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六十四、先生に見せる襟足

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「そっかぁ。トモヨもハルカもフミカも、大変だったネ」
エレンくんがそう言って、感慨深げに何度もうなずく。二月のある日のお昼休み、仲良しグループ七人で教室に集まっていた。そして智世と遥と私で、論理先生の自殺未遂の経緯をみんなに話した。
「それで、論理はそれからどうなったの?」
千恵美にそう聞かれる。
「とりあえず、手持ちの薬は全部出させて、あたしたちが持ち帰ったわ。首吊りができる紐やベルトとか、刃物も一緒にね」
「そうか。それなら安心だな」
と、秀馬くん。
「ロンリ、suicide(自殺)いけないネ。ロンリ、要らない人じゃないネ」
エレンくんも心配げだ。
「で、論理、今はアパートでおとなしくしてんのか」
そう尋ねる浩くんに私が答える。
「ううん、論理先生、入院してるよ」
「そうだな…」
秀馬くんが沈痛な面持ちで答える。遥を通じて、先生の入院については知っている秀馬くんだった。
「精広病院だな。令和(れいわ)区の。精神科の専門病院だ」
「ほんとか秀馬⁉︎論理、精神病院入院かよ…。もうマジキチだな」
「そんなこと言わないで浩くん!」
マジキチ?そんなこと…、そんなこと思いたくない。先生は悩んで傷ついて、苦しみ抜いてこうなっちゃったんだ。
「論理、いつから入院してるの?」
という千恵美の問いに、遥が答える。
「自殺未遂があった翌々日に論理の診察があって、そこで医者に経緯を話したら、その場で入院が決まったんだと。文香、論理の入院の世話、いろいろしてやったよな」
「うん。一旦アパートに戻った先生と一緒に、着替えとか日用品とか洗面用具とか、鞄に詰めたよ。それで、先生の車で精広病院まで来た。論理先生そのまま入院になった」
「自殺未遂で精神病院に入院するような患者が車運転…。そんな危険な話があってたまるか」
秀馬くんがため息まじりの声を出す。それに続いて、エレンくんも言う。
「お家の人、どうしたネ?そういう世話、普通はお家の人がするネ」
「来なかったよ。誰も来ないから、先生自力で病院に行くしかなかった」
と、エレンくんに答える私。
「なんでネ?」
「先生が家に電話したら、『キチガイ病院に入院するなど、太田表具店の看板に泥を塗っている。そんな恥ずかしい者に貸す手はない』って言われたらしい」
「ふん、論理の容態より看板が大事か!」
秀馬くんが苛立たしげに吐き捨てる。お医者さんの子だけに、患者に冷たい家族には腹が立つんだろう。
「それで文香、論理の世話、文香がしてるのか」
「そうだよ浩くん。二、三日に一度、病院に行って、看護師さんに着替えとか預けて、洗濯物もらってくるんだ」
そう言ってると、ちょっと不謹慎かもしれないけど、少しウキウキしてくる。私、先生の彼女さんを通り越して、もう奥さんにでもなったみたい。
「看護師さんに預けてって…、文香、論理に会えないの?」
千恵美にそう聞かれて、私は目を伏せた。
「閉鎖病棟だな?」
私は秀馬くんに向かってうなずく。
「うん。扉に鍵が下ろされてて、先生、トイレに行くとき以外は病室に缶詰にされてるって。何をしだすかわからないから、しかたないらしい。スマホも取り上げられちゃってる」
「缶詰にされんのはしかたねぇけど、スマホもねぇのはキツいよなー。あたしスマホなかったら一日も生きていけねぇぜ」
確かにそうだよね遥。先生、退屈だろうなぁ…。でも看護師さんが言ってた。ネットの多過ぎる情報量は、病んだ精神にはよくないって。すべてから切り離されて、心を空っぽにすることが必要らしい。先生、いろんなことがあり過ぎて疲れに疲れてるよね。だからそう言う時間があったほうがいいかも。
