んだとしても神気がなくなる事はない。現在取っている神の形からまた別の姿に固まるまで、水のような、空気のようなあいまいな形に変わるだけだ。だが、触手に捕われた荒ぶる神からは、少しずつ神気が消えている。
「そんな、聞いた事がありませんよ。神同士が共食いするなんて」
詩虞羅の言葉は茫然としていた。
鹿子はくさびに括り付けられた無数の紐に目をむけた。術で創られた不自然な神ならば、普通の神に無い性質があってもっても不思議ではない。
「そうなったら、混沌に戻るどころか、永遠に世界は常黄泉の地となる。唯一この荒ぶる神ただ一柱を残して」
荒ぶる神は体を揺すった。嗤(わら)っているように見えた。触手が揺れる。伶帝が呼び寄せているのか、玄室を侵食するヒルコの量が、目に見えて増え始めていた。
「なら、今のうちにあいつを浄化してしまえば……」
鹿子は刀を握り直した。
人の言葉が解るのか、それとも鹿子の殺気を感じ取ったのか、荒ぶる神は死骸に触手を網のようにからめたまま、虚ろな目を鹿子にむけた。
新たな腕が、荒ぶる神の胴から伸びた。黒い針のような細い腕が、鹿子の足首を貫いた。
「ああああ!」
鹿子は体を支えられず、床に倒れこんだ。床のヒルコに触れた袖の先が腐れ落ちていく。背を丸め、足首をつかむ。指の間から生温い血が流れ落ちる。
殺嘉の体が滲んだ視界の隅に映る。
そういえば、殺嘉は木依からもらった龍の細工をどこにしまったのだろう。呪いのせいで頭が混乱したのか、それとも現実逃避なのか、鹿子はなぜかそんな事を考えた。懐や袖に入れっぱなしで、戦いの時につぶれていなければいいのだけど。
木依。自分の力不足で助けられなかった村の、優しい子。
鹿子は、刀を杖に立ち上がった。額に汗が浮かんだ。頭が割れるように痛い。歪んだ視界の隅で、鹿子は黒い物が動いているのを見た。叩き潰された肉塊のような物が。玲帝。 玲帝の荒ぶる神は、すでに人の形すらなくしていた。ナメクジのような体の、肩や背中からでたらめに腕や枝のような触手が飛び出している。その触手の一つ一つには龍を思わせるあぎと。
鹿子は懸命に両足に力を込め、しっかりと地面を踏みしめた。刀を中段に構え、息を整える。
「させない…… まだ木依、木依がいる!」
淘汰と殺嘉がいなくても、まだ木依がいる。鹿子は、木依の村を救えなかった。その上、また彼が移った村を滅ぼすわけにはいかない。希月様が命をかけて守った河美ノ村を滅ぼすわけにはいかない。
鹿子にも、無くしたくない物がたくさんあった。巫女の友達にも会いたいし、奮発して買った墨もまだおろしていない。我ながらささやかな事しか思い浮かばなかったけれど、どれも自分には大事な物。
「無理だ。諦めろ鹿子」
「柚木様、そんなこと言わないでください」
微笑もうとしても、泣き笑いのように表情になってしまった。
「私は、昔あなたに教わったまま動いているだけですよ。大切な物は手放したりせず、守れと」
ただ、小さな女の子の大切な物だというだけで、燃え盛る小屋の中から安物のかんざしを命懸けで取って来てくれた柚木様。
柚木はそっと腕輪を撫でた。希月からもらった腕輪を。
「鹿子。これから言うことをよく覚えておけ」
柚木は玲帝に向き直った。
「解呪というのは簡単なものだ。呪いをかけた者を殺せばよい」
知っている。呪いを解く方法は、詩虞羅から習った。しかし、それが何たというのだろう?
玲帝の怨念が這い寄ってくる。柚木は動かない。言葉の通じない荒ぶる神と話し合いでもしようとしているように、
「柚木様……まさか」
「この玲帝の荒ぶる神は、私が行なった呪によって生まれたヒルコで構成されている。私の命を玲帝にくれてやれば、帝の怒りも治まろう」
柚木は、振り返る。
「鹿子。本当にすまなかった」
鹿子のよく知っている笑みを浮かべ、柚木は刀を鞘に収めた。
「柚木様!」
柚木は玲帝に向き直った。
「核を浄化する。クサビだな」
柚木の指先が黒に沈む。焼けた鉄に水を落としたような音がした。か細い煙が闇に立ち昇る。指先、手首、肘。繊手(せんしゅ)がゆっくりと飲み込まれていく。人が焼けるような匂いが滲み出る。
「柚木様!」
駆け寄ろうとした鹿子の腕を、詩虞羅がつかんだ。
「離して!」
詩虞羅は首を振った。詩虞羅の指先が食い込み、鹿子の肌に痕がつく。
焼けつく痛みに顔をしかめていた柚木は、その様子に気付くと無言の微笑みを浮かべた。大丈夫だ、と安心させるように。
入り込んだ異物に気づき、荒ぶる神が咆哮した。
目の前に広がる闇を見据え、柚木は足を進める。肩が、胸が、つま先が、黒い水に沈むように、闇に沈んでいく。やがて、柚木の体は完全に飲み込まれていった。
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