3 / 8
【3】結婚が決まった二人
しおりを挟む去っていくジェラルドを、レティシアは扇の影から見ていた。
――行ってしまう。
あんなに綺麗な男の人と目があった事自体が奇跡だと彼女は考えていたから、ひきとめるという発想はなかった。ただもう少しだけ見ていたかったのではあるが。
その日、二人が会話をすることはなかった。
帰宅したレティシアは、入浴してからベッドですぐに眠った。
毎夜の夜会は疲れるが、他の令嬢と違って、日中にはお見合い話もデートも無いから、まだ気楽だろうと考える。だが、なんとか結婚相手は見つけなければならない。
兄と義姉にも申し訳ない。
それらを考えていると、いつもすぐに眠くなるのである。
翌日早朝、レティシアはたたき起こされた。いつもよりも三時間早く、六時に布団をはぎ取られたのだ。こんな風に乱暴な起こされ方をした記憶は一度もなかった。
何かあったのだろうかと目を開くと、侍女のエーネが朝の挨拶後すぐに扉の方を見た。
起きあがりながらそちらを見ると、兄の姿があった。
兄のアーネストが自室を訪れた記憶もほとんどない。
「レティシア、君の結婚が決まった」
おはようの一言もなく、アーネストが言葉を続ける。
今日の午前中にお見合いをするのだと兄は言う。しかし、もう結婚は決定事項であるという口ぶりだ。絶対に粗相をするな、破談にしてはならないぞと繰り返している。
それさえなければ、午後には婚約をし、明日には結納すると言う。
――随分と急な話である。なおレティシアの側に拒否権はなさそうだ。
だが、先方にはあるらしい。だからくれぐれも失礼がないようにと言って、兄は出て行った。レティシアは頷いて返すのが精一杯だった。
それから侍女のエーネの手で、ドレスを着付けられた。お見合いだからだろう、いつもより上等なものである。
髪を整えてもらい、お化粧もしてもらった。だから早起きすることになったのだろう。身支度とお見合いのためだ。
そう理解して朝食の席に行くと、兄と義姉が「おめでとう」と口にした。しかし二人とも、驚いた顔をしたり、困惑した顔をしたり、険しい顔をしたりしつつだ。
仲が良いわけではないのは、レティシアが不機嫌そうな顔をするからであり、この二人が悪いわけではない。兄も義姉も非常に良い人々である。
だからあからさまにレティシアを追い出したりはしないのだ。
――相手はどんな人なのだろう。
レティシアはそれが気になったが、その話題にはならなかった。
兄夫婦は、結婚がいかに良いものかについて話をシフトさせたのである。そのため、名前も年齢も何も知らないまま、彼女はお見合いに臨むことになった。
兄であるアーネストと、義姉であるナーチェは、内心ではレティシアが断るのではないかと考えていた。二人から見れば、レティシアはやはり気位が高く、嫌なものは受け入れないタイプに見えるのだ。
だが、客観的に考えて、非常に断ることが困難なお見合いだといえる。
縁談を持ちかけてきた相手は、ミーディアス伯爵領の商人と関わりが深いらしいのだ。破談となれば、最悪流通が止まる。
その他の条件だけ抜き出してみても、文句なしの相手である。
しいてあげるならば、離縁回数の多さだけが異常だが。
――勿論その相手というのは、ジェラルドである。
昨晩考えた末、ジェラルドは結局レティシアとお見合いをしてみることに決めたのだ。
冷静に考えれば、レティシアに断るという選択肢はないはずだと改めて思ったことが大きい。実際にジェラルドの考え通り、ミーディアス伯爵であるアーネストは、二つ返事で見合いを了承し、妹も喜ぶだろうと言っていた。