「それで文香、今日も病院には行くのかしら?」
「うん、行くよ智世。先生の着替え、もう鞄に詰めて持ってきてる」
「甲斐甲斐しいネ、フミカ」
そう言ってエレンくんが私に微笑みかけてくれる。エレンくん、「甲斐甲斐しい」なんて言葉、よく知ってたね。
「うん。私にできることなら、何でもしてあげたい」
私がそう言ったとき、昼休み終了のチャイムが鳴った。秀馬くんはF組に戻り、あとのみんなは各自の席に着く。四限目の授業が始まった。机の下に隠れて、私はツイッターを書く。
『先生、閉鎖病棟の中で、何を思ってますか。もう何も思い悩まずに、時の流れに身をまかせてください。会えないけど、先生のそばにいつもいます。また先生の背中、さすってあげたいです…』

精広病院に行くときは、いつもの下社行きではなくて、撫仏行きのスクールバスに乗る。智世が一緒だ。お互い頬っぺにキスしたり、頬ずりしあったりするうちに撫仏駅前に着く。ここで智世とはお別れして、私は尾風方面の電車に乗る。揺られること三十分で、病院の最寄り駅「焼畑(やきはた)」にやってくる。先生の着替えが入った大きな鞄を手に、私は焼畑駅一番出口の階段を上る。上りきった真ん前が精広病院だ。
「よいしょっと」
鞄の柄を握り直し、私は病院の玄関をくぐる。受付に顔を出した。
「すみません、太田論理さんの着替え持ってきました」
「わかりました。ちょっと待ってください」
受付の人が内線で連絡すると、丸山(まるやま)さんという初老の看護師さんが来てくれる。着替えはこの人といつも受け渡ししている。
「あ、文香ちゃん、よく来たわね」
にこやかに微笑みかけてくれる丸山さん。
「こんにちは。先生の着替え持ってきました」
「いつもありがとう」
私は鞄から先生の着替えの入ったビニール袋を取り出すと、丸山さんに渡した。入れ替わりに、丸山さんから洗濯物の袋を受け取る。
「それじゃあ、よろしくお願いします。先生にも『元気で』ってお伝えください」
私は丸山さんに頭を下げると、帰ろうとした。
「あ、文香ちゃん、待って」
私を引き止めた丸山さん、ちょっと思案顔だったけど、やがてこんなことを言ってくれた。
「文香ちゃん、論理さんに会っていかない?」
「え?だって面会は家族以外ダメだったんじゃないんですか?」
丸山さんが優しく微笑んだ。
「ええそうよ。でも、文香ちゃんいつもこうして来てくれるから、もう論理さんの家族みたいなものだし。会っていっていいわよ」
「ほんとですか⁉︎わぁ…。ありがとうございます!」
やった!論理先生に会える。先生、どんな具合かな。ちょっとはよくなってくれてるかな。それにしても丸山さん、私のこと『論理さんの家族みたいなもの』だって…。私が先生の、家族。嬉しい。嬉しいよぉ。

私は丸山さんに連れられて、「面会室」という看板が出た小さな部屋に通された。「ちょっと待っててね」と言い残し、丸山さんが先生を呼びにいく。手が汗ばんでくる。そんな手で私は、先生がプレゼントしてくれたヘアブラシを握りしめ、耳たぶおかっぱを念入りにとかす。そしてやがて、部屋の外に物音がして、扉がゆっくりと開かれた。
「先生!」
「おぅ…。文香か」
先生…。紛れもない論理先生が、目の前にいる!何日ぶりだろう…。もう何年も会っていなかったような気さえする。先生、丸坊主頭はやっぱり悲しいけど、大きな黒い瞳に、少し光が戻っているような気がする。頬には相変わらず無精髭が伸びてるけど、一時期と比べれば、脂ぎったところも少ないし、マシになった感じだ。パジャマ姿にも、まあまあ清潔感がある。
「よく来てくれたな文香。着替えとか…、文香が世話してくれてるんだよな。すまない」
声にも、わずかだけど張りがある。
「いいえ。先生の役に立てるなら、嬉しいです」
テーブルを挟んで、私の真向かいに先生が腰掛ける。
「それで先生、具合はどうですか。まだ死にたくなったりしますか」
「そうだな…」
先生は少しうつむきながら、上目使いに私を見る。
「ここに入院しているからと言って、俺の現状に変化があるわけじゃない。だから絶望感に苛まれることはある。薬や点滴で落ち着かせている色合いが濃いな」
「じゃあ…、まだそんなによくなってはいなんですね…」
青い錠剤の山を前に、呆然としている先生が思い出された。顔を伏せる私。
「ただ…、わずかだが気持ちが楽になっているところはある」
「そうなんですか⁉︎」
「朝は六時に起き、夜は九時に寝る、風呂は月水金に必ず入る、食事も三食きっちりとる、という生活のせいだろうな。なんか具合が違う」
アパートの部屋一面に転がったカップ麺の空き容器が思い浮かぶ。夜中に狂って叫んでいた先生の姿も。ろくに食べも眠りもできなかった先生。病院の規則正しい生活が、いい風に影響してるんだね。
「病院生活、退屈じゃありませんか。スマホも何も、取り上げられちゃってるんでしょう?」
「確かに退屈といえば退屈だな。考えたくないことを考えてしまうこともよくある。だが最近、心を空っぽにしてぼうっとすることを身につけてきたかもしれん」
はあああっという深いブレス音が聞こえないのが寂しいけど、先生、私の前で長い台詞を言ってくれるようになった。先生、少しずつよくなってるよ。
「何も考えずにいられると、気持ちが休まりませんか」
「そうだな。それまではいつも、絶望や死が渦巻いていたからな」
私は、何度もうなずきながら先生を見つめた。
「文香、学校のほうはどうなってる?」
「学校、ですか。みんな元気ですよ」
「智世や遥にも世話になったが、二人とも元気か」
「はい。智世も遥も、先生のこと心配してます」
「そうか…」
ため息とともに先生はそう言うと、頭を垂れた。
「あの日は…、文香にも智世にも遥にも、助けてもらった」
「先生…」
「死ぬことだけが、あのとき、頭に渦巻いてな。他の何事も考えられなかった」
生きがいをすべて奪われてしまった先生。かといって死にきれない先生。生きるのもダメ、死ぬのもダメとうめいていた姿が思い出される。
「先生があのとき、青い薬を飲んじゃわないで、ほんとによかったです」
「文香に殴られて泣かれて、少し目が覚めたのかもしれない」
「ごめんなさい…」
「いや、いい。何を謝ることがある」
先生の、大きくて深い、黒い瞳が、じっと私を見つめた。確かにその瞳には、光が戻ってきている。
「文香。俺が包丁を振り回したときも、薬を飲もうとしたときも、身体を張って止めてくれたな」
「大事な…先生ですもん。私も、必死でした」
論理先生は、包帯を巻いた私の右手を見やった。
「その傷、深いか」
「はい…。何針か縫いました」
「痛かっただろう」
「後になって痛んできました。でもそのときは私も、何もかも見えなくて」
先生は席から立ち上がると、私の傍にやってきた。そして私の右手を取る。あ、先生から手握られた。嫌だよドキドキする。
「この手が、俺の包丁を止めて、薬を飲むのを止めて、俺を殴ってくれたんだな…」
「先生…」
「すまなかったな。俺なんかのために」
「先生」
私は先生の手を握り返す。
「先生『なんか』じゃありません。先生『だから』私もここまでするんです」
「俺『だから』?」
「そうです。私だって、誰にでもここまでするわけじゃありません。私、そんな優しい子じゃないですし」
「文香…」
私の手を握る先生の力が、ぎゅっと強くなる。
「文香。俺はまだまだ、こうなった自分の価値がわからない。この状態で、どこに足を据えて立てばいいのか、見当もつかない」
そうだよね…。先生、まだ絶望の淵にいる。すべてを失くしたままでいることに、変わりはない。
「でもな文香。俺は何もかも失ったが──」
そういう先生の腕が動く。え、何、先生…。戸惑う私。そして先生、そんな私を、なんと後ろ抱っこした!
「先生!」
「文香。俺は家族もお袋も学校も失った。だけど俺には、文香がいる」
「えっ!」
俺には文香がいる?文香がいるって、どういうこと?
「文香。気づけた気がするんだ」
「何に…ですか?」
そのとき、私の頭の上から、「はあああっ」という音が聞こえた。先生のブレス音だ。まだちょっと弱いけど。そして先生はこう言ってくれる。
「俺は何もかも失くした。けれど俺は、文香がいるから孤独じゃない。文香が泣きながら俺の背中をさすってくれたときの温かさが、俺の中にあるんだ。どうして気づかなかったんだろう。俺は盲目だったな」
先生…先生っ!私、先生の孤独を救えてるんですか。先生に、何かしてあげたいと、ずっと思ってきました。でも、私の言うことやること、みんな先生には届かない気がして…。だけど今、文香がいるから孤独じゃないって言ってくれてる。先生、本当ですかっ。
「先生…。私、先生のそばにいてもいいんですか…」
「もちろんだ文香。俺の…そばにいてくれ」
先生の声には、今やもうはっきりと、力が宿っていた。
「文香。立ってくれるか」
先生に後ろ抱っこされたまま、私は立ち上がる。
「うつむいてくれ文香」
え…。言われるままにうつむく私。嫌だよ先生に襟足見せちゃうの。
「文香…。おかっぱ、いつも本当にきれいにしてるよな。カットラインにほんの少しのギザつきもない」
「ま、まめにカット…し、して、ますから」
先生の視線を襟足に感じる。それこそ、先生が以前言ってた「びんびん」。恥ずかしいよぉ…。でも、気持ちいい。先生、もっと私の襟足見て。
「それに、襟足、深剃りしてる。剃り跡、ぜんぜん目立たない」
「き、き…昨日、お、お風呂で…剃った、ば、ばかり…なんです」
先生の吐息が、私の襟足にかかる。熱い息。私の襟足も、熱い。胸も、熱い。身体全部が、熱い。
「文香。おかっぱ、かわいいぞ」
え…?先生、私の耳たぶおかっぱ、かわいいって言ってくれるの?先生に…先生にかわいいって言ってもらえた!
「ありがとう…ございます…」
後ろ抱っこをする先生の腕に力がこもる。そして先生の「はあああっ」というブレス音。今度はもっと力強い。
「文香、思えば一学期の期末考査のときに、そのおかっぱにしてくれたよな」
「はい…」
「文香、そのおかっぱの彼方に、何があるんだろうな」
先生…。私は、抱っこしてくれる先生の腕に両手を添えた。おかっぱの彼方に…。そこにあるものなんて、ただ一つしかない。
「先生、私の耳たぶおかっぱの中身、熱いですよ」
「ああ、そうだろうな。今こうして抱きしめていても文香の身体全部が熱いからな」
「先生…」
ああ。私今、先生と後ろ抱っこしあってる。いつか…いつかこんな日が来ればって思ってたんだ。あ…。でも大事なことに気づく。
「先生、気分、元気過ぎませんか」
「ああ…。今は大丈夫だ。正月、すまなかったな」
「あ、はい…」
「目、気にしてただろ。言ってはならないことを言ったと思っている」
私の胸を抱く先生の腕に、一層力がこもった。
「いえ、いいですよ」
しばらく無言で抱き合う私たち。でもやがて身体を離し、再び向かい合わせで座る。
「病気を言い訳にすることはできないが」
先生が口を開いた。
「俺、診断名が変わったんだよ」
「どうなったんですか?確か、鬱病と強迫性障害でしたよね」
「強迫性障害はそのままだが、鬱病が、双極性障害に変わった」
双極性障害…。お正月、ベッドの上で検索したときに出てきた病名だ。確か…、ハイテンションなときと、鬱々しているときを繰り返す病気だったっけ。
「どんな病気なんですか?」
念のため先生に聞いてみる。
「気分が明るくなり過ぎて怒りっぽくなったり、攻撃的になったりする『躁状態』と、気持ちが暗く沈んで無気力になって動けなくなる『鬱状態』を繰り返す病気だ。主治医によると、正月の朝も、授業中に包丁を振り回したのも、躁状態にあったせいらしい」
先生、やっぱり双極性障害だったんだね。ただの鬱病よりも、もっと病気重くなっちゃったのかな…。
「先生…、それ、治る病気なんですよね」
でも先生は顔を歪めて、首を横に振った。
「いや…、精神障害として、生涯付き合わなければならないものらしい」
え⁉︎そ、そんな…。先生もうずっとこのままなの?