会場でのことを思い返しても、口に出して嫌がっていた令嬢よりは、黙って嫌そうにしていたレティシアの方が、二週間堪えられるような気がしたのである。約束の時間になり、王都のミーディアス伯爵邸へと訪れたジェラルドは、応接間へと通された。
レティシアが入ってきたのは、そのすぐ後のことである。
彼女は俯いていた。
この結婚に乗り気ではないのだろうなと思いながらも、ジェラルドは断られない限り話を進めてしまおうと一人再度考えていた。
一方のレティシアは、兄によるお見合い相手の紹介を、俯いたまま聞いていた。
緊張しすぎて顔を上げられないのだ。
しばらくしてから、ちらりと勇気を出して視線を向けた。そしてすぐに再び下を見た。今度は動揺して手が震えそうになってしまった。
なにせ、昨日夜会でみた、ものすごく格好良い人が正面に座っているからだ。予想外すぎた。てっきり自分とお見合いしたいなんて言うのだから、もっと年配で結婚に焦っている、爵位もあんまり高くない、もっというとモテそうにもない人だろうと思っていたのだ。
その上、兄が説明していくジェラルド・レクトールという伯爵の経歴は華々しい。
――あきらかに自分とは不釣り合いである。
正直首を傾げそうになる。何故自分とお見合いをする気になったのだろうか。その内に、兄による紹介が終わってしまい、少し無言の空間が訪れた。
これまでに幾度かお見合いをしたことがあるのだが、大体の場合、この空間が続いた後、縁がなかったと言われるのだ。それはまずいのだとレティシアには分かっている。
……しかしどうすればいいのかも分からない。
困ったまま沈黙していると、ジェラルドが話しかけてきた。
俯いたままだったが、頷いてみたり首を振ってみたり、レティシアは必死で意思表示をした。時折ジェラルドを一瞥して、心臓がドキドキしすぎて死ぬかと思った。
そんな彼女の反応を見て、ジェラルドは、よっぽど嫌なのだろうなと思っていた。見ていた兄も同感である。しかしレティシアが明確に断りの言葉を伝えなかったので、ジェラルドと兄で結婚の話を進めた。
レティシアにはそもそも断るつもりはなく、本当に自分で良いのかという不安しかなかったが、彼女のその思いを正しく理解している人はいなかった。
そのまま午後には婚約し、翌日には結納をした。レティシアは全然実感がわかない上、ジェラルドともほとんど会話をしなかった。
急いでいた理由は、結納のすぐ後からジェラルドが演習のため王都を離れるからだった。戻ってきたら、結婚式をして、一緒に領地に帰る事になった。
レティシアは、嫁入り道具や持参品の用意をしてすごした。
結婚式の招待状の作成とウェディングドレス選びは、お嫁さんになるのだと言うことを意識させたから、少しだけ照れてしまいそうになった。そもそもあまり外出する方ではないから、そんな日々は楽しくもあったが、非常に疲れた。
珍しく茶会に行くことになったのは、ジェラルドが帰ってくる二日前だった。
王都で数少ない友人とこうしてお茶を楽しむのも最後となるかもしれないので、レティシアは顔を出した。むしろ彼女のために、周囲が茶会を開いたとも言える。
レティシアの友人は、既に皆既婚者だ。子供がいる女性も多い。その日初めてレティシアは聞いた。
ジェラルドの結婚が、次で六回目であることと、レクトール伯爵邸にはバケモノがいるらしいという噂をである。周囲は、勿論レティシアが知っているものとして話していた。
一切知らなかったが、レティシアは別に何も言わなかった。
――一人納得していたのだ。
そういう事情があったから、自分とお見合いすることにしたのだろうと。やはり何の理由もなしに、取り柄のない自分と結婚するのはおかしい。
プレッシャーすら感じていたので、逆に安堵で肩の荷が下りてしまった。
友人達は、普段通り感情の見えないレティシアを励ましたり慰めたり、きっと幸せになれると言ったり、様々な反応をしていた。友人達も基本的に善良な人々だ。
結婚式には、多くの人が訪れた。
「何日もつかな」
と揶揄する人が大勢いた。
しかし彼らは、純白のドレスを纏ったレティシアを見て、思わず声をのみこんだ。老若男女みな、呆然としたようにレティシアを見ていた。彼女はひとえに、美しかった。
ジェラルドだって端正な容姿をしているのだから、美男美女といえるが、レティシアの美貌は群を抜いていた。ポカンとしている人々が多い。
無表情のレティシアからは感情はうかがえないが、逆にそれが作り物めいた美に拍車をかけていた。
そんなことはつゆしらず、レティシアは緊張に堪え切れそうにもなく、完全にあがっていた。結婚指輪を填められた時など、倒れるかと思った。
誓いのキスをされた時は、呼吸を忘れた。そして気づいた時には式が終わっていて、領地へ行く馬車に乗っていた。
上手く生涯を共にするという誓いの言葉を述べる事が出来たのかすら記憶にない。
馬車の中でレティシアは、俯いたり窓の外を眺めたりしながら、ひたすらに緊張していた。隣にジェラルドが座っているのだが、特に会話はない。
ジェラルドは、膝の上に広げた資料を見ている。お仕事中のようだから邪魔をしてもいけないだろうと、レティシアはなるべく静かにしていることにした。
――ジェラルドは実際に仕事の資料を見ていたし、途中からはそれに集中していたが、最初はレティシアに話しかけていた。
だが、レティシアの嫌そうな顔を見て、話がしたくないのだろうと考えて、会話を止めたのだ。とりあえず結婚してくれただけで良かったし、後は二週間程度滞在してくれれば何の問題もない。
途中で何度か宿に泊まり、十日かけて領地に着いた。
宿での部屋は別々だった。
通常であれば、領地でも結婚式が行われるのだが、ジェラルドは何度も結婚しているため、行われなかった。レティシアがやりたいと言う事もなかった。
宿の部屋が別だったことも含めて、レティシアはそういうものなのだろうと考えていたのだ。結婚するとどう行動するのが自然なのか、いまいち彼女には分からなかったのだ。
サリジナのレクトール邸につくと、執事のローレンをはじめとした使用人達が並んで出迎えた。思ったよりもその数は少ない。
ちなみにレティシアが連れてきた侍女二人も、今日からここで働くことになる。
エーネとメルディだ。
邸宅は立派で広く、歴史を感じさせる。だが入って持った印象は、ほこりっぽいというものだった。レティシアの生家の十倍は広いが、掃除が行き届いているとはとても言えない。昼間だというのにしまっているカーテンもあるし、どことなく陰鬱な空気が漂っている。
しかし、レティシアにあてがわれた部屋は、非常に掃除が行き届いていたし、南の角部屋にあって、日差しも良好だった。嫁入り道具の家具は既に設置済みである。
夕食は美味しかった。
食後、入浴を済ませると、侍女の手で肌に香りの良いオイルを塗り込まれた。これが初夜となるのだ。花嫁の仕事は、これを持って終わりだ。
薄いナイトドレスを指で撫でながら、レティシアは寝台に座っていた。
――ジェラルドは、本当に来るのだろうか?