「じゃあ…、先生もう治らないん…ですか」
「無論、薬物療法やカウンセリング、環境の整備などで、寛解は目指せる」
「かんかいって何ですか?」
「病気そのものは治らないが、症状が落ち着いて、普通に暮らせる状態になることを寛解という」
「でも…、寛解しても、治らないことには変わりないですよね」
「そうだな…。俺はこれから、障害者として生きていくことになる」
先生は唇を噛んでうつむいた。重荷を負った姿が、そこにあった。先生…。だけど、私が…。
「で、でも!」
「ん?どうした文香」
「私っ」
大きく口を開いて、すはああっと息を吸い込む。
「私、先生がどうなっても、ずっと先生のそばにいます!ううん、いさせてください!」
論理先生は、黒い瞳を少し見開いて私を見つめた。
「どうなってもと言うが文香、俺はもう一生このままなんだぞ。普通の人間には戻れないんだぞ。そんな俺のそばにいるのか」
「構いません!」
思わず私は大声を出していた。
「いいのか。俺は障害者だぞ。いろいろ問題を抱えているぞ。普通のやつといるほうが、ずっと楽だぞ」
「いいんです。私、そんな偏見ありません。母が精神障害だから」
「文香…」
私はもう一度、すはあああっと身体いっぱいに息を吸い込んだ。制服の肩が大きく上がる。襟足も動いているだろう。そして先生を真っ直ぐに見つめて、私は言う。
「先生!私、いつでも先生を待ってる!私、先生を見守りたい!先生を、もう見失いたくない!いつも先生と、一緒にいたい!」
肩と胸と背中いっぱいに息を何度も継ぎながら、私は叫んだ。狭い面会室に、私のそんな低い大きな声が響く。そして先生と私は、見つめあった。
「文香…」
どちらからともなく手が伸び、先生と私は、テーブルの上でしっかりと手を握りしめあう。
「文香。ありがとう。俺は文香に、癒された気がする」
先生の大きな黒い二重まぶたの瞳が、潤んでいた。私も、泣きそう。
「先生…」
包帯越しに、先生の温もりが私に伝わってくる。先生…、私だけが先生を、支えてあげるからね!

家に帰ってきた。先生の衣類を洗濯機に入れてスイッチを入れる。ベッドの上で、洗い上がるのを待ちながら、スマホを開ける。先生とのツーショット…。今日の先生、このときの温かさを、ちょっと取り戻してくれたみたいだった。胸を熱くしつつ、ツイッターを開く。
『先生の病院行ってきた。なんと、先生と会えた!いろんな話してきた。先生、もう障害者になっちゃったんだって…。でも!そんな先生を私が支えるんだ』
『先生が私を後ろ抱っこしてくれた!熱いよ…。先生、何でも話してください。何でも頼りにしてください。私、必死でやります!だから私を、先生のそばに置いてください…』
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