一番の不安はそれだった。
なぜならば、ジェラルドは仕事中らしいのだ。
夕食後すぐに自分の執務室へとこもったジェラルドは、不在の間の報告を受けていた。
領地の報告、邸宅の報告、様々である。報告しているローレンは、淡々と話した。
彼は鉄壁の無表情である。
レティシアと違って、嫌そうな表情一つ無い。
ようやく仕事の話が一区切りついたのは、もう遅い時間だった。
急務は片づいたので、ジェラルドは一呼吸置いてからローレンに聞いた。
「それで、使用人の部屋はどうしたんだ?」
「予定通り全て地下に移しました。二週間の間は、何があっても決して上に上がらないように申しつけてあります」
「そうか……すまないな」
謝っておいてくれと続けてから、ジェラルドは溜息をついた。
ローレンはそんな主人を見て、雇って屋敷においてくれるだけで有難いことなのだと内心考えていた。しかし彼は、特別告げない。今までにも何度も伝えたからだ。
二人は同じ歳で、昔からの顔なじみだ。
ローレンは幼少時からこの屋敷に勤めている。
「二週間もつと良いが……もつと思うか?」
「最大限の配慮は致します。それにしても意外でした」
「なにが?」
「ジェラルド様も人の子だったのですね。あのように美しい奥様を迎えられるとは」
「中身も美しいとは限らないがな。第一、二週間したら彼女は出て行くんだぞ」
「そろそろ寝室へ行った方が良いのでは?」
「行くつもりはない。今後のことを考えても、彼女のためにも寝室は別の方が良いだろう」
「いくらなんでも行かないのはまずいでしょう。初夜の拒否は、公になれば離縁理由になります。二週間と言わず、明日出て行かれてしまうかもしれません。最低限顔を出すくらいはした方が良いでしょう」
ローレンの言うことは最もだった。
しぶしぶとジェラルドは立ち上がり、部屋を出た。本日は夕食前に入浴は済ませていたが、まだ寝間着には着替えていない。
彼女の部屋に隣接した場所にあるのが、一応夫婦の寝室だ。
とはいえ、寝室はジェラルドの私室にもある。廊下に面した側の扉の前に立ち、ジェラルドは溜息を押し殺した。
――顔を見て、声をかけて、帰る。それだけのつもりである。
出て行った後に妊娠が発覚したらやっかいだし、彼女が今後どこかに再度嫁ぐ場合を考えても純潔のままの方が良いのはあきらかだ。
0
お気に入りに追加
198
あなたにおすすめの小説
政略結婚の約束すら守ってもらえませんでした。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「すまない、やっぱり君の事は抱けない」初夜のベットの中で、恋焦がれた初恋の人にそう言われてしまいました。私の心は砕け散ってしまいました。初恋の人が妹を愛していると知った時、妹が死んでしまって、政略結婚でいいから結婚して欲しいと言われた時、そして今。三度もの痛手に私の心は耐えられませんでした。
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
最悪なお見合いと、執念の再会
当麻月菜
恋愛
伯爵令嬢のリシャーナ・エデュスは学生時代に、隣国の第七王子ガルドシア・フェ・エデュアーレから告白された。
しかし彼は留学期間限定の火遊び相手を求めていただけ。つまり、真剣に悩んだあの頃の自分は黒歴史。抹消したい過去だった。
それから一年後。リシャーナはお見合いをすることになった。
相手はエルディック・アラド。侯爵家の嫡男であり、かつてリシャーナに告白をしたクズ王子のお目付け役で、黒歴史を知るただ一人の人。
最低最悪なお見合い。でも、もう片方は執念の再会ーーの始まり始まり。
浮気夫に平手打ち
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。聖騎士エイデンが邪竜を斃して伯爵に叙爵されて一年、妻であるカチュアはエイデンの浪費と浮気に苦しめられていた。邪竜を斃すまでの激しい戦いを婚約者として支えてきた。だけど、臨月の身でエイデンの世話をしようと実家から家に戻ったカチュアが目にしたのは、伯爵夫人を浮気する夫の姿だった。
時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました。
屋月 トム伽
恋愛
ifとして、時間が戻る前の半年間を時々入れます。(リディアとオズワルド以外はなかった事になっているのでifとしてます。)
私は、リディア・ウォード侯爵令嬢19歳だ。
婚約者のレオンハルト・グラディオ様はこの国の第2王子だ。
レオン様の誕生日パーティーで、私はエスコートなしで行くと、婚約者のレオン様はアリシア男爵令嬢と仲睦まじい姿を見せつけられた。
一人壁の花になっていると、レオン様の兄のアレク様のご友人オズワルド様と知り合う。
話が弾み、つい地がでそうになるが…。
そして、パーティーの控室で私は襲われ、倒れてしまった。
朦朧とする意識の中、最後に見えたのはオズワルド様が私の名前を叫びながら控室に飛び込んでくる姿だった…。
そして、目が覚めると、オズワルド様と半年前に時間が戻っていた。
レオン様との婚約を避ける為に、オズワルド様と婚約することになり、二人の日常が始まる。
ifとして、時間が戻る前の半年間を時々入れます。
第14回恋愛小説大賞にて奨励賞受賞
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる